著者 : メイシー・イエーツ
世間知らずの極貧の花嫁は、 完璧な夫の素顔をまだ知らない。 天使のような愛らしい顔と才能に恵まれたノエルは、 9歳で天才少女ピアニストとして華々しくデビューした。 それから12年。もう少女ではないノエルは世間から忘れ去られ、 母に全財産を持ち逃げされて、今や貧乏のどん底にあった。 そんな彼女の前に、ホテルを経営する大富豪イーサンが現れた。 今でもファンだという彼はノエルに共感し、驚きのひと言を放つ。 「僕と結婚すればいい。それがきみの母親への仕返しになる」 ピアノしか知らない純真無垢なノエルは彼を信じて頼りにし、 その男らしい魅力に惹かれていった──イーサンの本当の目的は 別にあり、ノエルはそのための道具でしかないとも知らずに。 母に裏切られて住む家すらないヒロインと、彼女の母の元愛人の息子である富豪ヒーロー。互いに共鳴し合い、納得して選んだはずの便宜結婚は罠だった……!? メイシー・イエーツらしい、健気でひたむきなヒロインを応援したくなる逸作です。
大富豪は見逃さなかった── 泥まみれの少年の美しい素顔を。 多額の借金を残して父が亡くなり、母は早々に愛人と出奔し、 カミラはひとり呆然としていた。家も牧場も馬たちもすべて、 スペイン富豪マティアスに奪われてしまった。私はこれから、 どう生きていけばいいの? せめて愛馬の傍にいられたら……。 カミラは髪をばっさり切ると、ぶかぶかの服で少年に成りすまし、 厩務員としてマティアスに雇われることに成功した。 泥まみれで朝から晩まで必死に働いて2カ月、うっかりして 彼女はマティアスに正体を見破られてしまう。万事休す、だ。 だがなぜかくびにはならず、便宜結婚を申し込まれることに。 彼の瞳の熱い炎に気づかず、無垢なカミラは承諾するが……。 兄に婚約者を奪われ、その身代わりとして報酬と引き換えにヒロインと愛なき結婚をしたヒーロー。寝室は別という契約でしたが、少年から美しい花嫁へと変身した彼女の魅力に抗えず……。メイシー・イェーツらしい、ヒロインの愛らしさが光るロマンスです!
無垢な妻の片想いは、 永遠に叶わぬ夢のはずだった。 余命わずかの父に強いられ、21歳のローズはレオンと結婚した。 じつは少女の頃からローズは密かに彼に憧れていたが、 情熱的な黒い瞳を持つ年上の富豪は彼女を相手にすることはなく、 ついに迎えた新婚初夜も、無垢な妻の待つ部屋に夫は現れなかった。 2年後。惨めさと孤独に耐えきれず、ローズは離婚を決意するが、 その直後、レオンが交通事故に遭い、すべての記憶を失ってしまう。 これからどうすれば……? だが驚くことに、あの冷淡だった夫は 別人のように愛情深くなり、やがて二人は熱い夜を分かち合った。 これで本当の夫婦になれる──ローズがそう確信した矢先、 赤ん坊を抱いた見知らぬ女性が訪れて、レオンの記憶が戻り……。 記憶を失い、まるで別人のように変貌した夫と再び恋におちるヒロイン。身も心も結ばれ、ようやく夫婦として歩み出そうとしたとき、彼の記憶が戻り、残酷な現実を知ることに……。純粋で臆病だったヒロインが大人の女性に成長していく姿も見どころです。
子供という永遠の絆で結ばれた二人。 愛はないけれど、離れられなくてーー。 リシアは10代のころからイタリア富豪ダリオに我慢ならなかった。 娘には無関心なリシアの父親から息子みたいに大切にされているうえ、 なにかと10歳年下の彼女を子供扱いする男性だからだ。 ところが吹雪により、二人きりで夜を過ごすことになったとき、 リシアは初めて彼にずっと惹かれていた自分に気づいて純潔を捧げた。 数週間後、妊娠に気づいた彼女は愕然とする。 傲慢でセクシーで誰よりも成功した億万長者であるダリオが、 ずっとあざけりの対象だった私を子供の母親に望むわけがない。 だが、ダリオは結婚を望んだ。我が子を手に入れるためだけに。 ヒーローから結婚を迫られたヒロインは長年自分を落ちこぼれと考え、自信が持てずにいました。ヒーローもヒロインのおなかの子と恩人である彼女の父親との関係しか頭になく……。年上ヒーローに一途に想いを寄せるヒロインの姿が胸を締めつける一冊です!
