著者 : さとう史緒
生まれをさがす孤児が愛したのは、 傲慢なほど優しい子爵。 父を知らず、10歳で母も亡くした出自不明の三つ子姉妹は、 学校卒業を機に、後見人のつてで英国社交界にデビューしたーー 生前、語られることのなかった母の、そして自分たちの出自を知るために。 社交が得意ではない末の妹ローズは子爵のジェームズと出逢い、 上から物を言う彼を傲慢だと思いつつも、いつしか強く惹かれていた。 人見知りの私が、なぜかジェームズには言いたいことが言えて楽しい! 三つ子という珍しさから、たちまち社交界の華になったのもつかの間、 父も母も身元がわからない三姉妹に、上流貴族から蔑みの目が向けられた。 ジェームズも家名を汚さない理想の花嫁を求めていると思うと、 ローズはしょんぼりと肩を落としてしまうのだった……。 快進撃を続けるRITA賞受賞作家キャサリン・ティンリーのシンデレラ・リージェンシー3部作がスタート! 出自不明の三つ子姉妹“ベルたち”を描くシリーズ第1話は、末妹ローズことロザベルの物語。今後ヒロインとなる姉のアナベルとイゾベルにもご注目あれ。
結婚や妊娠を望む相手とはつき合わない。 5年前、彼はそう言って去っていった……。 夫の葬儀の日、クリスティンはアナトールの訪問を受けた。 夫の甥で、一族が率いる企業帝国のCEO、そしてーー元恋人。 彼は私に、伯父を結婚の罠にかけた金目当ての女と、 容赦ない言葉を浴びせるに違いない。 けれど5年前、余命僅かな彼の伯父と結婚したのは、 生まれてくる子に、家と家族を与えるため。 アナトールに捨てられたあと妊娠を知って、 途方にくれていたとき、形だけの結婚を提案されたから。 でも、その事実はアナトールには知られたくない……絶対に。 母の看病で恋に無縁だったヒロインは、恋におちた大富豪との夢のような日々から一転、どん底へ。やがて訪れた皮肉な再会は……。健気なヒロインと傲慢なヒーローのジェットコースター・ロマンスの名手、J・ジェイムズが綴る珠玉のシークレットベビー物語!
祖父が急死し、たった一人の孫であるパロマは突然、巨額の遺産と会社を引き継がねばならなくなった。何者かに命を狙われ、老獪な役員たちの妨害に遭う中、パロマに救いの手を差しのべたのは祖父の右腕だったダニエレ、彼女が十代のころから憧れ続けているイタリア人実業家だった。さらに彼は驚くべき提案をする。偽装結婚を申し込んだのだ。僕がボディガード代わりになり、会社経営も助けるからと。彼の言葉に、一瞬胸を躍らせたパロマはすぐに自分を戒めた。私は偽りの花嫁になるのよ。だってこれは契約だもの。
人違いの誘拐劇ーー その顛末は、傲慢伯爵との結婚? ドロシーは家庭教師として働くため、遠いエジンバラに向かっていた。 両親亡きあと4人の弟妹を養っていくには、それしか方法がないのだ。 道中立ち寄った宿で、彼女は駆け落ち途中の若いカップルに出会う。 体調を崩した女性を介抱してやると、相手の若者は何度も礼を言ったーー ドロシーの手を握りしめて。怒りの形相で男が乱入したのはそのときだ。 「伯爵家を継ぐ、僕の被後見人をたぶらかした女は君だな!」 彼はいきなりドロシーを肩に担ぎ上げたかと思うと、馬車に放り込んだ。 公衆の面前で醜態をさらされ、エジンバラ行きも逃したドロシーに、 翌朝やっと勘違いに気づいた男性は、すべての責任を取ると言った。 「僕はワースレイ伯爵、トビアス・スペンロウだ。君を妻に迎える」 ヒストリカルの人気作家アニー・バロウズが、またも舞台喜劇を彷彿とさせるような傑作を描きました! ハンサムだが頑固で不器用なヒーローと、弟妹の世話に明け暮れ、結婚を諦めていたヒロイン。そんな二人の結婚生活は、もちろん順風満帆にはいかず……?
