2007年10月発売
2007年5月にメジャー・デビューしたディスコ歌謡5人組のシングル第2弾。卓越したテクニックと、下世話なエンタテインメント性の織りなす艶っぽいブラック・フィーリングは、“お水”な夜の匂い。まだ全体像が掴めないが、逆に底知れぬ可能性を予感させる部分も。
84年結成、88年メジャー・デビューと今や老舗バンドとなったTHE STREET BEATSの通算18枚目となるアルバム。継続こそ力なり。やはり続けることに意味はあるのだ。メンバーの面構えがいいなあ。12、13曲目は映画『クローズZERO』のオープニング&エンディング・テーマ。
ジャンゴ・ラインハルトの影響も受けている、この新世代ギター・デュオの演奏には、ジプシー・ジャズを音楽の基本軸の一つに置いていることも感じられるが、よりポップな展開やボッサもあり、バラエティ豊かな内容。二人の呼吸ピタリのアコギのテクも鮮やかだ。
ピアノで弾かれた「平均律」の代表的なアルバム。オフマイク気味の響きの中から、峻厳(しゅんげん)なバッハが立ち上がってくる。リヒテルが円熟期に録音した最高の演奏のひとつとして、所持しておきたい一枚だ。
1974年に亡くなったオイストラフの、11年後に行なわれた西独での追悼コンサートのライヴ録音。ショスタコーヴィチはオイストラフに献呈された曲、ブラームスは得意としていた曲だ。名演揃いの歴史的なアルバムと言える。
ニコラーエワの2度目となる録音で、ピアノで弾くバッハの規範となる演奏として定評のあるもの。虚飾を廃し、豊かな音楽性で慈しむように弾かれるバッハは、感動せずにはいられない。
ニコラーエワが85年の来日時に録音したもの。第1巻同様、「平均律」の代表的な録音として長く愛聴されてしかるべき演奏だ。堅固な構築力と、柔らかく温もりのある音色は、生身のバッハを感じさせてくれる。
ハーゲンQのチェリスト、クレメンスとグルダの息子パウルが奏でた、瑞々しくも覇気に富んだベートーヴェンとして話題となったアルバム。ソナタも変奏曲も素晴らしく、若さがプラスとなった逸品だ。