音楽むすび | 2012年12月5日発売

2012年12月5日発売

琴が奏でるおめでたい調べ 決定盤琴が奏でるおめでたい調べ 決定盤

美しき琴が奏でる「春の海」「さくら」ほか、日本を代表するおめでたい曲を収録した決定盤! 美しき琴の独奏による、おめでたい時には最適な1枚!何時の時代にも色褪せない、永遠の名曲ばかりを収録しました。 【アルバム内容】 和楽アンサンブルを始め、さまざまな邦楽アンサンブルのメンバーとして、そしてソロ演奏にて、 全国各地、世界各国で公演を重ねている杉浦充による琴独奏のアルバムです。 本作の制作意図は、おめでたい時やお正月に欠かせない琴の音色を、より多くの方にお聴きいただければとの思いからスタートしました。 またCDとして、おめでたい時に特化した収録曲で構成された物、さらにそれを新しい録音でとなるとほとんどありません。 本作は、おめでたい時やお正月ならではの定番曲を、杉浦充のフレッシュで情感豊かな演奏でお楽しみ頂ける一枚です。 【本作に寄せて】 琴の音色にお正月というイメージを多くの方が持たれますが、お正月に特化したテーマ、コンセプトで制作されたCDは 殆どなかったのではないかと思われます。今回「お正月」を主題としたCD制作のお話をいただき、曲目、曲想を選定する上で プロデューサー氏ともども一番腐心したのは「らしさ」をより際だたせることでした。 「お正月」らしさ。そして「日本」らしさ。 本作の何曲かは古典箏曲の一部を用いて収録していますが、忠実に元々ある曲を独りで再現し収録するのではなく、 「お正月」の持つひたすら清浄で平和なひとときにふさわしい雰囲気を演出したいと願いつつ工夫して演奏いたしました。 他の収録曲においてもその点に一番の重心を置いています。 おとそやおせちを楽しみながらご家族、ご友人との団らん・・・その後ろで、 このCDが、日本人が一番日本人でいられるひとときの一助になればこの上ない幸せです。 ーー杉浦 充 【収録内容】 (収録時間 55:23) 1.春の海(作曲:宮城道雄/琴二重奏)   お正月のテーマソングとも言える曲ですが、通常は尺八と琴の二重奏で演奏される事が多くあります。   今回は琴のみの二重奏で、二つのメロディーがきちんと聞こえる様に工夫しました。 2.さくら(編曲:藤井凡大/琴独奏)   日本を代表するメロディーと言えばこの曲です。   通常は後半に向けてかなりテンションもテクニックも上がって来る構成になっていますが、今回はそれを抑えてゆったりと演奏しました。 3.一月一日(作曲:上真行 編曲:杉浦充/二十絃独奏)   二十絃の独奏曲としてアレンジしました。もともとのメロディーラインの美しさが、より印象的に伝わって来ます。 4.六段(作曲:八橋検校(伝)/琴独奏)   琴の名曲です。現在は通常「D」を基準に調絃を取る所、古来それよりも低い音を基準に演奏することが多かった為、   今回もそれに従って一音低い「C」で調絃しました。より落ち着いた、清らかな雰囲気になっています。 5.初日の出(作・編曲:杉浦充/二十絃独奏)   今作の為のオリジナル新曲です。とてもメロディーが美しい曲で、タイトルを具現化した曲調です。 6.千鳥の曲(作曲:吉沢検校/琴二重奏)   「六段」と並ぶ名曲です。雅楽からヒントを得たと言われる独自の調絃により、雅びで華やかな旋律の絡み合いが聴き所です。 7.早春賦(作曲:中田章 編曲:杉浦充/二十絃二重奏)   二十絃の二重奏により、豊かなハーモニーに仕上がっています。メロディーラインの美しさも伝わって来ます。 8.今様(日本古謡 編曲:杉浦充/二十絃独奏)   今様とは、平安時代に生まれた現代風の歌という意味です。ともすればマイナー調になりがちな曲調を、哀愁ある美しい調べに仕上げました。 9.春の曲(作曲:吉沢検校 手事(器楽)補作:松阪春栄/琴二重奏)   「千鳥の曲」と同じく、二重奏で録音しました。新年にふさわしい華やかな曲調に仕上がっています。 10.お正月(作曲:滝廉太郎 編曲:杉浦充/二十絃二重奏)   子供たちの愛唱歌であるこの曲のメロディーや雰囲気を、より大切にしたアレンジと演奏を心掛けました。 ※琴は二十絃と、日本の代表的琴である十三絃を使用しました。十三絃は伝統的な音階の曲に適しています。二十絃は洋楽的な音階にも適しています。

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