音楽むすび | 2018年8月31日発売

2018年8月31日発売

イアン・ギラン・アンド・ザ・ジャヴェリンズイアン・ギラン・アンド・ザ・ジャヴェリンズ

イアン・ギランがディープ・パープル加入以前にやっていたバンド、ザ・ジャヴェリンズ。 60年代当時の彼らのセットリストが現代にタイムスリップ。チャック・ベリーにレイ・チャールズ、ボ・ディドリー。 古き良き日の音楽が、ギラン、そしてその仲間の手で 21 世紀に甦る!全音楽ファン必聴、渾身のカヴァー集。 イアン・ギランについて、多くの説明は必要ないだろう。ディープ・パープルの『イン・ロック』、『ファイアーボール』、 『マシン・ヘッド』や、ブラック・サバスの『ボーン・アゲイン』など、数々の歴史的名盤に関わった稀代のヴォーカリストである イアン・ギランは、16 年にはディープ・パープルの一員として、ロックの殿堂入りも果たしている。 そんなイアン・ギランが 60 年代、ディープ・パープル加入以前にやっていたバンドが、ザ・ジャヴェリンズである。 当時はライヴ活動をしていたのみで、録音作品は残さずに解散。ところが30年の時を経た94年、突如イアン・ギランは ザ・ジャヴェリンズを、それも60年代と同じラインナップで再結成する。そしてリリースされたのが、 『Sole Agency and Representation』というアルバムであった。収録された 14曲はすべてカヴァー。 チャック・ベリーや、スモーキー・ロビンソンらによる、60年代にザ・ジャヴェリンズがレパートリーとしていた名曲が詰め込まれた この作品は、多くのギラン・ファンを驚かせ、また楽しませた。そのイアン・ギラン・アンド・ザ・ジャヴェリンズが再び集結し、 24年ぶりの新作、その名も『イアン・ギラン・アンド・ザ・ジャヴェリンズ』をリリースする。今回も、60年代と同じラインナップ、 そして収録曲すべてがカヴァーだ。60年代初めは、ザ・ビートルズも、ザ・ローリング・ストーンズも、カヴァー中心のステージをやっていた。 そしてもちろんザ・ジャヴェリンズも例外ではなかった。1963年ころ、つまりイアン・ギランがまだ18歳であったころのセットリストを 再現したという本作は、チャック・ベリー、ザ・ドリフターズ、ジェリー・リー・ルイス、レイ・チャールズ、ボ・ディドリーといった アーティストへのトリビュートとでも言うべき内容。重要なのは、このアルバムは、決して懐古趣味を意図したものではないということ。 イアン・ギランを除く4人のメンバーは、ザ・ジャヴェリンズ解散後、ミュージシャンとしての道を歩んでいない。 しかし、どれだけ時間が過ぎていようと、5人が集って楽器を手にすれば、あっという間に60年代に逆戻り。あの頃と何ひとつ変わらない演奏が、 自然とあふれてくる。気がつけば、レコーディングに臨むイアン・ギランも、18歳のころと同じ気持ちに戻っていたのである。 ハンブルクのカメレオン・スタジオで行われた本作のレコーディングは、わずか5日間で終了。出来上がったものは、まさに63年の ザ・ジャヴェリンズそのもの。というよりも、それ以外のものになるはずもない。故意にレトロな雰囲気を作り出す必要性など、まったくなかった 『イアン・ギラン・アンド・ザ・ジャヴェリンズ』は、まったくの自然体で作られた作品なのだ。 「キャッチーなリズム、そして心地よいメロディがあふれるアルバムだ」とイアン・ギランが言うとおり、本作は古き良き時代が21世紀に タイムスリップしてきたかのような作品。50年代〜60年代、ロックは最先端の音楽であり、かつ今では考えられないほど多くの人から愛され、 そして大きな影響力を持っていた。『イアン・ギラン・アンド・ザ・ジャヴェリンズ』は、そんな時代の空気をダイレクトに伝える素晴らしい アルバム。ディープ・パープルやブラック・サバスのときとは異なり、のびのびと楽しげなイアン・ギランの歌も非常に印象的だ。 ゲストとしてドン・エイリー(ピアノ)も参加。 【メンバー】 イアン・ギラン(シンガー) ゴードン・フェアマイナー(リード・ギター) トニー・テイコン(リズム・ギター) トニー・ホィットフィールド(ベース) キース・ローチ(ドラムス) <ゲスト> ドン・エイリー(ピアノ)

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