2010年9月発売
発売元
ピーヴァインレコードジャンル
ブラック・ミュージック専門誌『bmr』が企画に参加したミックスCD。90年代R&Bの人気楽曲ばかりを収めたもので、2010年の注目株、DJ ルーシャが高いミックス・スキルを発揮している。
七尾旅人×やけのはら「Rollin' Rollin'」のアレンジ、リミックスを手がけた男性アーティストのデビュー作。“Mr.トロピカル・ディスコ”と標榜されるだけあって、実に軽快でダンサブルなサウンドに浸ることができる。打ち込みのリズムと、ストリングスやヴィブラフォンの響きを巧みに混ぜ合わせている。
epic45のオリジナル・メンバー=ベンジャミン・トーマス・ホルトンによるソロ・プロジェクト4作目。基本的に繊細なアコースティック・ギターを丁寧につまびいた演奏で、静かというより穏やかで落ち着いた空間を作り上げている。歌も少々あるがギターを邪魔しない程度で◎。
長い間にわたって愛唱されている合唱曲をオーケストラと共演した(武満作品を除く)2010年3月のライヴ録音。やや小振りの合唱とオーケストラの音楽的相性はいま一歩で、両者の付き合いの浅さを感じさせるが、聴き手の心を踊らせる演目を堂々とこなす横綱相撲の貫祿は両者ともさすが。再勝負への期待がふくらむ。
1887年の第1稿ノヴァーク版を使用した演奏。インバルはこの版にこだわり続けるが、録音をいち早く行なったことでも知られる。近年の異常なほどのわが国の“ブルックナー・ブーム”の中にあって巨匠的な風格を示せるのはインバルが筆頭。都響の豊麗さ重厚さ、解釈の充実度は至高。★
あのベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」のクロイツェルである。ヴァイオリン学習者にはお馴染みの42の教則本を書いた人である。日フィルのコンマス、木野の模範演奏なので学習者には最良のCDとなるだろう。第32番以降の重音奏法など、練習曲を忘れさせるほどの聴きごたえがある。
テューバ界のモンスターである。これがテューバかと耳を疑うほどの超絶的なテクニックに加え歌いまわしが繊細で上手過ぎる。13曲収録。編曲ものばかりだがジャズや弦、声楽や打楽器用の原曲が華麗に変貌。これはもう“神”の領域。テューバに対するイメージが根底から変わる。