小説むすび | 著者 : ヘレン・ブルックス

著者 : ヘレン・ブルックス

屋根裏部屋のクリスマス屋根裏部屋のクリスマス

冴えないシンデレラが恋したのは、 ハンサムで奔放な王子様。 三姉妹の末娘で、美人の姉たちと比べられて育ったレイチェル。 周りからは“シンデレラ”などと呼ばれ励まされるけれど、 私は醜いアヒルの子。きっと愛も知らずに一生を終えるのだろう。 そんな折、レイチェルは親友のいとこのザックと偶然出会う。 目も覚めるようなハンサムな実業家で、自信たっぷりな彼は、 他の女性には目もくれず、なぜか彼女だけを熱心に口説いてきた。 私をからかっているの? いったい何が狙いなのかしら。 訝しみながらも彼の魅力に抗えず、レイチェルは誘われるまま 車に乗り込むが、天候が急変して近くの宿に避難する羽目に。 しかも案内された屋根裏部屋にはベッドがひとつしかなくて……。 強引で自信家だと思っていたヒーローから聞かされた哀しい過去。それは真剣で一途な愛を求めるヒロインにはつらいものでしたが、彼への想いは高まるばかりで……。ハーレクイン・ロマンスではおなじみのヘレン・ブルックスが描くシンデレラ・ロマンスです!

美しき夢破れ美しき夢破れ

ヴィクトリアの結婚は、誰の目にも理想的な結婚に見えた。 夫のザックはどんな女性をも虜にする容姿端麗な会社社長で、 二人は愛し合って結ばれたと、ヴィクトリアは信じていたーー この結婚の裏に彼女の父とザックの会社の提携があり、 さらに初夜の翌朝、夫が愛人のもとに駆けつけたと知るまでは。 残酷な裏切りにヴィクトリアは深く傷つき、彼のもとを去った。 お腹に赤ちゃんがいるとわかったのは、それからまもなくのことだった。 やむなく妊娠をザックに告げると、なんと彼は自分の子と信じなかった! 独りで育てようと心に決めるヴィクトリアだったが、この期に及んで、 心の片隅でザックとの愛の夢を捨てきれずにいる自分が哀しかった……。 両親の愛を知らずに育った私のように惨めな子にはしたくない。たとえ独りでも、わが子を大切に、立派に育てようと決意し、小さな生花店で働き始めたヴィクトリア。それを知ったザックから小切手が送られてきても突き返しますが、彼はたびたび目の前に現れ……。

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