2010年12月発売
2007年に大阪で結成され、数枚のミニ・アルバムとシングルを経て放ったファースト・フル・アルバム。ギターレスの4人の編成を強みとし、ベースとドラムのビートを強調しつつ鍵盤楽器も目立つ音が面白い。椎名林檎を想起させつつPerfumeのテイストも含む女性ヴォーカルも、ポップに華麗である。
2010年発表のシングル3曲を含む3作目。曲ごとに表情を変えるポップ・センスは絶妙で、音の空間を作るのもうまい。ひっかかりを残す歌詞と歌声にも思わず引き込まれる。タイトルの『ナクナイ』は“無くない”。“ある”とは言い切れないひねりのある言い回しも彼女らしい。★
レーベルの枠を超えた邦楽ベストの決定版“ゴールデン☆ベスト”シリーズの佐良直美編。 NHK紅白歌合戦の司会者としても有名な佐良直美のベスト盤。日本レコード大賞を受賞した「いいじゃないの幸せならば」など全21曲を収録する。
80年頃のテクノ・バンドを模したジャケットといい、その使用フォントといい、“わかっていらっしゃる感”に満ちたリトル・クリーチャーズのアルバム。玄人受けする趣味のいいポップ・ロックでは終わらないしたたかさを感じる。こういう音楽を“ポスト・ロック”と言うのではないか。
CD4枚、各75分以上の収録時間で66曲をまとめたヴァイオリン名曲集。オリジナルはもちろん編曲ものも含めて、主要ヴァイオリン小品は大体網羅されている上に、貴志康一の曲も入れた気のきいたセットだ。
4歳の頃に「ナウシカ・レクイエム」の♪ランランララ、ランランラン〜を歌っていた久石譲の長女、麻衣のデビュー・アルバム。もちろん、久石譲も楽曲提供。だが、基本的に作詞作曲は本人。いわゆる癒し系ナンバーだけでなく、躍動感のある曲も軽くこなす。完成度高いです。
シングルモルト・ウィスキーの銘品TALISKERにインスパイアされたコンセプト・アルバム。「Every Breath You Take」(見つめていたい)などの名曲カヴァーを含めた全9曲とも、タイトルどおりジャジィなムードをたたえたスタイリッシュなダンス・ナンバーに仕上がっている。スコッチのみならずカクテルのお供にもいいかも?
UKジャジィ・ファンク・バンドであるザ・ベイカー・ブラザーズのダン・ベイカーのリーダー作。で、ただのソロ作ではなく、マルチな才の裏返したるワンマン・バンド・スタイルを追求しているのが要点。そのさまは、CDエクストラで確認できる。曲はザ・スペシャルズほか、カヴァーが主。
90年代に発表したアルバムから、ファンのリクエストにも応えて選ばれた「ふつうのラブソング」他、全11曲を収めたセルフ・カヴァー集。若々しさはそのままに、表現力を増した歌声で歌われる名曲の数々はファン必聴。ボーナス・トラックとして2010年版アルペンCM曲「LOVE-MEETING」を収録。