小説むすび | 著者 : ベティ・ニールズ

著者 : ベティ・ニールズ

レイチェルの青い鳥レイチェルの青い鳥

どうして気づかなかったのだろう。 幸せをくれる人は、ずっとそばにいた。 若き看護師長レイチェルは仕事熱心で、充実した毎日を送っている。 ただ、自分勝手なボーイフレンドに振り回されるのが悩みだ。 そんな彼女を見て、上司のファン・トゥーレ教授が助言をくれた。 「彼が望む女性になろうとせずに、そのままの君でいなさい」 胸を打たれたレイチェルはいつしか教授を意識するようになり、 ボーイフレンドと会っていても、思わず教授と比べてしまうのだった。 彼の下で働き始めて2年、有能な外科医として尊敬してはいたが、 彼がどこに住み、どんな暮らしをしているのかさえ知らなかった。 今まで気づいていなかったけれど、 教授はいつも私を見守ってくれていた。でも、それはなぜ……? ハンサムで長身のオランダ人外科医の教授は落ち着きのある大人の男性で、派手好きで軽薄なボーイフレンドとは正反対。レイチェルは、彼が年の離れた兄のように優しく包み込んでくれていることに、あるときふと気づくのでした。それが恋の始まりとも知らず。

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