著者 : シャロン・ケンドリック
夏の間だけギリシアのリゾートホテルで働く美容師のマーニー。ある日ビーチで足を怪我し、痛みでうずくまっていると、バイクで通りかかったレオンという男性に手を差し伸べられた。野性的な風貌と高貴な青い目。瞬時に魅せられたマーニーは、誘われるまま食事を共にし、疑いもせず身も心も捧げてしまう。だが彼は純潔を隠していたと咎め、マーニーを追い払ったのだ。翌日、世界的大富豪レオニダスがホテルに滞在していると聞き、その姿を見たマーニーは仰天した。レオン!信じられない。あの夢のような一夜は、ただの富豪の火遊びだったというの?
愛する人の子どもを産む。 彼からは、愛されないまま。 男に騙されやすい母のもと、貧しい子ども時代を送った アシュリンは、仕事ひとすじで必死に生きてきた。 だがここ2年ほど、一人の顧客がアシュリンの心を占めている。 ジャンルカ・パラディオーーローマのホテル王で大富豪だ。 あるときついに彼の誘惑に屈しベッドを共にしたアシュリンは、 数週間後、身ごもっていることに気づき、愕然とする。 結婚どころか恋愛すら無縁だった私が、妊娠してしまうなんて! 意外にもジャンルカは結婚しようと言った。子どものために。 君を愛してはいないがーー彼の心の声が聞こえたような気がした。 ハーレクイン・ロマンスで息の長い人気を誇るシャロン・ケンドリックによる2008年初版の名作。愛する人に想いを伝えられない切なさが涙を誘います。
エジンバラの高級ホテルに仕事の話で呼びだされたケイトリンは、豪華な部屋の広間にいる人物を見て愕然とした。砂漠の国の君主カディルーわたしの息子の父親がなぜここに?5年前、スコットランドで地所の購入を考えている彼と出会い、漆黒の瞳の誘惑に抗えず熱い一夜を過ごして純潔を捧げた。夜明け前に彼が忽然と姿を消すとは夢にも思わずに。やがて予想外の妊娠に気づいた彼女はカディルについて調べた末、その身分と不実を知り、子どものことは秘密にしようと決めたのだ。だが今、真相を知ったカディルの手に母子とも落ちるしかなく…。
ジェシカは18歳のときに両親を亡くし、幼い妹を一人で育ててきた。 生活の糧は大手宝飾店の専属モデルの仕事のみだったが、 会社が買収され、新社長のギリシア大富豪の存在に、身を震わせた。 ルーカスーー8年前、やむなくプロポーズを断った元恋人。 別れたあとも、わたしはずっと密かに彼を愛していた……。 しかし、ルーカスは冷酷な瞳で専属契約の解消をほのめかしつつ、 ジェシカに大胆な衣装と宝石をまとわせると、 妖艶な大人のモデルに転身するよう厳しく言い渡した。 ルーカスの目的はベッドの上の関係だけだと察しながらも、 生活費と妹の学費のため、ジェシカは彼の要求をのむしかなかった。 〈苦労と献身の果てに〉と題して、家族を養うために頑張って働くヒロインを翻弄する愛の物語をお贈りします。ルーカスをいまだに愛するがゆえに、彼の非情な誘惑に抗いきれないジェシカ。彼との将来などないとわかっているのに……。共感必至のヒロインです!
