2009年1月発売
メジャー・デビューからわずか半年でのリリースというフル・アルバム。擦れんばかりの高音と歪みもやや心地いい低音、その二人を絶妙にサポートするDJという三人が作り上げる音楽は、確実にいまの世の中に生きる“魂の重さ=0 SOUL 7”がはき出す真言だ。
クラッシュの『ロンドン・コーリング』を思い出すジャケで、直接的には無関係だがパンクなミクスチャー感覚は近い2曲。「労働CALLING」はスカを絡めつつ歌詞も含めてロシア民謡の「一週間」の現代日本解釈と言える。「鉄砲玉ぶるーず」も速めで無骨だが聴きやすい“ロック歌謡盤”だ。
2009年末のNHK紅白歌合戦をきっかけにヒットした「また君に恋してる」は、「いいちこ」CMでも知られるナンバー。本盤は装いも新たに、中村あゆみ書き下ろしによる「アジアの海賊」との両A面となった。
ライヴとネットから火がつき未だにロングセラーを続ける『シフォン主義』に続くセカンド・アルバム。真部脩一によるキャッチーかつインパクト大の楽曲、やくしまるえつこのラブリィな歌声、シンプルながらも凝っているアレンジ。まさに最強の名盤。
CX系『アイドリング!!!』発ユニット・バトル企画盤のひとつ。「ベタな失恋?渋谷に降る雪?」のバラードは、たくさんの人が行き交う渋谷の街と、失恋の孤独が対比的。切なさを一層醸し出している。絶対綺麗になる、と新たな決意で締めくくるラストが感動的。「遥かなるバージンロード」は合の手をちりばめた、愉快な一曲。
元ちとせを輩出した奄美大島から新たな女性シンガーが登場した。タイトルは“愛紬ぎ”の意味。奄美固有の独特な節回しは元に比べると控えめ。それが彼女の個性をより引き立てているように感じられる。ピッチの正確さは言うに及ばず、その声質に心魅かれる。
映画『ドリームガールズ』や『セックス・アンド・ザ・シティ』などに出演したオスカー女優、ジェニファー・ハドソンのデビュー・アルバム。かねてから抜群の評価を受けていた歌声を堪能できる。