目をみはるようなゴージャスな男性に 無垢を捧げて、夢からさめたとき……。 恋に臆病なロッティは、兄の強いすすめで、相性抜群の相手に 巡り会えると評判のアプリが選んだ男性と会う約束をした。 現れたのは、背が高く金髪碧眼の美貌と、北欧神話の神さながら 鍛え抜かれた体をもつラグナー。不思議なほど彼に心奪われ、 彼女は夢心地で純潔を捧げたーー翌朝、彼が消えるとは思わず。 やがて妊娠に気づいたロッティは、ひとりで赤ん坊を産んだ。 だがある日、テレビで彼が裕福な実業家と知り、言葉を失う。 娘の存在を告げたくて会いに行くと、彼は青い瞳を陰らせた。 「僕を捜し出せて運がよかったな。金の話をしにきたのか?」 「私は……お金をせびるためにきたんじゃないわ」本当に彼は、あの夜情熱的に私を求めた男性? 彼に瓜二つの娘を強く抱きしめ、その場を逃げ出したロッティでしたが……。クリスマスの北欧を舞台に愛の奇跡を綴る、ロマンティック・シークレットベビー物語!
あらゆる罪も喜びも知り尽くした彼こそが、 世継ぎの父親にふさわしい。 まだ恋も知らない若き女王アストリッドは、父の死後、 世継ぎを待ち望む家臣たちに結婚を急かされていた。 ある日、雑誌で中世の略奪者さながらの野性的な風貌の男性、 イタリアの放蕩富豪マウロ・ビアンキを見て、国に伝わる 秘法の行使を思い立つ。“宿した世継ぎに父親はいないーー そう宣言すれば女王の地位は守られる” 身分を隠し、生まれて初めて着るセクシーなドレス姿で ひそかにマウロのクラブ〈氷の宮殿〉を訪ねたアストリッドは、 黒曜石のような瞳の彼と目が合った瞬間、全身に電流が走った。 純潔であることをひた隠し、やがてマウロと体を重ねるが……。 無垢なヒロインが宿した世継ぎの秘密の父親は、“女性にありえないほどの喜びを与える達人”。メイシー・イエーツらしい大胆な発想力と生き生きとした表現力が光る、情熱の初恋物語。世にもセクシーなプレイボーイとのスリリングな誘惑シーンにご注目!
愛する喜び、愛される幸せを 教えてくれた、情熱の大富豪。 恋に臆病なロンドンは、社交界のパーティに出席した夜、 黒髪に碧眼のゴージャスな男性に声をかけられた。 彼の名はハリソン・クロスビー。黙っていても女性が寄ってくる大富豪。 ハリソンは女好きで、1年以上同じ人と続いたことはないと噂されている。 落ち着いて誠実な男性を好もしく思うロンドンは警戒するが、 今夜の彼は洗練された紳士そのもので、心惹かれずにはいられなかった。 しかし、ロンドンがイベントの仕事をしていると知ったハリソンから、 兄の誕生会を企画してほしいと言われ、彼女はためらった。 実は、人に頼まれて彼の兄を秘密裏に追跡するためにここへ来ていたから。 それをハリソンに知られたら終わり。私は、いったいどうすれば……? 関連作『忍び愛のシンデレラ』に続き、チャールストン社交界の傲慢な有力者から酷い扱いを受けた女性たちが大集結! 力を合わせて傷心を乗り越えようとしますが、ロンドンは仲間の女性を一方的に離縁した男を追ううち、いつしかその弟と想定外の恋におち……。
愛すれば愛するほど、 あなたの心は遠く離れて……。 ギリシアの大富豪アレックスの別荘で家政婦として働くミリー。 とはいえ彼とは、今まで一度も顔を合わせたことがない。 その彼が突然別荘を訪れ、薄暗い書斎でミリーに結婚を申し込んだ。 一族の会社を継ぐために、子供をもうけなくてはならないと言って。 その見返りは500万ユーロ。折しもミリーは、義妹を父の虐待から救い、 学校に通わせてやるために、どうしてもお金が必要だった。 でも私のような女に、億万長者の妻が務まるのかしら? 以前、男性から“小ねずみ”と呼ばれたほどに地味な私が……。 だがアレックスにも、暗闇で求婚したのには理由があった。 ある不幸な事故で美しい顔に傷を負って以来、世間を避けていてーー ハーレクイン・イマージュの代表作家として大人気のケイト・ヒューイット。また一つ、感動のロマンスを描きました! 互いに傷ついて、誤解して……そして生まれる真の愛と、小さな絆。二人の行方から最後まで目が離せない、上質のラブストーリーをどうぞ。