ずっと壁の花だった私が、姉の身代わりで 憧れの彼と結婚ーー!? 結婚式当日、花嫁になるはずのリアの姉が失踪した── 黒髪に黒い瞳のたくましい花婿アイアスは、 リアの幼い頃からの憧れの人。父に目をかけられた彼は、 姉と結婚後、父の会社を引き継ぐはずだった。でないと、 すぐさま会社が他人の手に渡ってしまう事情があるから……。 でも今、私に何ができるというの? 美人で華やかな姉の陰で いつも地味に生きてきた、太めで冴えない私に。 父の会社を守る方法があるとすれば……。 「アイアス、私があなたと結婚するわ」 それはリアにとって、人生で初めての大胆な決意だった。 ドキドキするドラマティックな作風で読者を虜にするメイシー・イエーツ。別名義ミリー・アダムズではハーレクイン・ロマンスのみならずハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルでも活躍! 今作は大人気テーマの“身代わり花嫁”をお楽しみください。
切望していた子供を授かることなく夫と死別したジェイダは、生まれたばかりの身寄りのない女の子を引き取った。ところが1年後、大富豪アリク・ヴァシンが実の父親だとわかり、裁判所は彼に親権を与えてしまう。血の繋がりがないから、私はもう用済みだというの?ジェイダはショックで泣き崩れた。するとそこへ母を求めて泣き叫ぶ我が子に手を焼くアリクが現れ、報酬をはずむから子守りにならないかと声をかけた。大金さえ積めば、なんでも解決できると思っているの?ジェイダの怒りを見て取ると、アリクは挑むように言い放った。「それを拒むなら、僕の妻になるしかないな」
ライオットは昏睡状態から目覚めたとき、記憶の一部を失っていた。やっと貯めたお金で旅に出ようとしたところまでは覚えているが、なぜ今、自分が豪華な部屋のベッドにいるのかわからない。見たところ、ここは病院ではなく、どこかの屋敷のようだ。すると、枕元に結婚相手だと名乗る男性ークラヴが現れた。私は、この黒髪の印象的な男性に旅先で出会って恋に落ちたの?初めて私を愛してくれる人に出会ったのに、覚えていないなんて!さめざめと涙を流すライオットは、そのとき知りもしなかった。イタリア富豪のクラヴとの間に娘を授かっていたことすら…。
クリスマスイブだというのに、エロイーズは憂鬱だった。彼女はヴィンチェンツォ王子に長年、片想いをしていた。国王の愛人の娘だった私に、唯一やさしかった人。でも大きくなると、彼は私を“娼婦”という言葉でののしった。なのに、熱く求めてきたあの一夜だけは違っていた…。エロイーズはため息をつき、大きくなったおなかに手を置いた。ヴィンチェンツォは結婚も世継ぎも望んでいない。私はそんな男性の赤ちゃんを身ごもってしまった。ああ、聖夜に奇跡が起こって、彼が私と子供を愛してくれたら!
