2010年12月発売
圧倒的な歌唱スキルを誇る女性シンガーを擁するカナディアン・シンフォニック・ヘヴィ・メタル・バンドのサード・アルバム。マテリアル作りから数えると4年の年月を要した制作期間が物語るように、美的感覚とパワー感が丁寧に積み上げられた楽曲の構築性は、一滴の水を漏らさぬほどの緊密性を備えている。
気取った雰囲気からは一番遠いところにあるような、街場の肌感覚そのままのヒップホップ満載のミニ・アルバム。ラップの上手さばかりではなく、音楽としての上手さもナチュラルなままに伝わってくるのは、収録された6曲すべてにTARO SOULのソウルフルなシングに掛ける思いが詰まっているからかもしれない。
3ピース・ロック・バンド、DOESの4thアルバム。和洋折衷の洋楽の濃度が高まり、ジャンルの幅が広がったカラフルな作品。歌詞は、先が見えない今日の状況を打破し、未来への希望を歌う人生賛歌でまとめている。ヒット曲「バクチ・ダンサー」も収録。
2009年に行なった弦カルテットとのアコースティック・ライヴ録音と、それをもとにしたスタジオ録音との2枚組。特筆すべきはスタジオの方で、ストリングスをベースにしつつア・カペラの多重録音や打ち込みを駆使して、ストレンジなポップ・ソング集に仕上がっている。実験精神あふれる意欲作。
声優として活躍してきた小林ゆう(vo)が、ヴォーカルと作詞を担当するYU名義で2010年にスタートさせた新ユニット。本作は3枚目のシングルだが、THE YELLOW MONKEYと電気グルーヴの代表曲をカヴァー(前者には田村直美がコーラスでゲスト参加)。定評のある歌唱で惹き付ける。
ジャズ・ピアノの名匠シダー・ウォルトンによる映画作曲家ビクター・ヤング作品集。ピアノ・トリオでジャズメンになじみの名曲を料理した。ウォルトンのスウィンギィで端麗なピアニズムを満喫できる。世界の若手ジャズ・ピアニストのお手本になるのでは。