ドレスがなくても、貧民街育ちでも、いつだってあなたが わたしを王女様にしてくれる。珠玉の語り部、L・ヒース新刊! 第9代ソーンリー公爵の命の灯は、暴漢の手によって消されようとしていた。 逃げた花嫁を追い、貧民街になど足を踏み入れたせいだ。運命を呪う公爵だっ たが、颯爽と現れた男性に救いだされ、手厚い看病を受ける。目覚めた公爵の 瞳に飛びこんできたのは、あるはずのない胸の膨らみーーそう、恩人ジリーは 女性だったのだ。治安の悪い場所で働くため、幼い頃から女性らしさを拒絶し て生きてきたジリーは、今も男装を貫いている。しかし、男物のシャツでは隠 しきれない可憐さと、意外にもうぶな一面が、公爵の男の部分を刺激して……。
さえない令嬢が愛したのは、英国一の美女の婚約者ーー J・リンジーが19世紀の社交界に奏でる、叶わぬ恋のメロディー。 サブリナ・ランバートは、社交界の誰もが認める壁の花だ。とうに結婚をあき らめ、ひとりで生きていく覚悟を決めた彼女は、とある青年に出会う。燃える ような赤毛、息をのむほどハンサムな彼は、侯爵位を継ぐために英国へとやっ てきたハイランダー。ぱっとしない顔立ちではなく、心そのものを見てくれる 彼に、サブリナは強く惹かれていく。しかし彼は、数日後に英国一の美女と結 婚する運命にあった。完璧な二人の間に、平凡な自分が入っていけるはずもな いーーサブリナは切ない想いを胸に秘め、いい友人として彼に接するが……。
長年の密かな片思いが突然、 愛なき結婚へと突き進み……。 父亡きあと住まいを追われ、老婦人の話し相手の職を得たクレアは、 仕事へ向かう途中、地元の名士ロウクリフ侯爵とでくわした。 幼いころから、会うたび彼にからかわれてきたが、 このときは父のことを言われて腹を立て、思わず手を上げてしまった。 すると、騒ぎを聞きつけて集まってきた人々の前で、 侯爵が突然、彼女は婚約者だと宣言したうえ、唇を重ねてきた。 なんて恥知らずなの! こんな横暴は許されないはず。なのに……。 彼の唇の熱さを知り、長年ひた隠しにしてきた感情がかき立てられる。 いったんはその場を収めたロウクリフはしかし、 公衆の面前で侯爵を殴るような女など誰も雇わないと脅し、 さらなる醜聞を避けるには自分と結婚するしかないと言い放った! 絶大なる人気を誇るリージェンシー作家アニー・バロウズの3連作、米読者絶賛の〈神々の悪戯〉シリーズ第2話がHQヒストリカル・スペシャルの200号記念作を飾ります! 続く最終話は、どこか陰のある脇役“アトラス”と壁の花ヒロインが主人公を務めます。
結婚や妊娠を望む相手とはつき合わない。 5年前、彼はそう言って去っていった……。 夫の葬儀の日、クリスティンはアナトールの訪問を受けた。 夫の甥で、一族が率いる企業帝国のCEO、そしてーー元恋人。 彼は私に、伯父を結婚の罠にかけた金目当ての女と、 容赦ない言葉を浴びせるに違いない。 けれど5年前、余命僅かな彼の伯父と結婚したのは、 生まれてくる子に、家と家族を与えるため。 アナトールに捨てられたあと妊娠を知って、 途方にくれていたとき、形だけの結婚を提案されたから。 でも、その事実はアナトールには知られたくない……絶対に。 母の看病で恋に無縁だったヒロインは、恋におちた大富豪との夢のような日々から一転、どん底へ。やがて訪れた皮肉な再会は……。健気なヒロインと傲慢なヒーローのジェットコースター・ロマンスの名手、J・ジェイムズが綴る珠玉のシークレットベビー物語!
