2010年11月26日発売
北欧メタル・バンド、ゴールデン・レザレクションのデビュー作。レイン・エクシードでも活動する22歳のギタリスト、トミー・ヨハンソンのプレイはネオ・クラシカル路線まっしぐら。そこにストロング・スタイルのヴォーカルが絡み、様式美の極みを構築する。斬新ではないが、圧倒される音と技術。
発売元
キングレコード株式会社マンハッタン・トランスファーのシェリル・ベンティーンはソロ・シンガーとしても着実に実績を重ねてきた。このひと、とにかく歌がうまい。そのテクニックと魅力的な表現力を駆使してのガーシュウィン集である。変幻自在のヴォーカルはまるでひとりマン・トラだ。
ハンガリーのおもちゃのような笛を“コカリナ”と名付け、その柔らかで独特な音色を追求してきた黒坂黒太郎が、素朴なこの楽器に甘い歌声を添える矢口周美と作ったミニ・アルバム。茨城の筑波山、神奈川江ノ島の海など、日本各地の深く心に働きかけてくる風景をテーマに歌い上げる。
フランス、ターラ盤によるフルトヴェングラーの廉価盤シリーズ。1945年にイッセルシュテットの下結成された北西ドイツ放送響(現北ドイツ放送響)に唯一客演した時の記録だ。名盤として有名なアルバムだ。
ナチ戦犯の嫌疑が晴れ、戦後初のベルリン・フィルとの歴史的な演奏会の記録。ベルリンの聴衆の熱狂ぶりが伝わってくる。フルトヴェングラー万感の思いがこもったベートーヴェンで、彼の代表的な録音のひとつだ。
有名な“ウラニア盤のエロイカ”である。フルトヴェングラーの許可がなかったのですぐに発売中止になったため入手困難になったことが、評判に拍車をかけた。彼の数種ある「エロイカ」中ず抜けて人気のある録音だ。
発売元
キングレコード株式会社第2次大戦後期のベルリンで行なわれた演奏会のライヴ録音。ピアノ協奏曲は名演の誉れ高いハンゼンの代表的録音。ハンゼンはフィッシャー門下でドイツ・ピアニズムの伝統をつぐピアニストだ。「運命」も有名なもの。
「田園」は、フィルハーモニーが空爆で大破し、国立歌劇場でが行なわれた定期演奏会のライヴ録音。7種ある「田園」の中でも最も劇的な演奏として有名なものだ。ワーグナーの2曲も戦時中の録音。
制作・出演
エリーザベト・ヘンゲン / ティルラ・ブリーム / ブルーノ・キッテル / ブルーノ・キッテル合唱団 / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ベートーヴェン / ペーター・アンダース / ルドルフ・ヴァッケ / ヴィルヘルム・フルトヴェングラー発売元
キングレコード株式会社戦時下の1942年録音の、何度も復刻されている有名盤で、戦後のバイロイト盤に勝るとも劣らない完成度の高い演奏が聴ける。録音の状態も良く、マニア以外でも十分に楽しむことができる。
ベルリン・フィルとの3種の録音のうち、最も録音状態が良いとされているもの。有名なウィーン・フィルとのスタジオ録音盤と同じ年の演奏だが、ライヴ録音の分、よりフルトヴェングラーらしさが出ているとも言える。
制作・出演
アルフレード・ペル / ウィーン・ジングアカデミー合唱団 / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / ヒルデ・ギューデン / ベートーヴェン / ユリウス・パツァーク / ロセッテ・アンダイ / ヴィルヘルム・フルトヴェングラー発売元
キングレコード株式会社LP時代は、音質が悪いが演奏はバイロイト盤より上という人もいた。ターラ盤は、ORF保存のオリジナル・テープから復刻した独協会盤発売の翌年、独自のマスタリングを施してCD化し、音質の向上を図ったものだ。
EMIの有名なスタジオ録音の直後に行なわれた演奏会のライヴ録音。強烈な集中力で、最後まで張り詰めた緊張感が持続したライヴならではの迫力だ。音質も良く、フルトヴェングラーの代表的「英雄」のひとつだ。
発売元
キングレコード株式会社ブラームスはEMI音源のメニューインの戦後の名演のひとつと言われているもの。シューマンは、有名なDG録音の3ヵ月後、ルツェルン音楽祭でのライヴ録音。フルトヴェングラー的即興の妙と集中力に富んだ名演だ。
制作・出演
エリーザベト・シュヴァルツコップ / エルザ・カヴェルティ / エルンスト・ヘフリガー / オットー・エーデルマン / フィルハーモニア管弦楽団 / ベートーヴェン / ルツェルン祝祭合唱団 / ルツェルン祝祭管弦楽団 / ヴィルヘルム・フルトヴェングラー発売元
キングレコード株式会社「英雄」は、晩年のルツェルン音楽祭でのライヴ録音で、スケールの大きな堂々とした演奏が特徴だ。第7番はリハーサルだが、高い集中力に驚かされる。フルトヴェングラー最後の第九も部分的だが感動的な演奏だ。