2007年6月発売
シェイド・シャイストが見出したラッパー、N.U.N.E.のファースト・アルバム。シェイド・シャイストはもちろん、ネイト・ドッグなどの豪華なフィーチャリング・アーティストたちとも対等に渡り合うラップには、挑発的な強さから叙情含みの繊細さまで表現の幅が広い。
22年間ハウンド・ドッグのギタリストとして活躍してきた西山毅のセカンド・ソロ・アルバム。西山の華麗なギターを軸にしたフュージョン・ロック系のインストゥルメンタル・アルバムに仕上がっており、ハウンド・ドッグの名曲のカヴァー「虎音(HU-YIN)」も収録されている。
日野皓正バンドで活動する多田誠司率いるthe MOST、4枚目のアルバム。石井彰・上村信・大坂昌彦を加えたこのクァルテットは強力。全曲メンバーのオリジナル。ブランフォード&コルトレーンにからめた曲、情熱的なサルサなど多彩なナンバーを熱く、しなやかに演奏。
鈴木彩子の名で10年近くメジャー・レーベルを足場にしてきたアーティストの、SAICO名義での2作目。fra-foaを思い出す轟音テイストもあるが、基本的にはポップ。切ない響きながらも腰の据わった歌声は線が細めながらもパンチがあり、何かを感じさせる一枚。
GREAT 3/HONESTYの高桑圭によるソロ・プロジェクト、Curly Giraffeの2ndアルバム。洗練されていながらナチュラルな響きを持ったサウンドが、たちまち安らかな気分をもたらしてくれる。
沖縄ソングのコンピ・シリーズ『琉球的哀華』を集大成した2枚組べスト・アルバム。2002年発表の第1弾以降全4タイトルからの選曲に加え、birdの「童神 (わらびがみ)」などシリーズ初登場となる音源も収録されている。
ギリシャのアテネ出身の4人組パンク・バンドのデビュー作。スピード感のある演奏だが、メロディがいいことやヴォーカリストがわめく叫ぶでなく、キチンと歌っている上に表情も豊かであるなど、パンクの枠を超えた点がこのバンドの独自性を示している。
第1弾ミニ・アルバム。男性三人組によるハウス・ミュージック。無機的なような有機的なような、クールなようなホットなような、ハウス好きにはたまらない音の洪水。7曲で50分を超す大作ぞろいに、神経ピリピリになりそう。
関西で30年以上にわたって活動を続けるソウル・シンガー、大上留利子の2007年6月発表のライヴ・アルバム。実に12年ぶりとなる作品で、サイド・ヴォーカルを起用するなど一段と深みを増している。