わたしは名ばかりの海運王の花嫁。 ナニー兼愛人だとは、誰にも言えない。 ギリシア富豪ドラコンの突然の来訪に、ルーシーは驚いた。 彼の別荘で夢のような3日間を楽しみ、純潔を捧げたものの、 その後いっさいの連絡が途絶え、遊びだったと諦めていたのだ。 「ぼくと結婚して、兄の遺児の母親になってくれないか」 ルーシーは耳を疑った。なぜわたしなの? 彼が求めているのは妻ではなく、無償の愛を注ぐナニーだった。 その点、元助産師のルーシーはうってつけだという。 愛のない結婚なんていや。でも家族を持つという夢は叶う……。 病気で子を望めぬ体であることを隠し、彼女は求婚を受け入れた。 大人気作家S・ケンドリックがクリスマスに贈る、珠玉の感動作!愛されていないと知りながら、憧れの人と、その甥の赤ちゃんと家族になりたくて、クリスマスに花嫁となったヒロイン。彼への想いは日に日につのり、やがて抑えきれなくなった彼女は……。
葬儀の翌日、リーナは有名な富豪サルヴァトーレを海で見かけた。シチリアの小さな村に住み、雀の涙ほどの給金で服を縫う中、たまにアメリカから戻る彼を見ることは小さな楽しみだった。だから、サルヴァトーレに手招きされて有頂天になり、苦労ばかりの人生で一度だけ夢を見たくて純潔を捧げたのだ。帰った彼女を待っていたのは、激怒した母と意に染まぬ結婚。もう頼れるのは、昨夜一緒だった初恋の男性しかいない。だがリーナが助けを求めても、サルヴァトーレは非情だった。彼とアメリカへ行きたいなら、愛人にならないといけないの?
ビクトリアは意を決し、別居中の夫アレクシスに電話をかけた。夫とは7年も会っていないー浮気をしたと疑われ、罵声を浴びせられた、あの日以来。だが、もう潮時だ。久しぶりに聞いたアレクシスの声は敵意と嘲りに満ち、ビクトリア自らがアテネに戻って懇願しないかぎり、離婚に同意する気はまったくないと言い放った。屈辱をこらえ、夫のもとを訪れたビクトリアは、信じがたい条件を提示された。いったい彼は何を考えているの?離婚届と引き替えに、妻を1週間、愛人として買うだなんて!
幼い頃に母と死に別れ、父親は誰なのかもわからない。 孤児のアシュリーはさまざまな里親の家を転々としてきたが、 彼らはみな美しい少女を引き取りたがったため、 地味で冴えないアシュリーを見て落胆し、虐げた。 18歳になった今、そんな彼女の悲願は自分の家を持つこと。 頭金を貯めるために、人里離れた荒野に住む貴族の秘書の職を得る。 雇い主のジャック・マーチャントのもとを初めて訪れた日、 傲慢だが大人の色香ただよう彼に、アシュリーは危険すら感じた。 すると、まだあどけなさの残る彼女を見てジャックが皮肉を放った。 「もっと経験豊富な女性に来てもらいたかった」 ずっと虐げられてきた天涯孤独のヒロインが、思いがけない愛を見つけるまでを描いたシンデレラ・ストーリーです。はじめは子ども扱いされていたアシュリーでしたが、彼女の秘めたる情熱を見抜いたジャックは、拒めないような誘惑を仕掛け……。
家政婦のタラは、億万長者ルーカスの屋敷で6年間働いてきたが、立場をわきまえろと言われて衝撃を受け、辞めたいと申し出た。うぶで冴えない私は、彼にとって価値のない人間だったのだ。ところが、ルーカスは彼女を辞めさせまいとしてなのか、恋人に向けるような熱いまなざしを急に注ぐようになった。その魅力に負けて、嵐の夜、タラは彼にバージンを捧げてしまう。それでも元主人への恋心は封じ、屋敷を去る…つもりでいた。頻繁に吐き気に襲われ、ルーカスの子を授かったと気づくまでは。だが妊娠を伝えようとしたとき、彼に別の女性がいるのを知る。
その日、モリーは貴族の屋敷の家政婦として朝から大忙しだった。なのに、大事な客人と言われたイタリア人富豪サルヴィオの前で大失敗をしたあげく、深夜泣いている姿まで見られてしまう。意外にも、サルヴィオはやさしくなぐさめてくれ、感激したモリーは、気づくと魅力的な彼に純潔を捧げていた。ところがクリスマス直前、彼女はサルヴィオとの一夜を理由に突然解雇され、頼れる人も住む家もないという苦境に立たされる。しかも月のものも遅い気が…。妊娠していたらどうしよう?元家政婦が宿した子どもでも、富豪の彼は愛してくれる?
