著者 : タラ・パミー
私は自ら幸せを捨ててしまった。 ボスに恋心を打ち明けたばかりに。 「1年だけ、妻になってほしい」冷徹なボス、アレスの突然の提案。 1000万ドルと引き換えに、秘書のドリーは契約結婚を受け入れる。 だが、契約書に署名した直後、心の奥からこぼれ落ちた愛の告白。 アレスは激しく怒った。きみは秘書としての一線を越えた、と。 そのまま彼は母国ギリシアへ旅立ち、そしてーー事故に遭った。 7週間後、昏睡から目覚めたアレスからドリーのもとに電話があった。 だが、彼は結婚したことも、あの夜の言葉も覚えていなかった。 「お願いだ、婚約者として一緒に来てくれ」 記憶を失った彼の懇願に、ドリーは揺れる。 偽りの愛のはずだったのに、彼のまなざしはあの日よりも優しくて。 これはやり直しのチャンス? それとも……。 彼と一緒にいられるだけで幸せーーそう信じて、ドリーはボスの故郷ギリシアで婚約者としてふるまいます。でも、愛の告白さえ覚えていない彼の便利な秘書でいるのはつらすぎて……。お金で結ばれた関係でも愛されたい。ただの秘書ではなく、一人の女性として。
母親が娘の名で作った莫大な借金に、ヤナは途方に暮れていった。そこへ現れたのがかつての義兄、富豪ナジールだった。「君が必要なんだ」そう言うと彼は借金の清算と引き換えに、妻の死以来、心を閉ざしてしまった幼い娘の世話を頼んできた。忘れたい初恋の記憶がよみがえり、ヤナは気を失ってしまう。19歳のとき、私はナジールに純潔を捧げようとして拒絶された。その後彼は結婚し、病気で妻を亡くしたが、彼女は私の親友だった。決して振り向いてくれない人と一つ屋根の下で暮らすのはつらすぎる。けれどヤナはわかっていた。彼のためなら自分がなんでもすると。
何度裏切られても忘れられない。 退屈な女を彼が愛するわけがなくても。 祖父の葬儀の日、ミラは別居中の夫アリストスがいるのに気づいた。 1年前、二人は赤ん坊をもうけるために契約結婚をした。 だが、プレイボーイのギリシア富豪が秘書と抱き合っている姿を見て 衝撃を受け、彼女は家を出たのだった。 契約結婚を承諾したのはアリストスが初恋の人だからだったのに。 しかし再会した夜、悲しみにくれるミラに彼はやさしく、 惹かれる気持ちを抑えられなくなった彼女は夫に純潔を捧げた。 数カ月後、アリストスが事故にあったという知らせが入り、 ミラは夫のもとに駆けつける。おなかに新しい命を宿して……。 大スター作家D・コリンズと同じく予想のつかない物語を得意とするT・パミー。ヒロインはヒーローのそばにいたくて契約結婚をしますが、念願の妊娠のあとも夫婦の距離は縮まらず、苦悩の日々が続きます。それは愛のない契約結婚に愛を求めてしまったから。
一夜で授かった天使が、 愛の奇跡を呼び覚ました。 婚約者が急死し、プリヤは悲嘆に暮れていたが、 婚約者の親友クリスチャンの献身的な支えで立ち直った。 ほどなく二人は友情を保ったままの便宜結婚に合意し、 暮らし始めるが、吹雪の夜、情熱に抗えず一線を越えてしまう。 私は夫を愛し始めている──プリヤは妊娠と同時に確信した。 だがその直後、クリスチャンも飛行機事故で帰らぬ人に。 彼女は泣く暇もなく、夫の忘れ形見を独りで育てるほかなかった。 8年後、プリヤと息子の前に見覚えのある男性が現れた。 クリスチャン! 嘘でしょう。いったい何が起こったの? “禍福はあざなえる縄の如し”という言葉をそのまま体現したようなヒロインの人生を、タラ・パミーが生き生きと描きます。何度つらい目に遭おうとも、愛を信じるヒロインのピュアな想いは揺らぎません。ヒロインを思わず応援したくなるロマンスです。
