小説むすび | 著者 : さとう史緒

著者 : さとう史緒

子爵と出自を知らぬ花嫁子爵と出自を知らぬ花嫁

生まれをさがす孤児が愛したのは、 傲慢なほど優しい子爵。 父を知らず、10歳で母も亡くした出自不明の三つ子姉妹は、 学校卒業を機に、後見人のつてで英国社交界にデビューしたーー 生前、語られることのなかった母の、そして自分たちの出自を知るために。 社交が得意ではない末の妹ローズは子爵のジェームズと出逢い、 上から物を言う彼を傲慢だと思いつつも、いつしか強く惹かれていた。 人見知りの私が、なぜかジェームズには言いたいことが言えて楽しい! 三つ子という珍しさから、たちまち社交界の華になったのもつかの間、 父も母も身元がわからない三姉妹に、上流貴族から蔑みの目が向けられた。 ジェームズも家名を汚さない理想の花嫁を求めていると思うと、 ローズはしょんぼりと肩を落としてしまうのだった……。 快進撃を続けるRITA賞受賞作家キャサリン・ティンリーのシンデレラ・リージェンシー3部作がスタート! 出自不明の三つ子姉妹“ベルたち”を描くシリーズ第1話は、末妹ローズことロザベルの物語。今後ヒロインとなる姉のアナベルとイゾベルにもご注目あれ。

伯爵と一夜の恋のから騒ぎ伯爵と一夜の恋のから騒ぎ

人違いの誘拐劇ーー その顛末は、傲慢伯爵との結婚? ドロシーは家庭教師として働くため、遠いエジンバラに向かっていた。 両親亡きあと4人の弟妹を養っていくには、それしか方法がないのだ。 道中立ち寄った宿で、彼女は駆け落ち途中の若いカップルに出会う。 体調を崩した女性を介抱してやると、相手の若者は何度も礼を言ったーー ドロシーの手を握りしめて。怒りの形相で男が乱入したのはそのときだ。 「伯爵家を継ぐ、僕の被後見人をたぶらかした女は君だな!」 彼はいきなりドロシーを肩に担ぎ上げたかと思うと、馬車に放り込んだ。 公衆の面前で醜態をさらされ、エジンバラ行きも逃したドロシーに、 翌朝やっと勘違いに気づいた男性は、すべての責任を取ると言った。 「僕はワースレイ伯爵、トビアス・スペンロウだ。君を妻に迎える」 ヒストリカルの人気作家アニー・バロウズが、またも舞台喜劇を彷彿とさせるような傑作を描きました! ハンサムだが頑固で不器用なヒーローと、弟妹の世話に明け暮れ、結婚を諦めていたヒロイン。そんな二人の結婚生活は、もちろん順風満帆にはいかず……?

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