2008年8月20日発売
作曲生活35周年を記念する渡辺俊幸のベスト・セレクション。NHK大河ドラマ『毛利元就』『利家とまつ』のメイン・テーマ曲、映画『モスラ』のオリジナル・サウンドトラックなど、きっとどこかで耳にしたメロディがしなやかによみがえってくる。
ポエトリー・リーディングとBGMを融合させた“ポエトリー・ミュージック”シリーズの第3弾。作詞家の松井五郎プロデュースによる今作は、無知でいることに警鐘を鳴らしつつ、それを知ろうとする気持ちに希望を見出せると綴るコンシャスなミュージックだ。
中原明彦(vo,g)、山田貴子(p)のふたり体制となったポップ・ロック・バンドのミニ・アルバム。軽やかなドライヴ感と“海”が持つノスタルジックな雰囲気を併せ持った「それでも彼女は海へ行く」、親友の結婚式のために書かれた「幸せになっちゃえよ」などを収録。
宮沢和史(THE BOOM)率いる、多国籍10人編成バンドの第2作。宮沢の自作曲を中心にメンバーたちによる曲、さらにはバーデン・パウエル曲や沖縄民謡までを取り上げる。ブラジル音楽をはじめさまざまな語彙を借りつつ、独自のロマン性を遺憾なく表出している。
台湾の人気アーティストを中心に歌われる、デュエット・バラードを集めたコンピレーション第5弾。たとえ言葉はわからずとも、美しいメロディからは愛があふれ、温かさが自然と胸に染みこんでくる。なめらかでとろけるようなヴォーカルが堪能できる極上の一枚。
1953年?76年にかけて録音されたアイヌ・北方民族の伝統舞踏、伝統歌、ユーカラ、神送りをはじめとしたさまざまな伝統儀式などを収録した歴史的音源の完全復刻、初CD化作品。録音年代を見てもわかるとおり、当然のことながらすでに失われてしまったものもあり、本当に貴重な記録だと言える。しかもアイヌだけでなく、樺太アイヌや、北方民族のオロッコ(ウィルタ)、ギリヤーク(ニヴフ)の伝統芸能やシャーマンの祈りなども聴くことができる。時代とともに次第に失われていくアイヌの言葉や歌、踊り……。後世に残したい大切な文化遺産だ。★
ノイズレスSPアーカイヴズ・シリーズとして、1956年に人間国宝に認定されるなど近年の長唄の名人として知られる七世芳村伊十郎の昭和13?14年、四世金五郎、九世伊四郎時代の音源が初復刻・CD化された。3枚とも30歳代半ばの若さに円熟味が徐々に加わり始めた時期だけに、後の伊十郎節の基盤がどのようにつくられていったかを知るうえでも貴重な音源。歌舞伎好きを自認する若い世代にも、その面白さをより実感するために長唄を聴いてほしいところ。3枚いずれも、お馴染みの作品が収録されているので、決して敷居は高くないはず。
制作・出演
アルトゥーロ・ヴァリアンテ / アルド・バッシ / アワ / アントニオ・イャセーヴォリ / マウロ・ヴェローネ / マルコ・モナコ / ヴァレリオ・グァラルディ / ヴァレリオ・セランジェリ発売元
株式会社ポニーキャニオン「バラ色の人生」「枯葉」「そして今は」といったシャンソンの名曲をジャジィに歌っている作品。アワは両親がセネガル出身というパリ生まれのシンガー。イタリアを活動場所にしていて、これはローマ録音。声に魅力がありジャズ・センスも抜群。期待の新星。