もしも夫を愛してしまったら、 偽りの妻は去るしかない。 亡父の借金のせいでギャングに追われているクレアは、 女性の噂が絶えない大富豪デーヴの豪華クルーザーに逃げこみ、 彼のキャビンのクローゼットに身を隠した。 数時間後、眠りこんでしまったクレアは、激怒したデーヴに 叩き起こされ、追いだされそうになって、涙ながらに懇願した。 見捨てられたら、お金だけでなく命の危険もあるのだ、と。 考えを巡らせたデーヴが持ちかけたのは契約結婚だった。 「きみの安全は保障され、僕は放蕩者の汚名を返上できる」 彼を愛さなければ問題ないはず。だがなぜかクレアの心は揺れた。 話題作の続くタラ・パミーが渾身の情熱で描く、契約結婚から始まるスリリングなロマンス! プレイボーイで知られるヒーローの思いがけない素顔を知り、どんどん惹かれていくヒロイン。しかし無情にも結婚契約の期限は刻一刻と近づいてきて……。
愛ゆえの結婚だと信じていたのに── 涙を隠して、花嫁は姿を消した。 アレッサンドラは仕事先で偶然出会った世にも美しい男性、 イタリア富豪ヴィンチェンツォと恋に落ち、すぐに求婚された。 めくるめく情熱の夜に続く、二人きりの結婚式。 すべては完璧に思えたが、思いがけず彼の真の姿を知ってしまう。 私は愛されてなどいない。財産を狙われ、弄ばれただけ……。 耐えきれずに逃げだしたアレッサンドラは数週間後、 急死した母が残した幼い異父弟を目の前に呆然としていた。 この子を引き取り、家族になりたい。でもそれには夫が必要だ。 悩んだ末、彼女はヴィンチェンツォの元へ戻り、懇願するが……。 起伏に富んだ物語を紡ぎ、いつも楽しませてくれるタラ・パミー。今作でも、夫婦となった二人の葛藤を情感豊かに描いています。既刊の『紳士が野獣に変わる時』、『大富豪と砂糖菓子の花嫁』でもおなじみ、ブルネッティ家の面々も登場します!
わたしのたった一つの願い。 それはあなたの子供を産むこと。 16歳のとき、菓子作りコンテストで優勝したのを機に、 ネーハは神童パティシエとして一躍人気者になった。 だが実際は守銭奴の義父に操られ、恋愛も知らず、 朝から晩まで働き続ける日々に虚しさをおぼえていた。 このままでいいの? ふと一人の男性の顔が脳裏に浮かんだ。 ネーハが唯一心を許せるミラノの富豪、レオ・ブルネッティ。 人工授精でもいい。もし、彼の子を授かれたら……。 荒唐無稽なネーハの願いに、レオは目に宿る炎を隠して答えた。 「人工的なのはよくない。愛ある伝統的な方法を試すべきだ」 R-3494『紳士が野獣に変わる時』に続く、イタリア名門一族ブルネッティ家の兄弟のロマンスをお楽しみください。十数年にわたって信頼の絆を結んできたヒーローと、思いがけず一夜をともにしたヒロイン。彼を愛していることに初めて気がついて……。
わたしは文字どおり彼に囚われた。 この身も運命も、そして心も。 愛に恵まれず、かつて路上生活をしていたナタリーは、 里親の元にいる弟を引き取るため、必死にお金を貯める日々。 そんなとき、知り合ったセクシーなイタリアのIT企業社長、 マッシモ・ブルネッティに彼の恋人役を演じてほしいと言われる。 破格の報酬額を聞いて、承諾したナタリーは、別世界のように 豪奢で美しいコモ湖畔のマッシモの邸宅へいざなわれた。 パーティ会場に集う人々の注目のなか、婚約者と紹介され、 マッシモに熱く唇を奪われてしまうーー彼にとっては遊びのキス。 でもナタリーにとって、それは初めてのキスで……。 祖母の勧める相手との結婚を断る口実にしたくて、出会ったばかりのヒロインを誘拐同然に連れ去ったヒーロー。人気急上昇中のT・パミーがハラハラどきどきの設定でミラノの富豪たちの恋を描く〈ブルネッティ家の恋模様〉です。2話目もお楽しみに!
