音楽むすび | 2009年4月発売

ジャジィでアダルトなムードの楽曲をコケティッシュな歌声で聴かせる米国人女性シンガーの、ソロ3作目。スウィンギィで抑制の利いた演奏と、甘く囁くような唱法はブロッサム・ディアリーを彷彿とさせる。マデリン・ペルーやメロディー・ガルドーのファンにもお薦め。

夭逝のリコーダー奏者が2000〜2004年に行なった活動の記録。音色やアーティキュレイション、イントネイションなどが丁寧に扱われ、各曲の性格が活き活きと描き出されている。技巧的な高さもさることながら、素朴な響きの内から滲み出る音楽への誠実な愛情に胸を打たれる。★

女性ヴォーカルを擁するロンドンのバンド。2008年発表のファースト・アルバムである本作、ブロンディとパティ・スミス・グループをヤー・ヤー・ヤーズでつなげたみたいなサウンドで、ややダンサブルでモダンな作りなのにぎこちないプレイだが、可能性も感じる。