王子の子を産んでも、妻にはなれない。 名もなき庶民の私は。 イギリスの片田舎でひっそりと暮らすジャスミンのもとに、 かつて恋仲にあった砂漠の王子ズハールが突然現れた。 2年前、身分違いを理由に私を追い払った人が今さらなぜ? 訝りながらも、秘密を抱えている彼女は内心びくびくしていた。 そのときだ。奥で赤ん坊──ズハールの息子が泣きだしたのは。 ジャスミンを愛人のように弄ぶつもりだった彼は驚き、 妊娠も、出産していたことも知らせなかったと激高する。 「この子は王家の血を引く王子として、我が国で育てる」 息子を奪わないで! ジャスミンは狼狽し、許しを乞うが……。 リン・グレアム作品がお好きな方は必読! 傲慢でセクシーなヒーローと、純粋なヒロインが織りなすドラマティックなロマンスを描き続けるスター作家、シャロン・ケンドリックの登場です。ひとりで産み育ててきた我が子のためにヒロインが下した決断とは?
ロンドン郊外の不動産会社で働くリジーには、親友にさえ打ち明けられない秘密がある。4年前、片想いしていた不動産王フィリップ・カプリスと、一夜をともにした結果、リジーの人生は180度変わった。彼はリジーのもとから去り、二度と姿を見せなかったが、実はその夜授かった子を、ずっと大切に育てているのだ。けれどその日突然、フィリップは彼女の会社に現れた。「君ともう一度ベッドをともにしたい」いったいどういうこと?なぜ今になって現れたの?まさか…息子の存在を知って、私から奪うつもりなの?スター作家が描く、秘密の命の物語。ヒーローは幼子を見た瞬間、我が子と確信。けれど、ヒロインに想いを寄せられていたとはつゆ知らず、彼女を誰とでも寝る軽薄な女と思い込んでしまい…。
生活苦にあえぐエマは、幼い息子をかかえて途方に暮れていた。エマが子供を望めない体と診断されたのをきっかけに、シチリア大富豪の夫ヴィンチェンツォと別居することになったが、皮肉にも、あとになった妊娠がわかり、夫には知らせず産んだのだ。旅先での出会いから恋に落ちて電撃結婚したものの、誇り高い彼とは何もかもが違いすぎ、幸せな結婚生活ではなかった。子供のためにいくばくかの援助をもらえるなら、いっそ…。エマは震える足でヴィンチェンツォのもとを訪れ、離婚を申し出た。すると、まだ息子の存在を知らない彼は、侮蔑の念もあらわに、もう一度ベッドをともにするなら離婚に応じてやると迫ってきてー劇的な愛憎ロマンス。ヴィンチェンツォから愛されない妻でいるのはつらかったけれど、彼の住むシチリアにとどまるほうが、息子のためを思えば正しいのか、エマの悩みは尽きず…。
君を愛しているーー 富豪は残酷に、偽りの愛をささやく。 王家に嫁ぐ姉の結婚式に出るため、 王室専用機の搭乗ラウンジで案内を待っていたタムシンは、 ギリシアの大富豪ザンとでくわし、絶句した。 ウエイトレスをしていた店にザンがやってきたとき、 彼のズボンにカクテルをこぼしてしまったことがあったのだ。 気まずい再会にもかかわらず、結婚式後のパーティで彼と踊ると、 瞬く間に官能に火がつき、その夜タムシンは純潔を捧げた……。 それきり音信のとだえたザンが、3カ月後、彼女の前に現れた。 大金と引き換えの契約結婚という、屈辱的な提案をたずさえて。 『鷹の王と無垢なメイド』関連作です。許嫁との結婚を回避したくて、ヒロインを偽りの結婚劇に巻き込んだ放蕩富豪。彼女が妻でいる間、ベッドでたっぷり楽しもうと目論み……。大スター作家L・グレアムも大絶賛のスター作家、S・ケンドリックが描く情熱愛!
