2008年12月発売
元サヴァイヴァーのヴォーカリストが放つソロ作。伸びやかでハスキーながら濁らない個性ある歌声は変わらず。ミッキー・トーマスら豪華面子が集った80'sロック讃歌「ホウェン・ロック・ワズ・キング」は非常にポップに仕上がりで、MTV世代は思わず涙するに違いない一曲だ。
制作・出演
FredrikHakansson / JohanBorgstorm / JohanHolmberg / Lars-GoranDimle / NiklasRydh / RobinRydquist / ラッセ・リンドグレン / ラッセ・リンドグレンと巨大星雲ビッグ・バンド発売元
キングレコード株式会社トランペット奏者ラッセ・リンドグレン率いるスウェーデンのビッグバンドの痛快無比な名曲集。メイナード・ファーガソンが演奏した代表曲を取りあげた作品で、ファーガソンが得意にした火の出るような熱演をビッグバンドで表現した。怒濤のブラス・サウンドだ。
2008年から毎年2回、4年をかけてレーゼルが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲演奏に挑む。そしてそのライヴとセッションを交えた全集録音も行なわれる。今回リリースされたのは、その第1弾と第2弾。各曲の調的関連に配慮したり、ポピュラーなものとそうでない曲を混ぜたり、プログラム構成にも苦心の跡が見られる。ことさら新しがったり受けを狙ったりするようなことは皆無で、やや朴訥とも感じられる語り口により、芯の強い骨太な、そして昨今珍しい男気あるベートーヴェンを聴かせる。今後が楽しみ。
“ベートーヴェンの真影”と銘打って行なわれる、ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会と連動して録音された全集の第2弾。旧東ドイツ出身のレーゼルが、地に足の着いたドイツの伝統を聴かせてくれる。
約1年ぶりの2ndアルバム。前作の激しいサウンドを踏襲しつつも、よりキャッチーで、メジャー感漂うサウンドを作り上げている。紅一点マリア・ブリンクのパワフルなヴォーカルとスラッシーなエクストリーム・サウンドが魅力だ。
結成から10年で発表されたベスト盤は、再録音や新ミックスなどが施されていることもあり、懐古というより現在進行形で聴くことができる。ブラスを加えたパンク・サウンドはスカの小気味よさやアンセミックな高揚を誘い、あふれるパワー感はあまりにも瑞々しい。
ベルリン・フィル首席ホルン奏者ドールによるモーツァルトのホルン協奏曲全集。未完の第1番で、ジュスマイアとレヴィンの二つの補筆完成版のほか、ニーノ・ロータが書いた緩徐楽章も収める。ドールの演奏は抜群の技術と落ち着いた音色で安定感がある。