2007年6月20日発売
チッコリーニはサティの全集を2度録音しているが、本作は2回目の全集からの抜粋。明晰な音色と明快なリズム、理知的だがロマンティックな表情、サティの単純だが多面的な曲が見事に表現されている。
チョン・キョン=ファの2枚目の小品集。快刀乱麻を断つというものもあれば、作品と遊んでいるというものまで、チョン・キョン=ファの変幻自在な演奏ぶりが堪能できる。小品を聴く楽しみが満喫できる一枚だ。
若くして病に倒れ、闘病生活の果てに亡くなった天才チェリスト、デュ・プレがデビュー直後に残した録音を中心に構成したアルバム。17歳頃のものだが、すでに音楽の本質をつかみ取っていることが分かる。
フォーレの「レクイエム」の録音を推薦するときに、必ず挙げられるアルバムの1つ。ことのほか洗練されたロマンティックな美しさに満ちた演奏だ。2人の名歌手によるソロが、雰囲気を一層盛り上げている。
ピアノの詩人と言われた天才ピアニスト、フランソワが得意としたショパン集。ファンタスティックでロマンティック、ぞくぞくするような美しさに満ちた演奏を聴かせる彼に、今や比肩する者はいないだろう。
ブルーノートの2枚組100曲入りサンプラーCD。レーベルの黄金期の音源を中心にしたセレクションで、かのルディ・ヴァン・ゲルダーがリマスターを手がけている点が最大の売り。各曲、聴きどころのみを収録している。
制作・出演
J.J.ジョンソン / オスカー・ペティフォード / ギル・コギンズ / ケニー・クラーク / ジャッキー・マクリーン / パーシー・ヒース / ホレス・シルヴァー / マイルス・デイヴィス発売元
ユニバーサルミュージックマイルス1952年と1954年の溌剌としたプレイを聴くことができるコンプリート盤の第1集である。アップ・テンポの鋭いソロも圧巻だが、ミュートで柔らかに歌い上げるバラードが最高だ。とりわけ「イエスタデイズ」やラストの「イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド」は名演中の名演といえる。
ゴードンが活動拠点をパリに移しての初のリーダー作。彼より先に同地に赴いていたパウエルと10数年ぶりの再会で行なわれたこのセッションは、当時のパリにおけるジャズ人気を象徴させる作品だ。
ギターレスという形態がグルーヴでメロディを色づかせていく感じのある3ピースのメジャー・デビュー・ミニ・アルバム。清新な空気感を持つ女性ヴォーカル&ピアノが、温かな思い出のむせ返り感を演出するなか、リズム隊は確実にその世界を聴き手の心へとプッシュする。
ローマでレギュラー活動しているピアノ・トリオが、“ローマ・トリオ”として本邦デビューを飾った作品。ピアノのルカ・マヌッツァをはじめ中堅若手の精鋭揃い。正統的なアプローチが基本の三位一体のジャズを展開。イタリア・ジャズのレベルの高さを知らされる。