音楽むすび | 2008年10月発売

2MCを擁する5人組ミクスチャー・ロック・バンド、POSSIBILITYのメジャー・ファースト・アルバム。ラウド・ロックを軸に、ヒップホップやレゲエ、ディスコなどのエッセンスも盛り込み、キャッチーなメロディとともに勢いよく聴かせる。⇒Dragon Ash　ディスコグラフィはこちら

アレンジにゴンチチ、小松亮太らを招いたセルフ・カヴァー・アルバム。ピアノとヴォーカルだけでいきなり聴かせる「Lovin' you」は、意外性もあり衝撃的。ギターのみ6、9曲目、ラテン調で賑やかにラストを彩る「Kiss from a rose」など、“言葉”を伝えるヴォーカリストとして聴き手へ直球勝負といった趣が漂う。

なんと言っても、もっとも人の心に訴える力のある楽器は、人の声だろう。本作には、少年少女合唱団からア・カペラ・グループ、そして歌手の、それぞれの声の魅力が存分に楽しめる名曲を揃えている。心に染み込む一枚だ。