“愛は毒だ”とはねつけられても、 わたしは彼の愛がほしい。 ダンテがはるばるロンドンからわたしに会いに来たというの? アリシャは胸にざわめきが広がるのを感じた。 今や富豪となった彼は幼いころ、彼女の父のお気に入りだった。 父は実の娘よりダンテをかわいがり、亡きあとは会社を託した。 彼への嫉妬と恋心を封印して、遠い地へ逃れてきたのに……。 「破綻寸前の君の慈善事業を守りたければ、僕と結婚するんだ」 ダンテの真の狙いは、彼女が持つ亡父の遺産の株だと知りつつ、 アリシャの心は揺れた。母の遺志である事業を潰したくはない。 でも、愛されない花嫁になるのはあまりに哀しすぎる……。 人気急上昇中の作家タラ・パミーが描く、愛を信じない富豪ヒーローと孤独なヒロインとのせつない結婚の物語をお贈りします。亡父の会社を継いだヒーローとの結婚はただの取り引き──どんなにそう自分に言い聞かせても、ヒロインの心は晴れることなく……。
愛することを教えてくれたのは、 私を支配するだけで、愛さない王子。 権力を求める父によって未来の王の許婚にされて以来、 アミラは父の暴力としつけにおびえ、恋を知らずに成長した。 一夜だけでも自由を経験したくて、 どこかの王族らしき貴公子アディールに身を捧げてしまうまでは。 その後会うことはなかったのに、数カ月後のアミラの結婚式当日、 アディールは突然、彼女の前にふたたび姿を現した。 そして助けに来てくれたと喜ぶアミラに、冷たい声でこう告げた。 「僕が君を宮殿からさらうのは、王に恥をかかせるためだ」 それでもアミラは彼に従うしかなかったーーおなかの子の父親に。 二つの王家がかかえる、誰も知らない秘密が明らかになるとき、波瀾のロマンスの幕は上がり……。T・パミーが紡ぐ、ダイナミックで衝撃的な愛の行方に酔いしれてください。帰る家もなくなったヒロインは、子供のために愛のない結婚に踏みきりますが……。
3カ月後、彼を後悔させてみせる。 妻を捨てなければよかったと。 ヴァレンティナはギリシア富豪カイロスの熱烈な求愛を受け、 祝福されて結婚した。それがすべて計算ずくとは知らずに。 夫はCEOになりたくて、恩人の娘の私に偽の愛を囁いただけ。 その残酷な現実に耐えきれず、家を出たヴァレンティナの前に 9カ月後しかし、突然夫が姿を現す。 結婚直後から、私を浅はかで無能な妻と罵倒し続けた彼がなぜ? カイロスは莫大な金と引き換えに、3カ月間ギリシアで 完璧な妻を演じろと迫った。体の相性だけはいいから 存分に味わわせてもらうと、嘲りの笑みを浮かべて。 理不尽きわまりない夫の言動に、またしても絶望の底へ落とされたヒロイン。再開した同居生活は波瀾の連続で……。型破りなストーリー展開で人気沸騰中のT・パミー。一度読んだらやみつきになること請け合いです! 『大富豪の秘密の愛し子』関連作。
甘いキスのあとで夫は囁いた。 僕を愛したりしないでくれ、と。 名門コンティ家の御曹司ルカと私が便宜結婚さえすれば、 父の会社も家族も救われ、すべては丸く収まるのよ。 ソフィアは呪文のように何度も自分にそう言い聞かせた。 じつはルカは10年前、ソフィアが純潔を捧げた相手。 そして彼女をベッドに置き去りにしたまま 別の女性のもとへ消えた、とんでもない放蕩者なのだ。 事務的な結婚式を挙げ、披露宴が始まってすぐに、 ソフィアは夫の姿が見えないことに気づいて動揺する。 しかも、ルカが女性と一緒にいるところにでくわして……。 『大富豪の秘密の愛し子』に続く、名門コンティ家の兄弟が織りなすドラマティックな恋愛模様をお楽しみください。一族きってのプレイボーイ、ルカが長年隠し続けてきた秘密が明らかに……。
