2007年6月27日発売
縦横無尽の活動でファン急増中の、キヨシ小林によるクラシック・アルバムは、堂々ウクレレ1本での完全ソロ作品。派手なパフォーマンスなしに、旋律を慈しむようなプレイが実に心地よい。楽器の限界すらかまわず晒してしまう、実力と経験が支える密かな力作。★
人気ヒップホップ・ユニット、GAGLEの3rdアルバム。親交の深いMUMMY-DやDABOのほか、気鋭の女性ラッパーCOMACHIなどゲストは豪華多彩。プロデューサーも外部から迎えられており、新たな魅力を伴った一枚だ。
2004年のデビュー以降、内向的な情熱をぶちまけるバンドからよりポップな作風に変化してきた彼らの方向性が確立した4枚目。シングル「夏の匂い」などの売れ線曲から、地元・愛媛の方言でまくしたてる曲まで、等身大をさらけ出したすがすがしい作品。
約3年ぶりの4枚目のアルバム。21世紀のストーンズの流れをくむロックンロールだと思うが、嫌味でなくてよくできている。特に日本語と英語が混ざった歌詞と音の絡み、ずっと聴いていても疲れない気だるげな音作りがお見事だ。「Help!」はビートルズのカヴァー。
音楽の都オーストリアはウィーンでレコーディングされた、くるりの2007年6月発表のアルバム。ウィーン交響楽団とのセッションを実現させ、クラシックとロックの融合に成功している。⇒♪くるり特集♪をチェック!
説教節あるいは韓国のパンソリのごとく、情の高まりにつれて響きがざらと倍音を孕んで凄味を増す。エルガーの濃密な官能も驚きだが、絶品はヴェラチーニ。バロックの簡潔な枠組みの中、奔放に燃え立つ一歩手前で情感を溜める、ぎりぎりの切迫感がたまらない。
イタリアン・メタルの中軸をなすバンド、ヴィジョン・ディヴァインの通算6枚目となるアルバム。コンセプチュアルでありつつも、各曲の個性がよく表わされている。心地良く響くハイトーン・ヴォーカルも充実の仕上がり。
和のテイストを持つメロディアス・ハード・ロック・バンド陰陽座の、アルバムに先駆けたシングル。4曲をそれぞれ別のメンバーが作曲しており、音楽性の豊かさがシングルだけでもわかる(バラードの「揺籠の木」が出色)。日本語の響きを活かした歌詞もおもしろい。