その乙女を彼はとらえた。いつしか恋に落ちるとも知らずーー USAトゥデイベストセラー作家が紡ぐハイランド・ロマンス。 1727年スコットランド。雨降りしきるその日、カーライル一族の氏族長ダンカ ンは道に倒れていた女性を助けた。潤んだ金色の瞳にいかにも儚げな風貌には 見覚えがあった。彼女こそ一族の憎き宿敵、アバフォイル伯爵のひとり娘カト リオナだ。ひとまず私怨は脇に追いやって娘を介抱してやるが、まもなく、ど うやらカトリオナが事故か何かに遭っていっさいの記憶をなくしていることに 気づく。これは神が与えてくれたチャンスだーーダンカンは弱りきったカトリ オナを一族のもとへ連れ帰ることにした。伯爵に復讐するための人質として。
週末のパーティに招待され、婚約者や親友夫婦らと郊外の屋敷に滞在中のエミリー。その屋敷の主人が何者かに頭部を撃たれ殺されてしまった!容疑者として捕まったのは、前日に彼と口論をしていた親友の夫ロバート。なんとか彼の無実を証明したいエミリーだが、手がかりは週末に被害者のもとへ届いたという差出人不明のウィーンからの手紙だけで…。貴婦人探偵、今度はワルツの都を大奔走!?
美しき郊外に立つ瀟洒な館、ソーンクリフ。両親らとしばらくそこに滞在することになったクロエは、亡き祖父の旧友から頼まれ事をしていた。館からある1冊の本を捜してきてほしいというのだ。その本があれば祖父の死の謎がわかるかもしれないーーそう聞かされ、クロエが図書室を探っていると、同じく館を訪問中のウッドフォード伯爵にでくわす。不幸な生い立ちの伯爵は、見目麗しくもどこか陰のある男。どぎまぎしつつ、あたりさわりのない会話をしたクロエだが、まさか伯爵も同じ本を捜しているとは、そのときは思いもせず……。
ペニーは悲惨な事件で姉を亡くして以来、過保護な両親に束縛され、24歳の今も恋はおろか外の世界さえほとんど知らずに生きてきた。そろそろ自立のために仕事を得たいと両親に告げると、生前の姉と比較されたうえ猛反対され、ショックを受ける。姉を愛する父と母にとって、私は“できの悪い代用品”なんだわ!家を飛び出した彼女は方々をまわったすえ宿の仕事を見つけ、療養のため宿泊中の男性、マイケルの世話をすることになった。数多の女性を虜にするハンサムで知的な彼のそばにいるうち、ペニーの胸に初めての恋が芽生えるとともに、不安の影が
ベラは産休の姉に代わって産科病棟で働くことになったが、ドクターのスコットはそれを快く思っていなかった。10代の頃、ベラはスコットに憧れて告白したものの、彼は年の差を理由に若い彼女の愛を拒絶したのだった。そんな過去があるせいか、スコットはいまだにベラに冷たく、二人の間はぎくしゃくしていた。ところが、ベラの家に男の下宿人が住むとわかって以来、スコットは何かと彼女の生活に干渉するようになる。今さら、どういうつもりかしら?ベラはいぶかりながらも、心がざわつくのを抑えようがなかった。