2010年12月8日発売
2枚目のミニ・アルバム。前半はデジタル・サウンドと機械処理されたヴォーカルを中心とし、後半は広島(出身地)を歌った楽曲やファンへ向けて自ら詞を手掛けた楽曲など、等身大の自分を歌った素のヴォーカルが中心。曲ごとに異なる面を魅せるさまは、タイトルどおり、声に6つの索引を付けたような仕上がり。
たとえばセンチメンタルな香りを振りまきながら疾走する「メテオストライク」。懐かしさを感じさせるレトロなテクノ・サウンドが、想像の斜め上をいく破壊力で攻めてくる。ピコピコ音が好きでない人でも、つい口ずさんでしまうキャッチーさ。さすが“未来から来た人型テクノ・ポップ・ユニット”だけのことはあります。
ケラ率いる5人組バンドの約4年ぶりとなるアルバム。急展開するプログレ的要素や意味不明な歌詞といったヒネリ技を盛り込みつつ、きわめてキャッチーなメロディが全編を貫き、キッチュでありねじれたニューウェイヴ・ポップといった趣。やはり覚悟が違う、と思わせるさすがの力作。
釣部修宏のソロ・プロジェクト、“踊ろうマチルダ”名義での初フル・アルバム。まるでラジオ・ヴォイスのようなダミ声による弾き語り一発録りは、一度聴いたら忘れられない強烈なインパクトがある。オリジナルに混じった唯一のカヴァー「故郷の空」がホーボーの心情を物語っているのも一興。★
ストレンジかつハートウォームなインストを奏で続けて10周年。4枚目のフル・アルバムは、さらにバンド感を重視し、ワイルドに疾走するリズムと歪んだギターを強調しつつ、トロンボーンが奏でるメロディの親しみやすさはこれまで以上。ロック・ファンに支持層を広げそうな意欲作。 独占インタビューはこちら
シンガー・ソングライター/サウンド・クリエイターの中塚武が主宰するレーベル、Delicatessen Recordings初のコンピレーション・アルバム。ジャズやソウル、黒人音楽などに造詣が深いピアノ・ソングライターを多数収録している。
神戸出身の4人組による、前作『BOY NEXT DOOR』から1年ぶりとなる3作目。ギター・ロックやパンク、オルタナなどの音楽性を基調としつつ、オリエンタルなメロやユニークなコトバを随所にちりばめ、唯一無二の世界観を作り上げている。疾走感あふれるバンド・サウンドはライヴでも堪能したくなるはず。