2006年9月6日発売
赤と黒赤と黒
宮本亜門演出のモーツァルトで人気を博し、今や日本屈指のメゾとなった林美智子。最近の舞台ではおとなの魅力を発揮するようになったとはいえ、まだ妖艶なデリラより清廉な憧れに満ちたミニョンが似合う。一人二役を歌う「フィガロ」や「ホフマン」が楽しい。
美しい日本語::名作を聴く 芥川龍之介美しい日本語::名作を聴く 芥川龍之介
上川隆也の朗読による芥川龍之介作品集だ。「杜子春」や童話として書かれた「蜘蛛の糸」などは、読みようによっては教訓的な物語だが、その完成度の高さをあらためて実感する。朗読されて浮かぶ情景や文体の趣などが浮かび上がる。殊に「トロッコ」は面白い。
お誕生おめでとう!ロイヤル・ベビー・クラシックお誕生おめでとう!ロイヤル・ベビー・クラシック
秋篠宮紀子さまのご懐妊を祝って発売された、胎教CD。母体および赤ちゃんにも効果のある楽曲を厳選した、クラシック名曲集。もちろん生まれた後の育児にも効果があり、母子ともに心安らかになれる。
ツィゴイネルワイゼンツィゴイネルワイゼン
最初の曲が始まってすぐにその強烈な躍動感にまず驚く。ユニークな「ユモレスク」、思い切り甘えたようなドルドラの「思い出」、中間部が面白いブラームスのハンガリー舞曲、濃厚なサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」などなど、天満の個性が満開である。
モーツァルト:交響曲第39番・第40番モーツァルト:交響曲第39番・第40番
スウィトナー、懐かしい名前だ。旧東ドイツのゆっくりした時間の流れに培われた、素朴で暖かく、純白なモーツァルト。斬新さに欠けると言われるかもしれないが、歴史の流れから言えば、この演奏の方が古楽器よりもモーツァルト時代の様式に近いのではないか。