2009年7月発売
デビュー以来、つねにセンスのいい小粋な作品を発表している男女ユニットのスワン・ダイヴ。本作では、お得意のボサに加え、ウクレレを取り入れた南国ムードいっぱいの曲も披露。ソングライター陣も充実し、マテリアルも秀逸。それにしても、やさしい音だ。
度々の来日ですっかりお馴染みのショルツ。伸びやかな歌心を持った彼女の魅力満開。音色を多少犠牲にすることになってもスペインの情熱を伝えたい、という思いがストレートに伝わってくる。それぞれの作品を大きくつかんで、小気味いいくらいにその個性を歌い上げてくれる。
“団塊の世代”に畳み掛けるような選曲が続く冒頭、気がつけば“ラテンなシャレード”だ。フュージョン世代以降の日本最高のつわものが集合したハイ・レベル/ハイ・センスなラテン・ジャズ・バンドの見事な演奏だ。絶好調を維持する近藤和彦のアルト、宮本大路のバリトンに注目。
全国的な認知度が高まりつつある実力派R&Bシンガー、山口リサのシングル。彼女の恋愛観をリアルに表現した歌詞は、女性たちの共感を呼びそうだ。カップリングではラッパーのAK-69とコラボ。
トロンボーン奏者であり売れっ子アレンジャーでもある村田陽一率いるソリッド・ブラスのミニ・アルバム。タイトルどおり、さらにダンス・サウンド寄りになっているが、ぶ厚いブラス・サウンドは非常に気持ちよい。93年作品。
『ソー・ファー』がハウス/クラブ・シーンで大ヒットを記録した、ラスマス・フェイバー。本作は、『ソー・ファー』からこぼれたトラックやシングルの別ヴァージョンなどを収録したアルバムだ。
2009年7月1日発表のシングル。結婚前夜の女性の揺れ動く心情を細やかに綴ったミディアム・バラードで、前作に引き続きJeff Miyaharaがプロデュースを担当。傳田自身によるピアノとチェロの演奏にも注目だ。
2009年が生誕100年にあたるシモン・ゴールドベルクが42歳のときに残したモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集。気高く純粋なモーツァルト演奏。ゴールドベルクの表現は、優美さやエレガントさには傾かず、高貴で厳しく、明快な力強さで貫かれている。
ユニバーサル移籍第1弾となる通算4枚目。クリスティーナをヴォーカルに起用したアダルトな「Kiss Kiss Kiss」「Love Again」や田岡美樹(The Indigo)の日本語詞を加えた「Tell Yourself」など、新要素を組み込みながらも全篇に敷かれるのは、彼らの核である揺るぎないエレガントなハウスだ。
歌もラップもこなす“シングジェイ”スタイルを取るレゲエ・アーティスト、導楽のメジャー・デビュー・シングル第1弾。「Still In Love」は発表前からYouTubeで50万ヴュー超という話題の楽曲で、温かいラヴ・ソングとなっている。
タイトル曲はMicro初監督作品『R134STORY カモミールの羽』の主題歌で、他の楽曲も劇中曲として使用されている。魅力的な声が2曲しか聴けないのが残念だが、美しいメロディに叙情的なアレンジ、そして創作者としてのあふれ出る情熱が一体となった意欲作。★
仙台発、歌謡歌手のまきのめぐみとラッパーのカズシック.が放つ、ジャンルを超えた異色の新感覚。互いの得意分野をうまく混ぜ合わせながらも楽曲がしっかりまとまっているから不思議だ。仙台らしく、楽天イーグルスの曲や「青葉城恋唄」のカヴァーもあり。
2006年、文筆家だったマイケル・ジョレットを中心にLAで結成された5人組のデビュー作。今時では珍しい飾り気のないストレートなギター・ロックながら、メロディはキャッチーで自然体のバンド・サウンドが魅力だ。ストロークスにも通じる弾けた演奏が初々しい。
モデルや歌手として活躍の、阪井あゆみの3rdシングル。レディース・ユニットtwenty4-7とのコラボレーションで、自然に体が揺れるノリのよいダンス・チューンとなっている。「ゼスプリゴールドキウイ」のCMソング。
彼らの最盛期といえる60年代の音源で構成したコンピレーション・アルバム。「ドント・ウォリー・ベイビー」ほか、軽快なアメリカン・ロックを新ヴァージョンで聴かせる。デニス・ウィルソンの未発表曲「フォーリン・ラヴ」も収めている。