音楽むすび | 2025年11月発売

2025年11月発売

Wormhole / Yumi AraI <※早期予約シリアルコード対象外>Wormhole / Yumi AraI <※早期予約シリアルコード対象外>

『Wormhole / Yumi AraI』 「時のないホテル」「昨晩お会いしましょう」「REINCARNATION」── 松任谷由実は、これまで53年にわたる音楽活動の中で、“時間”や“時空”といった目に見えないテーマを繰り返し描いてきました。 たとえば「卒業写真」では、過去と現在が静かに重なり合い、懐かしさや切なさといった感情が交差します。ユーミンの楽曲にはいつも、“時間”の層が深く織り込まれているのです。 時の流れがもたらす感情を丁寧にすくいあげること──それはユーミンの音楽における、ひとつのライフワークでもあります。 そして2025年。 彼女の挑戦はまだ終わりません。 最新作となる40枚目のアルバム『Wormhole(ワームホール)』では、あえて“Yumi AraI”名義を使用。 それは、もし荒井由実が肉体を離れ、別の次元で生きていたら? という想像から始まります。 “多次元の世界”があるとするなら、そこに存在する荒井由実はどんな音楽を作っているのか? ワームホールとは、異なる時空や多次元をつなぐトンネル── この作品は、そのワームホールをくぐって、現実と想像、過去と未来、そして異なる“自分自身”をつなぎ合わせる試みでもあります。 そのコンセプトをテクニカルに表現するために、今作では“Chrono Recording System(クロノレコーディングシステム)”と名付けられた独自の制作手法を導入。 これは、荒井由実時代から現在に至るまでの数百におよぶボーカルトラックを、音声合成ソフト「Synthesizer V」に学習させ、その膨大な声の記録をもとに、“別次元の荒井由実”の声を再構築・生成するという前例のない試みです。 それは単なる技術実験ではなく、「AIと人間の共生」という現代的なテーマも深く通底しています。 AIは目的ではなく手段──創造の本質は、あくまでも人間にある。 ゼロからイチを生み出す力は人にしかなく、そのためには身体も知性も、ともに磨かれていくべきだというメッセージも、このアルバムには込められています。 過去と未来、記憶と想像、技術と感情、そして複数の「私」。 このアルバムを聴く人は時に懐かしい感覚に包まれ、時に新しい未知の感動を覚えるでしょう。 まるでワームホールを抜けて、別の世界の“あなた自身”と出会うような体験。 それを、人は“名盤”と呼びます。

Magic MomentsMagic Moments

制作・出演

cambelle

発売元

OLDJOYRECORDS

発売日

2025年11月19日 発売

ジャンル

移ろいゆく時間や季節の中に訪れる魔法のような瞬間。 エヴァーグリーンなメロディが、柔らかなグルーヴと ヴィンテージ機材を用いたソフトサウンドに溶け込む。 2020年代のインディー音楽の世界的なムードを象徴的に描き上げた "メロウポップス"が日本・東京から放たれた。 Todd RundgrenやBrian Wilsonといった1960〜70年代のロック/ポップスからの影響を反映させつつ、 ClairoやAlice Phoebe Louら、現行のレトロソウルやインディーポップとも呼応するサウンドが鳴らされている。 また、20世紀の古き良き音楽に対して憧憬を包み隠さないその姿勢は、LampやKIRINJIとも通じるものがある。 DX7やMoogといったシンセサイザーをはじめとする多くのヴィンテージ機材を使用した楽曲は、 メンバー3人それぞれの明確に異なる資質──美しいメロディへの飽くなき探究心、 膨大な聴取体験に基づいた連想ゲーム的プロデュース、ジャズをルーツに童心的かつ 自由奔放に行われるアレンジ──が、高度に組み合わさることで生み出されている。 さらに、日本のインディーバンドとしては珍しく、多くのミュージシャンがレコーディングに参加。 日々それぞれに探究を重ねる仲間たちと共に作り上げたこの「協業」という意味でのポップスは、 かつて数多くの名曲を世に送り出したレーベル“A&M”を彷彿とさせる内容となっている。 なお、CD盤には、選曲家・橋本徹(SUBURBIA)との対談をライナーノーツとして収録予定。

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