2006年9月27日発売
服部良一生誕100年記念として、生前に同名の自伝とともに出された2枚組ベストの復刻。服部流ブルースの原点となった森山久(森山良子の父)が歌った「霧の十字路」やジャズ・コーラスの「山寺の和尚さん」といった実験作、発禁となりハッター名で発表した「待ち侘びて」の改作「夜のプラットホーム」などの戦前の作品から、笠置シヅ子によるブギウギなどは昭和歌謡史では異端のポップスだった。服部のジャズを基にしたダンス・ビートにより構築されているサウンドは、日本ポップス史を映すモダニズムだ。
笠置シヅ子(1914〜85年)の傑作コンピが、服部良一生誕100年記念として17年ぶりに復活。ジャズへの愛を感じさせる服部の作編曲と、表情ゆたかでカラリと明るい笠置のヴォーカルの相性は最高だ。1940年から1956年に登場したテイクが計55曲、このグルーヴ感は同時期の米国ジャンプ・ミュージックに余裕で太刀打ちできる。1951年発表の「オールマン・リバップ」は笠置&服部なりのビ・バップ解釈といっていいだろう。加えて今回の再発では、1956年の「東京のカナカ娘」、「ウェーキは晴れ」が追加収録されている。
幕末から明治にかけて、力士たちが巡業先ではやらせたといわれる相撲甚句。沢風や国錦といった名調子ののどを集めており、甚句編と力士編に分けて収録した相撲音楽アルバム。
江戸の火消し(鳶職)たちが仕事唄として歌い続けてきた江戸木遣り唄の中から、代表的な作品を収録したアルバム。祝儀、不祝儀、新築祝いなど、今でもさまざまな場面で歌われているナンバーだ。
昭和の名人といわれた4人(五代目・古今亭志ん生、五代目・柳家小さん、八代目・桂文楽、三代目・三遊亭金馬)の十八番を収録した、究極の落語コンピレーション・アルバム。
トランス人気ブランド、“トランス・レイヴ”からのサイケデリック・レイヴ・ベスト・シリーズ第2弾。現在、多様化しているトランス・シーンをおさえた見どころ満載の内容。
彼らにしては少ない音数で聴かせるミディアム・テンポのメッセージ・ソング。ギターの美しいアルペジオが繰り返す哀愁、そしてラテン風のリズムから映し出される穏やかな情景。やりきれなさと前向きさをクロスさせたKjのヴォーカルがリリックの浸透力を深め、胸を打つ。⇒Dragon Ash ディスコグラフィはこちら
歌うウクレレ少女だった頃の初々しさはそのままに、安定感を感じさせるミニ・アルバム。こんな時代だけに、彼女の柔らかな肯定のパワーが人々を癒すのでしょう。ストレートでないがゆえに強烈なエロスを感じさせる(4)を聴いていると、やはり凄い人なのだなと思います。
ある年代以上の人に郷愁を誘うであろう古き佳き唱歌を、二胡を思わせる蠱惑的節回しと、とろり滑らかに耳に滑り込んで居心地のよい彩りサウンドで、今風リラクゼーションのかたちにお色直しした川井流ジャポネーズ。しみじみというよりはタップリと濃やかだ。