2008年5月21日発売
デフ・ジャム移籍後リリースの通算10作目は、アメリカの混迷や苦悩、現実に切り込んだ社会派作。オーガニックなジャズ・ヒップホップ感以上に、鋭い眼光や情熱がたぎるタイトでスリリングなビート感が特出。クリセット・ミシェル&ワーレイ客演曲「ライジング・アップ」は絶品。
ボサ・ノヴァ誕生50周年の年にデビュー20周年間近の歌姫のキャリアを振り返る……同時発売されたベスト盤の一つ。伊、仏、中東?アフリカ、ラテン、米国、世界の数々の名曲とともに彼女のボッサの語り口が堪能できる。アルバム未収版の1、2、19、20曲目と未発表曲4曲目も嬉しい。
耳が切れそうな鋭いギター・リフと、ファルセットからシャウトまでを駆使したドラマティックで叙情的なメロディが絡み合う「Supernova」。メタリックなサウンドでバイオレントなワルツを奏でる「Wanderland」と、持ち味全開の両A面。次世代ロックの牽引者としての期待を裏切らない力作。
90年代後半〜2000年の大ヒット曲を集めた、ラヴ・ソング・コンピレーション。宇多田ヒカル「First Love」、Chara「やさしい気持ち」といった、忘れられない恋や思い出を包み込む名曲が満載だ。
およそ30年ぶりの活動再開となった2005年発表のアルバム『プレゼント』に続く、復活第2弾アルバム。従来のサウンドを基盤にしつつも、ピーター・ハミル、ガイ・エヴァンス、ヒュー・バントンのトリオ編成による新境地も感じられる。
リゾート気分を醸し出してくれるクラシック音楽を集めたコンピ盤。3枚それぞれに、朝、昼、晩とその時々にぴったりの名曲を厳選して収録。オフタイムをゆったりと過ごせるように演出してくれる。
那須基作がEMI音源から厳選した、アーバン・メロウ・ジャズのコンパイル集。マッシヴ・アタック、ロニー・ジョーダンらアシッド・ジャズ系から、トニーニョ・オルタ、タニア・マリアらブラジル系まで、幅広いカテゴリーからのセレクトで飽きさせない展開。
メタル大国フィンランド発、マイケル・モンローの再来と噂されるソーン(vo)率いる6人組ロック・バンドの2ndアルバム。デビュー・シングル「テイク・ア・ショット」をはじめ、80年代のメロディック・ロック好きにはたまらないナンバーが満載だ。
制作・出演
BeateWeis / DanielSepec / HannaNebelung / StefanLatzko / TimofeiBekassov / コンスタンツェ・レルプス / ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン / ピョートル・アンデルシェフスキ / ベートーヴェン内奥の微細な響きへの聴き澄ましと巨大に鳴り響く音への驀進。ベートーヴェンが生み出した独自の響きのイマジネーションを、アンデルジェフスキは極限まで突き抜け音化する。騒然と響きがせめぎ合う協奏曲の終楽章。両極が画然と交替するバガテル。快新!★
独パワー・メタル界の雄、ストームウォリアー。4年ぶりの3枚目のアルバムには、ハイウェイをべた踏みし走っているときのような爽快さを持った疾走感にあふれた楽曲が収録されている。心地好いメロディ、激しいリフが抑揚性も与えていき、胸掻き立てていく。
地元では結成14年目の2007年に発売された韓国産の2作目。いわゆるベイ・エリア・スラッシュに『アライズ』の頃のセパルトゥラが加勢したごとき愚直な音と生々しい英詞で聴きごたえ十分。「ペインキラー」はジューダス・プリースト、日本盤のみの「プラクティス・ホワット・ユー・プリーチ」はテスタメントのカヴァー。★
“らしさ”を追求したというデビュー20周年記念シングルは、期待を裏切らないスローな切ない悲恋歌で、美人姐さんの色香が涙に染まる。他方、ビート感強く民謡色もあって、のりよくパンチの利いた歌唱でお国 (秋田) 自慢する、カップリング曲のさばさばした感じも魅力的。
森翼の2008年5月発表の両A面シングルは、「雨傘物語」はライヴで人気の高いミディアム・ポップ・ナンバー。アコースティック・ギターの温かいサウンドや切ないメロディ、失恋を描いた悲しい詞が胸に響く。