2010年10月20日発売
テンシュテット指揮による、マーラーの交響曲をHQCD化。マーラーの音楽が持つ美しさや悲しみなど、あらゆる要素を徹底的に追求したテンシュテットならではの表現による「大地の歌」を収める。
ケンペが、作曲者R.シュトラウスと関係の深い名門ドレスデン国立管弦楽団を率いて録音した大作「アルプス交響曲」をHQCD化。堅固な構成力によって壮麗な管弦楽法を駆使した円熟の演奏が楽しめる。
メリハリをくっきりと付けた濃厚な「カレリア」と、重厚な中にも、研ぎ澄まされた抒情美を漂わせている1番。シベリウスは、カラヤンが比較的好んでとり上げていた作曲家だが、この2曲はこれが唯一の録音である。
1960年録音のカラヤン指揮、フィルハーモニア管弦楽団演奏によるシベリウスの交響曲をHQCD化。壮年期の若々しいカラヤンのひたむきなアプローチが聴ける。曲自体が持つ純粋な響きを突き詰めた、美しさに満ちた演奏だ。
交響曲第2番は、ヤンソンス2度目の録音。ラフマニノフの濃厚なロマンは、洗練されたロマンティシズムに昇華されている。サンクトペテルブルグ・フィルの剛健にして緻密な響きに、ヤンソンスの粋なセンスが加わったスタイリッシュなラフマニノフ。
ストコフスキー指揮によるバッハの名曲集をHQCD化。オルガンとオーケストラの機能を知り尽くしたストコフスキーの色彩豊かでスペクタキュラーな編曲と演奏には、説得力がある。
1960年録音のクレンペラー指揮によるメルデルスゾーンの「真夏の夜の夢」をHQCD化。クレンペラーの個性的な作品解釈は、メンデルスゾーンを演奏する上でも健在だ。彼ならではの世界観に基づく類いない演奏を楽しめる。
プレートル指揮による動物をテーマにした曲をカップリングしたアルバム。パリ音楽院管全盛時の録音で、ソリストも含め、これぞまさしく“フランスのエスプリ”という雰囲気を持った演奏だ。
1959年以来2度目となる、ソリストのシュヴァルベとの共演によるR.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」をHQCD化。雄大なスケール感を見事に表現した、カラヤンとベルリン・フィルのコンビの全盛期といわれる1974年の録音だ。
カラヤン指揮によるR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」をHQCD化。滑らかでスムーズなオーケストラに、たくましく奔放なロストロポーヴィッチの演奏が、壮大なスケールとダイナミズムを一層際立たせている。
ラトルの初期、20歳代半ばの頃の録音で、日本デビュー作となったアルバムをHQCD化。的確で鋭いリズム感、鋭敏な音色感覚、細部への目配せと全体の統率力など、後年のラトルを彷彿とさせる。新鮮で活きのいい「惑星」だ。
1960年録音のクレンペラー指揮による序曲集。ベートーヴェン、ブラームスらによる大曲だけでなく、ウェーバーやフンパーディングといった作曲家による小品も見事に表現するクレンペラーの至芸が聴ける。
カラヤンでなければ実現できなかったと思われるメンバーによる、1969年録音のトリプル・コンチェルト。“掛け値なしの夢の競演”として当時大きな話題となった一枚だ。巨匠たちの有無を言わさぬ名演が聴ける。
若きパールマンの気迫あふれる演奏が印象的な、1976年録音のブラームスのヴァイオリン協奏曲をHQCD化。ジュリーニが指揮するシカゴ響楽団の演奏に支えられたパールマンの伸びやかな響きが、ロマンティックでスケールの大きなブラームスを聴かせる。
1976年録音のパールマンによるブルッフの2大名作をHQCD化。パールマンの明るく美しい音色と華麗なテクニックに加え、豊かなニュアンスがこの名作をより印象的なものにしている。
20世紀クラシックの大御所リヒテルとクライバーが夢の共演を果たした1976年、ドイツ・ミュンヘンでの録音をHQCD化。あまり取り上げられることのないドヴォルザークのピアノ協奏曲に、新たな魅力を与えた白熱の名演だ。
1977年録音のロストロポーヴィッチによるドヴォルザーク、サン=サーンスのチェロ協奏曲をHQCD化。ノスタルジックな旋律の巧みさなど、傑出した演奏を堪能することができる。