2008年9月発売
71年のデビュー曲「雨の御堂筋」から始まった雨シリーズの最終作。湯川れい子作詞・大黒摩季作曲。欧陽菲菲のヴォーカルは成熟したダイナミズムとでも言おうか、楽曲の世界との距離の取り方が巧みで、聴き手の感情を自在に操ってしまう魔力(?)が。
ジェフ・マルダーの愛娘、クレア・マルダー率いるクレア&リーズンズのデビュー作。いかにも古めかしいジャケット同様、ノスタルジックなメロディに舌足らずなヴォーカルが何とも言えない。それでいてリズムだけモダンというあたりも洒落ている。今月の掘り出し物。★
平均年齢22.5歳、エモ/メロディック・パンク・シーンの今後を担う存在として注目を集めている4人組、GLORY HILLによるセカンド・アルバム。エッジの利いたギター・サウンドと、哀愁漂うポップなメロディ&コーラスのコントラストが印象的だ。
結成5周年を迎えたKINGのシングル。ハードコア風のヘヴィな曲の「火の玉ファイヤーボーイ」、グルーヴ感のあるノリのいいナンバーの「Maximum the GENELEC」、アップ・テンポの「ONE」と、いずれの曲もパワフルなヴォーカルとキャッチーなヴォーカル・メロディが印象的で、演奏力の高さも圧巻だ。
ドラマ『ヤスコとケンジ』のテーマ・ソングでもあるシングル。作詞と作曲は椎名林檎で、アレンジは東京事変が担当。ジャジィなアプローチと起伏ある歌メロは、難易度もかなり高かったはず。バンドとして新たな扉を開いた一枚でもある。ライヴでどう料理するか。
ダンサー、ギタリスト、DJが集まった3ピース・ユニット、fotpのデビュー・ミニ・アルバム。クラブ・チューンやバラード、ギター・ロックなどさまざまなサウンドを収録。それぞれの強い個性が融合された、J-POPの新しいスタイルを聴かせてくれる。
2003年に函館で結成された4人組が放つファースト・アルバム。若手らしい感性で描かれるサウンド・スケープは瑞々しく、力強さと透明感を並立させる。さまざまな音楽的要素を自由に取り込んだメロディアスなロックには、確かな将来性が見出せる。★
数人のプロデューサー/DJが作った四つ打ちテクノをバックに歌う女の子シンガーのファースト。テクノ・ポップというよりはアイドル系J-POPの趣だが、英語も日本語も歌う甘い声が音にピッタリだ。「STAR FRUITS SURF RIDER」はコーネリアス、「Rock'n Roll Is Dead」はレニー・クラヴィッツのカヴァー。