2010年8月発売
都内のジャズ・クラブを中心に活動するシンガーがジュニア・マンスと共演した2010年、NY録音の第1作。ヴァースののびやかな表現が光る「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー」、親密なデュオを聴かせる「アイ・ガット・イット・バッド・アンド・ザット・エイント・グッド」、軽快にスウィングする「ア・フォギー・デイ」、じっくりと歌い上げる「アイ・ラヴズ・ユー・ポーギー」など、快調。随所でマンスがブルージィなフレージングを繰り出し、持ち味を発揮。
4年ぶりのセカンド。90年代のいわゆるエモ・ロックがルーツということも伝わってくるギターだが、メジャー感があふれるメロディ・ラインが目立ち、四つ打ちビートを使った曲も含みつつクリーンなサウンドで展開していく。歌詞は英語だが、日本語でもできそうな歌メロが興味深い。初回のみスリーブケース仕様。
東京・下北沢ラカーニャでのライヴから、春夏秋冬四枚シリーズ・アルバムの第3弾。ア・カペラによる賛美歌から始まり、ピアノの弾き語りによる「サウンド・オヴ・ミュージック」のメドレー、「ガラスの林檎」の韓国語カヴァー・ヴァージョンなど多彩な楽曲を通して、歌の素晴らしさを伝えてくれる。★
横浜ヒップホップ・シーンをリードする一人であり、ベイ・ファンクを標榜する人気グループ=NORAの首謀者でもあるTDT(TICKY“D”TAC)のソロ・アルバム。ニューヨーク帰りのOHGAやNORAのメンバーでもあるNEECHらもフィーチャーしながら、ファンクありエロありの全8曲を一気呵成にかけぬける。
2004年に結成された4人組、Pelotanのアルバム。ラモーンズなどのパンク、ビーチ・ボーイズ、さらにオールディーズなどをルーツにしたポップな、そして確かな演奏。しかも緻密なコーラスを聴かせ、キーボードのコバヤシ アユミもヴォーカルをとるなど、群を抜く楽しさだ。
スウェーデン出身の女性ヴォーカリストと男性ドラマーのデュオの2枚組アルバム。楽器はドラムとパーカッションのみだが、間(ま)を活かした空間構築の妙と、聖歌隊のような歌声が魅力で、崇高なムードを漂わせる。空間系エフェクトを活かした音像も神秘的。
前作「Period」に次ぐ2010年第2弾シングル。同年デビュー10周年迎え、ライヴにて本格的なダンスを披露したCHEMISTRY。その流れを汲み、ダンサブルなアッパー・チューンにチャレンジした意欲作となっている。
11曲をピックアップした自選曲集。デビュー作と第2作は小曽根真プロデュースによるヴァーヴ作品。それらを含め全リーダー作5枚からのチョイス。デュオからクインテットまで編成はさまざまだが、一貫して熱いスピリット。演奏はもちろん、オリジナル曲が美しい。