夫は言った。妻の務めだけでいい。 愛も世継ぎも、欲しくはない、と。 王子ガンナー・フォン・ビョルンランドの類いまれなる容貌は、 北欧の神の化身とも称されるほどだが、彼は放蕩者でもあった。 女王に仕えるラティカは、そんなガンナーが苦手だった。 青い炎のようなまなざしを向けられるだけで、体が熱くなる。 だから、彼を落ち着かせるための花嫁探しが始まったとき、 ラティカは安堵した。彼が結婚すれば、心を乱されずに済む……。 盛大な舞踏会が開かれ、世界中から大勢の美女が集められた。 だがその夜、ガンナーはなんとラティカとの婚約を発表する。 そして彼女を我が物顔で抱き寄せると、濃厚なキスをしてーー。 『誘惑のドレスに隠した無垢』にも登場した、神と崇められるほどの美貌を誇るガンナー王子のロマンスをお届けします。メイシー・イエーツといえば大胆なプロットと生き生きとした描写力が持ち味ですが、ホットでスリリングな誘惑シーンにもご注目ください。
無垢な乙女が宿したのは、 王冠をいただいた小さな天使。 牧師の娘マリッサは初恋の人、ヘラクレス王子と偶然でくわし、 動揺した。神々しい王子の傍らには美女が寄り添っていた。 5年前、18歳のマリッサは彼に純潔を捧げて妊娠したものの、 叶わぬ恋と諦め、泣く泣く身を引くしかなかったのだ。 逃げだしたマリッサを追ったヘラクレスは、彼女の連れている 幼い娘を見て驚いた。「その子は誰なんだ? 説明してくれ」 ごらんのとおり、娘はあなたと瓜二つ。説明はいらないわ。 一人で産み育ててきた大切な我が子をどうか奪わないで……。 「跡継ぎが必要だ」彼の愛なき求婚にマリッサは言葉を失った。 王家を舞台に繰り広げられる、ドラマティックなシンデレラロマンスをお楽しみください。牧師の父に修道女のごとく厳しく育てられたヒロイン。16歳の夏、浜辺でギリシア神さながらのヒーローをひと目見た瞬間から、灰色だった世界が輝きだして……。
あらゆる罪も喜びも知り尽くした彼こそが、 世継ぎの父親にふさわしい。 まだ恋も知らない若き女王アストリッドは、父の死後、 世継ぎを待ち望む家臣たちに結婚を急かされていた。 ある日、雑誌で中世の略奪者さながらの野性的な風貌の男性、 イタリアの放蕩富豪マウロ・ビアンキを見て、国に伝わる 秘法の行使を思い立つ。“宿した世継ぎに父親はいないーー そう宣言すれば女王の地位は守られる” 身分を隠し、生まれて初めて着るセクシーなドレス姿で ひそかにマウロのクラブ〈氷の宮殿〉を訪ねたアストリッドは、 黒曜石のような瞳の彼と目が合った瞬間、全身に電流が走った。 純潔であることをひた隠し、やがてマウロと体を重ねるが……。 無垢なヒロインが宿した世継ぎの秘密の父親は、“女性にありえないほどの喜びを与える達人”。メイシー・イエーツらしい大胆な発想力と生き生きとした表現力が光る、情熱の初恋物語。世にもセクシーなプレイボーイとのスリリングな誘惑シーンにご注目!
そばにいても手が届かない男性。 これほどせつない関係があるだろうか。 ある日、義兄のルカに呼び出されたソフィアは衝撃を受けた。 サン・ジェナーロの国王として、彼は平民上がりの義妹のために、 結婚相手を選ぶ舞踏会を開くつもりでいたのだ。 私は誰とも結婚なんてしたくない。好きなのはルカだから。 しかし国王に逆らっても無駄で、舞踏会の夜はやってきた。 悲しみのあまりソフィアは屋外へ飛び出し、薔薇園へ逃げこむが、 追いかけてきたルカに唇と純潔を奪われてしまう。 その数週間後、彼女は急な吐き気に襲われ、妊娠に気づいた。 ルカに命じられた別の男性との結婚式は、目前に迫っていた……。 どんなに想いを寄せても、体面をなにより重んじる義兄の王が私を愛することはないーー初めて会った日から、ヒーローへの気持ちをひた隠しにしてきたヒロイン。けれど彼女と一夜をともにしても、ヒーローが別の男性との政略結婚を中止にすることはなく……。
スペインの名門富豪ディエゴは、女心を弄ぶ堕天使と悪名高い。両親の愛に恵まれず、孤独な子供時代を過ごした彼は、妻が浮気相手とともに事故死して以来、愛を信じなくなった。あるとき祖父に、兄弟のうち先に結婚した者に財産を譲ると申し渡されてまもなく、疎遠な弟マティアスの婚約を知る。だが、相手が取引先の娘リリアナと聞いて絶句した。彼女はぼくに恋していたのではなかったのか?-結婚前夜、窓辺に佇むリリアナに近づく、黒い人影…。「ヘリを待たせてある。一緒に来るか?」ディエゴが言った。