この子は誰にも渡さない。 たとえ相手が絶大な力を持つ王でも。 サルデーニャ島のホテルで働くハンナは、その誠実さを買われ、 ザフリスタン国王クラルの専属客室係を任された。 尊大で気難しい王の世話は気苦労が絶えなかったが、 ある日彼に命じられて着飾り、パーティへ連れだされて驚く。 なぜ今日は優しいの? 月光の下のダンスは熱を帯び、 誘惑されるまま、ハンナはクラルに純潔を捧げていた。 やがて妊娠に気づいた彼女はザフリスタンへ向かうが、 待っていたのはあまりにも残酷なクラルの言葉だった。 「君に一生使いきれない金を渡そう。その子と引き替えに」 人気作家シャロン・ケンドリックの筆が冴える、予期せぬ妊娠から始まるドラマティックなロマンスをお楽しみください。思いがけず国王の後継ぎを身ごもったヒロインに次々と試練が降りかかり……。
ヴェリティは、新たに転任してきた医師を見てわが目を疑った。 ベネディクト──夢中だった恋人。手酷い裏切りを知るまでは。 ある日、なんの理由もなく彼は忽然と姿をかき消したのだ。 そのあと、妊娠に気づいたヴェリティはたった一人で産み、 心にあいた空洞を埋めるため、娘だけをよすがに生きてきたーー 弄ばれて、捨てられたのに。やりきれない傷が疼くのに。 それでも彼を前にすると、全身のほてりを抑えられない。 しかも、彼が放った言葉の刃が、ヴェリティの胸を裂いた。 「君の名は?」
捨て子だったニコルは、世界有数の製薬会社バルベリ社で清掃の仕事をしていたとき、社長ロッコに見初められ結婚した。しかし不運にも流産したあと、ロッコの態度は急変する。悲嘆に暮れるニコルを顧みもせず、仕事に没頭したのだ。情熱が冷めれば、身分違いの妻など必要ないのね…。打ちのめされた彼女は家を出た。だが夫は居場所を突き止め、離婚の条件を切り出した。大きな買収案件を成功させるため、愛妻としてモナコへ同行しろ、と。ニコルは条件をのんだ。その芝居が望まぬ情熱に再び火をつけることになるとも知らず。
ショーナは念願の社長秘書の仕事を手に入れた。給料も申し分ないうえに、住居まで提供されるというが、社長のマックスは鼻持ちならない色男で、こう警告したのだ。君の前任の秘書は僕に恋して仕事を失った、と。いくら雑誌で“結婚したい男性50人”に選ばれたとしても、私はこんなうぬぼれ屋になんか興味がないわ。そう思っていたショーナの自信は、だが、すぐに打ち砕かれた。提供される住居とは、会社の最上階の豪華なペントハウス。彼女はマックスと一つ屋根の下で暮らすことになったのだ。
私を娼婦扱いした残酷な人── まさか彼の子を身ごもるなんて。 タクシー運転手のケーラは、イタリアのホテル業界の大物、 マッテオ・ヴァレンティの視察旅行に同道した。 途中、天候が急変して車が立ち往生し、やむなく宿を探すが、 見つかったのは唯一、小さなB&Bの屋根裏部屋だけだった。 嘘でしょう……こんな狭い場所にセクシーな富豪と二人きり? 互いの身の上話はやがて熱い囁きに変わり、気づけばケーラは 純潔を差しだしていた。だが翌朝、彼は忽然と姿を消した── 大金と命の芽をケーラに残して。10カ月後、出産と引き替えに 職も住処も失った彼女は、恥を忍んでマッテオに連絡するが……。 身分違いのマッテオの子を一夜で身ごもり、密かに出産したケーラ。身寄りも職もなく、追いつめられた彼女はマッテオを頼りますが、現れた彼の振る舞いはあまりにも冷たくて……。シャロン・ケンドリック得意の傲慢ヒーローの魅力を存分に味わえる一作です。