2010年5月26日発売
エレキ・ギターの歴史にその名を残す、寺内タケシとブルージーンズ。彼らを代表するアルバム10タイトルを当時のジャケットで復刻。リマスタリングによる高音質が嬉しい。本作は、ベンチャーズのノーキー・エドワーズとの共演が話題となった86年発表作。
エレキ・ギターの歴史にその名を残す、寺内タケシとブルージーンズ。彼らを代表するアルバム10タイトルを当時のジャケットで復刻。リマスタリングによる高音質が嬉しい。74年発表作。
スウィトナー&N響の70年代前半の録音。壮年期のスウィトナーがエネルギッシュでスケールの大きな演奏を繰り広げる。シューベルトにふさわしいしっかりとした歌も聴ける。ただしライヴゆえ、オーボエなどいささか不安定に感じられるパートもある。
1974年NHKホールでのライヴ録音。スウィトナーのスタイルは知情意のバランスがよくとれている。よく言えばそうだ。この第4番ではそれが功を奏す。天国的な至福感と清楚な美しさが際立ってくる。第二楽章の室内楽的アンサンブルの妙、第三楽章の柔和な音色と歌わせかたは聴きもの。
スウィトナーの初レパートリーというだけではなく、この日がこの曲のN響初演という記念すべきライヴ。ミスは多少あるが、全体を通じて非常にテンポよく生き生きと進んでいくし、第2楽章の深い音色も印象的。スウィトナーのブルックナーは再認識されるべき。
名誉指揮者として、N響のメンバーからも慕われていたことが、生真面目な演奏からひしひしと伝わってくる。誠実で真摯な「アイネ〜」は、聴き慣れた(飽きた?)この作品の真価をあらためて教えてくれるストレートな演奏。「ポスト」では、懐かしの木管の名手たちの活躍も聴ける。
2010年1月に87歳で亡くなったスウィトナーが、86年にN響と残したライヴ録音で、同シリーズの7枚のうち、最後の録音となる。音楽の構造的側面を重視したオーソドックスなスタイルで、柔和な「田園」に対して、「運命」では濃密なエネルギーの噴出が印象的。ともに風格を備えた円熟ぶりが魅力だ。
ドヴォルザークはまさにライヴならではの大熱演。ブラームスは反対に、恰幅の良い落ち着きがあり、ことに後半の楽章は黄昏と哀切の色が濃い。ちなみに後者はスウィトナーとN響の最後期の共演。虚飾なく誠実な音楽を聴かせてくれる良い指揮者だった。
80年代に北欧メタル・バンドとして日本でも高い人気を誇ったトリート。93年に解散後、2006年に再結成を果たした彼らが18年ぶりにアルバムをリリースした。キレのあるメロディアス・ハード・ロックは健在で、キャッチーなサビなど、哀愁漂うヴォーカル・メロディも絶品だ。
三度目の復活劇となる9年ぶりのアルバムは、バンドの中核であるハフ兄弟の兄ダンはゲスト参加という形にとどまり、弟のデヴィッド主導で制作。メロディアスでスピード感のある彼らならではのサウンドを維持しつつ、若干のAORテイストも加え、風格のある大人なロックを聴かせる。
米ロサンゼルス出身の5人組ヘヴィ・メタル・バンドのデビュー作。アイアン・メイデン、ジューダス・プリーストなどに影響を受けたというとおり、英国のバンドの雰囲気が漂うスリリングな楽曲が並んでいる。存在感のあるヴォーカルと看板ともいえるツイン・ギターが聴きものだ。