この契約結婚が終わる日、 私の心は砕け散るーー 父の死後、母が家出し、借金のかたに家屋敷を奪われたカミラ。 衣食住に困って、世界的企業の総帥であるスペイン富豪、 マティアスの館へ向かった。彼が女を雇わない主義と聞くや 髪を切り、ぶかぶかの服で少年のふりをして使用人に雇われる。 泥まみれで働くかたわらを、真っ白な手をした美しい女性と そぞろ歩くマティアスを見て、胸がざわめいたある夜ーー。 「きみは女だな。なぜぼくを欺いた?」 気づかれてしまったわ! くびを覚悟したカミラに彼は言った。 「ぼくと結婚してくれ。あくまで便宜上だが」 ゆえあって結婚を急ぐ富豪ヒーローは、よりによって兄に婚約者を目の前で奪われ、莫大な報酬と引き換えにヒロインと形だけの結婚をすることに。寝室は別と約束したものの、少年から愛らしい乙女へと変わっていく花嫁に目は釘づけで……。
父が亡くなった今、もう一度レイフに会いたいー。5年前、娘の政略結婚をもくろむシャーロットの父親によって、彼との仲を強引に引き裂かれた。その後彼女は家を出て、魔の手を逃れながら、身をひそめて生きてきたのだった。だが再会した彼は、巨万の富と引き替えに人らしい感情を失い、さらに視力まで失っていた。ショックで呆然とする彼女に、レイフは冷たく言い放った。「あの夜にやりかけたことを終わらせよう。意味はわかるな?」1カ月後、シャーロットはレイフの子を身ごもったことを知った。『闇の王子と清らな愛人』『さらわれた純潔の花嫁』に続く、渾身の感動作!かつての恋人の、まるで別人のように変わり果てた姿を目の当たりにしたシャーロット。ベールをはぐように、知られざる真実が次々と明かされて…。
砂漠の国の王妃となった姉に代理母になってほしいと頼まれ、 クロエは国王夫妻の子アデンをひそかに出産した。 だがその直後に夫妻が事故死し、事情を知る者がいなくなる。 貧しい学生のクロエに子どもを育てる余裕などない。 途方に暮れながら必死に赤ん坊の世話をしているところへ、 代理母の契約書を発見したという亡き王の弟サイードが現れた。 「契約どおり、子どもは我が国に属する」 冷たく宣言する彼に、クロエは懇願した。 乳母でも召し使いでもいい、甥と一緒にいたいと。 まさかサイードの名目だけの妻にさせられるとは、思いもせず。 ロマンスの申し子メイシー・イエーツ。国のために感情を排し生きてきた冷酷なシークと、貧しくも懸命に幼い命を育てるヒロインが赤ん坊を巡って散らす火花はやがて恋の炎となり……。
4歳のときに養父母に預けられ、純真な娘に育ったブライア。ある日彼女は街で、一人のハンサムな男性に目を奪われた。だが近づいてきた彼に話しかけられてパニックを起こし、車道に飛びだしてはねられ、気を失ってしまう。キスをされてブライアが目覚めると、そこは病院のベッド。傍らには彼がいて、サンタミラグロ国の皇太子フェリペだと名乗り、驚くべき真実を告げた。ブライアの実父は隣国の王だというのだ。「君は生まれたときから僕の許婚と定められていたんだ」笑みを浮かべた彼は、抗うブライアを強引に祖国へと連れ去った。
アリソンはマキシモ・ロッシの大邸宅の前に立ちつくした。 本当に、これがおなかの子の父親の家なの? 仕事ひとすじの彼女は結婚せずに一人で子どもを育てようと、 人工授精で妊娠したが、とんでもない過ちが起きた。 間違った人物の精子が使われてしまったというのだ! 然るべき検査と手続きのため、アリソンは提供者を訪ねたのだが、 マキシモはまったく信じてくれず、威圧的に言い放った。 不妊治療を受けていた妻が亡くなり、精子は処分されたはずだと。 そしてこう続けた。「僕の正式な肩書は、トゥラン国皇太子。 もし君の話が本当なら、その子は我が国の未来の君主ということだ」 人工授精の間違いから始まる、ドラマティックなシンデレラ・ストーリーです。一生を独身で過ごし、シングルマザーとして子どもを育てるつもりだったヒロインが、なんと一躍王妃に?HQロマンスの人気作家による、華やかなロマンスです。
ベルはエーゲ海の島国オリンピオスに飛び、古城を訪ねた。そこに城主アダムの怒りを買ったベルの父が投獄されているのだ。残酷な事故で一瞬にして美貌と妻を失ったアダムは、悲嘆のあまり城に引きこもり、荒んだ生活を送っているという。病気の父のため、身代わりの囚人になると申し出たベルに、彼は冷酷に告げた。愛人になるなら父親を解放してやろうと。近く公の場に出るとき、自分の醜悪さを和らげる美女が必要だと。ベルは震えながらも彼の黒い瞳に澄んだ光があるのを見て取り、魅入られたように自らこの野獣の生け贄になることを決意した。