2008年11月発売
ジャズとクラシックを行き来した作曲家といえばジョージ・ガーシュウィンがまず最初に出てきます。TVドラマやCMでもお馴染みの「ラプソディ・イン・ブルー」で彼のオーケストラ編曲を手助けしたのはジャズ・バンド・アレンジャーをしえていたグローフェでした。ジャンルの垣根を越えたクロス・オーバーの先駆ともいえる彼らのポピュラーな名曲を、これまたジャンルの横断を得意としていたバーンスタインの華麗な演奏でお届けします。JAZZの名匠ベニー・グッドマンと共演した自作「プレリュード、フーガとリフ」もボーナストラックとして収録しています。
20世紀を代表する大指揮者ブルーノ・ワルターが、アメリカ時代の最晩年に録音した不滅のモーツァルト・アルバム。このアルバムで聴くワルターの演奏は、限りなく美しい魂の歌と言えます。彼のロマンティックな音楽性は、すこぶる人間的なモーツァルト表現に徹しており、“偉大なト短調交響曲”では憧憬に溢れた究極の美を湛えた音楽を聴かせ、“「ジュピター」交響曲”では堂々とした巨匠の至芸を聴かせてくれます。カップリングには、たおやかな調べが流れる「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を収録、ワルターの慈愛に満ちた表現が、これらの名曲に新しい表現を与えています。
07年3月末にオーボエ活動を休止した宮本文昭の膨大な音源の中から、ケルン放送交響楽団を含め数々の海外オーケストラ首席奏者を務めながら培った確かなクラシックの妙技を集めたベスト・セレクション。ポップスフィールドでも名をはせながら、オーセンティックなクラシックとの両立を見事に成立させた稀有な才能の片鱗をお楽しみください。
宮本文昭2008年新コンピレーション。2007年3月末にオーボエ活動を終了し、そのベルベットトーンを聴けるのはCD含めて非常に限られています。今回はソニーミュージックに残した膨大な音源の中から、心地よくリラックスできる楽曲をセレクト、なごみたいとき、気持ちを落ち着けたいときに、世界を酔わせた日本が誇るオーボエの美音を贅沢に体感してください。
ロシアから彗星のように現れたベルマンの全盛期の録音。ラフマニノフの協奏曲での壮大なスケール感を持った演奏が、爽快な聴後感を味わわせてくれる。ほかは、聴衆を熱狂させたカーネギーでのライヴ録音。
奇妙でユニークなイギリスのロック・バンド、ザ・フージアーズの来日記念盤。世界征服を企む秘密結社を描いた映画『秘密結社 鷹の爪』の主題歌に加え、エンタテインメント性満載で耳なじみの良いポップ・ロックを収録している。
ハードコア以降の米国モダン・ヘヴィ・ロックの王道サウンドに磨きをかけた3年ぶりの4作目。むろんグルーヴィな音とハードな叫びが核なのは不変だが、メロディアスな歌唱やフレーズも目立つ。でも凡庸なメタルコアと一線を画し、感情表現豊かな一枚。
制作・出演
ザ・ニューヨーク・フィルハーモニック / ズービン・メータ / ビアンカ・ベリーニ / プラシド・ドミンゴ / ポール・プリシュカ / ムジカ・サクラ合唱団 / モンセラート・カバリエ / リチャード・ウェステンバーグ / ヴェルディ2つの大作声楽曲をカップリングした、聴きごたえ十分の2枚組。約13年に及ぶニューヨーク・フィルの音楽監督としての最終公演で録音された「グレの歌」はとりわけ必聴もの。ヴェルディともどもメータの情熱がほとばしる名演となっている。
真摯に和太鼓に向き合うプレイヤー、レナード衛藤のベスト・アルバム。世界の音楽シーンから注目を集めるタブラ奏者ザキール・フセインとのコラボレーション曲をはじめ、活き活きとした演奏を繰り広げている。
スウェーデンはアマル出身の4人組の2作目。エピタフ・ヨーロッパが力を入れているのも納得の、ぶっといビートとパッショネイトなヴォーカルが勢い良く弾ける。とはいえ、どこか人なつこい雰囲気があるのでリラックスして楽しめる。
クラブ・カフェ系コンピ“アペリティーヴォ”シリーズのミックス第2弾。新進気鋭のクリエイター、Jazzin'parkの栗原暁が、DJ KAWASAKI「Into You」やCLASSIQUAI PROJECT「Beat In Love」などを、体内浄化効果のある洗練されたミックスへ昇華させている。
彼らの柔らかなヴォーカルを最大限に活かしたバラード・コレクション。人肌が恋しい季節に心温まる素敵なプレゼントだ。オリジナルの質感を大切にした「クリスマス・イブ」、ソウルフルな「ラヴ・イズ・オーヴァー」といったカヴァー曲やサウンドに遊び心を加えリクリエイトした「It Takes Two」など多彩なアプローチで楽しめる。
大黒摩季が作曲した新曲バラード「雨のNew York」を含む、菲菲がうたった“雨”の付いたシリーズの歌を集めたミニ・アルバム。EMIやユニバーサル時代の音源のヒット曲では丁寧な歌い方をしていたと再確認でき、ライヴでのド迫力との落差に驚くだろう。
2008年3月に発表した10年ぶりのオリジナル・アルバム『Seeds of Love』シリーズの第2弾となるミニ・アルバムで全7曲。1、4、6曲目で武部聡志が編曲&ピアノ、2、5曲目で鳥山雄官が編曲&ギターで参加している。ヴォーカリストとしての魅力も遺憾なく発揮。