イタリア人富豪との夢の一夜。 7年後、それは悪夢に変わった。 二十歳のアレクシスはイタリアへ一人旅に出かけ、 そこで運命的な出会いを果たす。名門コンティ一族の長男で、 圧倒的なオーラを放つレアンドロに心を奪われてしまったのだ。 住む世界が違うと知りながら、アレクシスは誘惑に抗えず、 彼と一夜をともにする。まさか妊娠するとも知らずに。 7年後、貧しいアレクシスは事故に遭い、密かに産んだ娘の身を 案じて、真実をレアンドロに告げようとイタリアへ飛んだ。 だが、屋敷では折しも彼の婚約パーティが佳境を迎えていた。 残酷な言葉が響いた。「僕の子か? どうせ金目当てだろう」 人気急上昇中の作家タラ・パミーが、王道のシークレットベビーをドラマティックに描きます。悩んだ末に、ヒーローとの子を一人で育てる決意をしたヒロインでしたが、事態は望まぬ方向へ……。
シンデレラが舞踏会で踊った相手は 王子さまではなく、悪魔だった。 ミラノ社交界に君臨するラファエル・マストランティーノーー 祖母の死後、初めて対面した祖父の開いた花婿探しの舞踏会で、 巨大企業CEOが放つ圧倒的オーラに、ピアは釘付けになった。 祖父のお気に入りの花婿候補はしかし、黒い瞳を光らせ、 ピアを嘲ったのだ。「裕福な老人を欺いて良心は痛まないか?」 財産目当てと侮辱され、ピアは彼とは関わるまいと決めた。 だが、別の花婿候補の求婚を断った直後に祖父が倒れてしまい、 ピアは祖父のため、ラファエルと恋仲のふりをすることに。 悪魔のような彼の仕打ちに心乱される日が来るとも知らず……。 生き別れだった祖父が息子同然にかわいがってきたという億万長者ラファエル。けれど彼はその美しい外見とは裏腹に、堕天使さながらピアになぜか冷たく侮蔑的な言動をとるのでした。人気急上昇中のタラ・パミーが綴る、冷酷無比な大富豪に恋した乙女の物語。
この世で最も複雑な男性に、 無垢な心はさらわれて……。 昼夜を問わず身を粉にして働く孤児のレクシーは、 ある日突然、傲慢なギリシア富豪ニコスに命じられた。 大事な妹から不埒な恋人を引き離したい、 巨額の報酬と引き換えにその役目を負うようにと。 色気のかけらもない私に、妹の恋人を誘惑しろだなんて……。 半ば脅されてギリシアの島へ連れ去られたレクシーは、 ニコスの冷酷さにおびえながらも彼と強く惹かれあっていく。 当初の目的も忘れて熱い夜を重ねるふたりだったが、 彼は突然、取引相手の令嬢との婚約を発表して……。 情熱的な愛の言葉を囁きながら、次の瞬間には固く心を閉ざす氷の富豪ニコス。そんな彼を愛してしまった心優しき乙女の運命は……。T・パミーが繊細な筆致で描く、魅惑のシンデレラストーリーです。
冷徹なシークの口づけは、 泣きたくなるほど優しかった。 生き別れた弟が無実の罪を着せられて逮捕されたと知り、 アマリアは13年ぶりに母国カリージュの壮麗な宮殿を訪れた。 執務室に迷いこんだ彼女は、玉座のような椅子に座る男性の 琥珀色の瞳に射すくめられた。若き国王シーク・ゼインーー その威厳に満ちた貴族的な美貌と尊大な言葉に圧倒されながら、 アマリアはこれがゼインの花嫁選びの面接であることに気づく。 事情を話して窮状を訴え、弟のためなら国王を脅迫することも 辞さないという彼女に対し、ゼインは不快感もあらわに命じた。 「君に選択肢はない。期間限定で王妃の役を務めてもらおう」 それぞれに個性的でゴージャスなプレイボーイ富豪たちの魅力に思わずため息が出てしまう、〈四富豪の華麗なる醜聞〉の第3話をお届けします! 妃を娶る必要に迫られたシークと、窮地に陥った無垢な乙女の熱く切ないシンデレラストーリーをご堪能ください。
私の10年間は無駄だった。クリオはニューヨークのパーティで婚約者の浮気を目撃し、人生何度目かの挫折を味わっていた。そこへ現れたのが、非情で知られる大富豪ステファンだ。彼が私にやさしくするのは、大学時代の友人だから?それとも、“略奪専門のプレイボーイ”の標的として?けれど、クリオは藁にもすがる思いで彼に助けを求めた。必死になりすぎていた彼女は、なにも気づいていなかったのだ。ステファンの目に復讐の光がちらついているのも。クリオに値段をつけ、婚約者から買おうとしていることも。