2010年10月20日発売
米国ワシントンD.C.育ちで英ブリストルに住む女性トラックメイカー/シンガーのアルバム。才気びんびん、しなやかにして研ぎすまされたエレクトロ・サイバー・ソウルを展開。『夢の男』でのミシェル・ンデゲオチェロをより今様に、さらに味良くした感もあり。
イスラエル人の父、日本人の母のもと、日本に生まれ育ったシンガーの第1作。現代的解釈でソウルフルに歌う「The Boy From Ipanema」、粘っこい「Honeysuckle Rose」など豊かな表現力が光る。タイトなサウンドに乗ってヴォーカルとコーラスが絡み合う「Dive Into Your Love」、転調のスリルとメロディの美しさが同居する「I Love You」の自作もいい。全編、演奏も含めて聴きごたえ十分。★
大阪出身の女性シンガー・ソングライターによる初のアルバム。“手に触れることのできる半径1メートルの世界を歌う”との姿勢がよくわかる内容だ。優しい歌声とサウンドは聴き手の心にゆっくりと浸透していく。こんなご時世だからこそ、純粋なポップスを堪能したい人にお薦めしたい。★
デビュー20周年を迎える女性シンガーのライヴ盤。四季シリーズの冬篇は、讃美歌から唱歌さらには自作詞で唄うパット・メセニーのカヴァーまで、幅広い選曲のクリスマス〜ニューイヤー・ソング集。自由自在な歌声の力に驚嘆しつつその魅力を存分に堪能できるはず。
2008年にデビューしたジャパニーズ・エレクトロの二人組ユニット、1年半ぶりのセカンド。docomoや日産X-TRAILなどのCM曲として、名前は知らなくても実は意外に耳にしている80KIDZ。耳に馴染むその音楽は機械的ながら、人間的な温かさも持ち合わせているから。このグルーヴ、心地よし。
81年、松山千春が興したNEWSレコードからリリースされたアルバム。今回が初のCD化となる。粘っこい加川良の歌声に変わりはないが、歌謡ポップス、プログレ、ニューウェイヴが同居するアレンジに時代を感じる。しかし、それが逆に加川良の歌世界を際立たせる結果に。
“台湾版スーザン・ボイル”としての話題性とそのキャラクターで早くから注目されてきたリン・ユーチュン待望のデビュー作。ブレイクするきっかけとなったホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」をはじめ、おなじみのヒット曲のカヴァー集だが、幅広い音域を活かした、彼独自の歌唱を披露している。
アンタイからの3作目は、ウィルコのジェフ・トゥイーディーがプロデュース。とはいえ、トゥイーディー自身がメイヴィスのファンだったらしく、演奏には気心の知れたツアー・メンバーを起用。ウィルコ色を押しつけることなく、歌声の力強い魅力を無理なくもり立てる。表題に恥じない充実作だ。
北海道在住の中学2年生(2010年現在)の女子二人組ユニットによるデビュー・シングル。“私達の唄が世界を繋ぐ”をテーマにした、純粋な気持ちが詰まった、すがすがしいポップ・ナンバーになっている。
20歳のロック系アーティストのセカンド。70年代を思わせるようなハード・ロック中心のダイナミックなサウンドと、なまめかしくセクシーなヴォーカルとで、今時珍しいほどのワイルドなロックを聴かせる。毛皮のマリーズらとともに、新世代の正統派ロックといえる人だ。