2009年6月20日発売
VOLUME ELEVEN 2005年5VOLUME ELEVEN 2005年5
元サンハウスの菊(柴山俊之)と元ルースターズの花田裕之のアコースティック・デュオ、菊花賞のライヴ・アーカイブシリーズのVol.11〜14(Vol.25までリリース予定)。それぞれ2005年の5月から8月にかけての大阪、広島、下北沢、新宿でのライヴを収録。例外的に騒音寺と共演したバンドセットなどもあるが、基本はヴォーカルとギターだけときわめてシンプル。レパートリーはサンハウス時代の楽曲から洋楽カヴァー、懐かしの歌謡曲と幅広い。特に「ミネソタの卵売り」や「朝まで待てない」「恋の山手線」など、実際にリアルタイムで聴いていたと思われる歌謡曲カヴァーが楽しい(Vol.14は歌謡曲特集)。サンハウス時代のヒット曲も、加齢ユニットならではの滋味を感じる。武骨なヴォーカルと飾り気のないギターが織り成す豊穣な世界。軽量級ユニットゆえの気楽さも大きいと思う。
Paint it black-EVERYPaint it black-EVERY
坂本陽一(vo,g)、亀田JP(g)からなるユニットの3作目『Paint It White』(2009年4月)のリミックス、新曲などを含んだ企画モノ。カラフルなポップスがギッシリ詰まったTVショウか、玉手箱。60'sポップスを再生してサイケなふりかけを塗した感覚が楽しい。
王は受け継がれゆく イギリス近代名曲選王は受け継がれゆく イギリス近代名曲選
ブラス・バンドのメッカ、イギリスの近代作品集。だが、有名曲を並べた単なる名曲集ではなく、“中音”の持つ豊かな表現力が満喫できる作品8曲を選んでいる。吹奏楽ファン、関係者も一度は聴いておくべきアルバムだ。
グリーグ&シベリウスー北欧音楽の新伝説グリーグ&シベリウスー北欧音楽の新伝説
札響が奏でる北欧の響きはどこかさらりと端正。民族への矜持がかぶさる物語世界の重みが、ともすると滅入りを喚ぶシベリウスも、粘度を抑えて音楽の形が、ス、と浮かび上がる。尾高→イギリス→北欧という“えにし”のゆえか。グリーグの淡彩な抒情もいい。
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