2007年5月発売
フランス音楽の傑作の数々が、エレクトーンの多彩な音色に装われて格段にイメージ豊かに再結晶化されている。特に眼前に大伽藍が出現し、沈降してゆくかのような「沈める寺」のCG的な立体感を伴った精巧な音響設計は圧巻だ。渡辺の音響の魔術師ぶりに瞠目。★
素晴らしい力強さを秘めた透き通る繊細なヴォーカルの魅力で、多くの聴き手に忘れられない印象を植えつけるKOKIA。その人気は中国やフランスでもブレイク。2年7ヵ月ぶりのオリジナル・アルバムでは、さらに叙情性の深まった幽玄の世界を聴かせてくれる。
高橋真梨子のバラード集の第2弾で、「ごめんね…」「for you …」をはじめ、コンサートでも人気のバラードが全14曲。声を張り上げるわけでもないのに、凄味すら感じるほどの迫力が伝わる歌唱力・表現力で、それぞれの楽曲の色味を鮮やかに表現している。
“ベスト・オブ・ベスト”シリーズ第8弾となる本作は、バロック音楽を特集。クラシックの基本でもあり、最もリラックス効果があるとされるバロック音楽の魅力が、ぎっしりと詰め込まれている。
紅一点のシンガーをフィーチャーした3ピース・バンドの1作目。アンニュイなムード漂う歌声とメランコリックなメロディは、まるでフレンチ・ポップ然としたもの。60'sの味付けも施し、メンバーがアメリカ人であるのが意外。アメリカン・フレンチ、そんな表現がピッタリ。
このアルバムはペッパーの最晩年、死の2週間前におけるフェスティヴァルのライヴ・レコーディングである。体調が良いはずはないのだがプレイはきわめて快調。特に17分に及ぶ「マンボ・コヤマ」はダイナミックなペッパー節が素晴らしい。感動的ともいえる傑作だ。★
舘ひろしがリーダーを務めたロックンロール・グループ、クールスの1977年発表のアルバム。日本のロック史に名を残す彼らの、アウトローな魅力に満ちた一枚。舘が在籍した最後のアルバムだ。