著者 : リン・グレアム
まさか田舎町の事務員が、 異国のプリンセスになるなんて。 イギリスの田舎町で暮らすルビーの家に、遠いアシュール国の 宮廷顧問だという老人と、目も覚めるようなハンサムな青年が 突然訪れた。かつてルビーの母はこの国の王と結婚していたが、 世継ぎの男子を望む王が第二夫人を娶ったことで離婚になった。 だが現在、血縁は途切れ、ルビーが王家唯一の後継者だという。 しかも隣国と和平協定を結ぶためには、どうしてもルビーに 隣国のプリンスと結婚してもらわねば困るというのだ。 茫然自失となったルビーに、青年は厳しい顔で告げた。 「これは義務と責任のためのプラトニックな結婚だ」 じつは彼こそが花嫁を迎えに来たプリンス、ラジャだった! 大スター作家リン・グレアムのエキゾティックなシンデレラ・ロマンスをお贈りします。平和のため、公の場でのみ夫婦のふりをする偽装結婚だと信じて異国へ嫁いだヒロイン。ところが二人の間にはつねに熱い緊張が走り、ある日ついに均衡が破られて……。
プルーデンスがニコロスと結婚して8年の月日がたった。彼はギリシアでも有数の大企業のCEOだが、8年前は違った。倒れかけた会社を救うという目的のために、大富豪の相続人であるプルーデンスとしかたなく結ばれたのだ。しかも本当の夫婦になったことはなく、彼には複数の愛人がいる。プルーデンスはそんな関係がいやになり、離婚を切り出した。ところがニコロスの答えは予想外のものだった。彼は形だけの結婚を本物にしたいと言いだしたのだ。君が妊娠を望むなら、子どもの父親になってもいい、と。今さらどうして? 当然、プルーデンスは拒絶した。■巨匠L・グレアムの名作リバイバルです。2/15にはお手ごろ文庫より『償いの結婚式』を、3/20にはHQロマンスよりシークレットベビーがテーマの新作を刊行予定。その後も続々とグレアムの傲慢で情熱的なヒーローたちによる劇的展開のロマンスをお届けします。
シンデレラは身ごもり、王子様と結ばれる。 愛だけは与えてくれない、世界一の大富豪と。 サニーの姉夫妻が事故死し、まだ赤ん坊のパンジーが遺された。 するとサニーのぼろぼろの家を、パンジーの伯父が訪ねてきた。 190センチ超の逞しい体に、金色の瞳の美貌。 彼こそ、世界一の大富豪ライ・ベランガー。どんな女性も虜にする 彼は、4つの国に4人の愛人がいるプレイボーイとしても有名だ。 ライはサニーに経済的な援助を申し出るが、金はなくとも 姪を幸せにできるとサニーは拒否。口論になってしまった。 後日、お詫びにとアマルフィの豪華ヨットに招待されたサニーは、 誘われるまま純潔を捧げたーーそして6週間後、妊娠に気づく。 以前の手術失敗のせいで、妊娠はできないはずなのに……? おかげさまでHQロマンスは3900号を迎えました。皆さまの長年のご愛顧に感謝いたします。ペンを執るのは、大スター作家リン・グレアム! 金で買えないものはないけれど愛を知らない孤独な世界一の大富豪は、ついに愛を知るのでしょうか?
小さな天使の存在が、二人の関係を変えるーー シークレットベビー・アンソロジー! ロマンス界の頂点に君臨する大スター作家リン・グレアムと、稀代のストーリーテラーとしてヒット作を連発するタラ・T・クインによる、豪華シークレットベビー・アンソロジーです!
施設育ちのロージィは幸せとはいえない子供時代を過ごしたが、実の父親に見つけだされて一緒に暮らし、真の親の愛を知った。ところが4カ月後、父は心臓発作で急死してしまう。幸せは手にしたとたん、指の間からこぼれていく…。悲嘆に暮れる彼女の前に、魅惑的な黒髪に高身長の男性が現れるー。父の養子でギリシア大富豪のコンスタンティン・ヴォーロス。遺言書により、遺産はすべてコンスタンティンに渡るが、彼がそれを受け取る条件は、ロージィと結婚することだという!ロージィのことを養父の愛人だったと固く信じこんでいる彼は、蔑みの目を向けながら、彼女に偽装結婚を持ちかけた。
亡き夫の追悼式に現れた見覚えのある男性の姿に、スカーレットは凍りついた。アリスティド!なぜここに?2年半前、二人は恋人同士だった。だが億万長者で、名うてのプレイボーイのアリスティドは、結婚も子どもも不要と公言し、スカーレットとの正式な交際すら認めようとはしなかった。妊娠していた彼女は失望して別れを告げ、幼なじみの親友と偽装結婚して、密かに子どもを育ててきたのだ。詰め寄るアリスティドに、スカーレットは身を震わせた。“あなたには双子の子がいるの”なんて言えるはずもない…。
病身の父と妹と3人、イギリスの田舎で困窮生活を送るリジー。ある日、突然現れたイタリア富豪チェザーレに求婚される!実はリジーには奇妙な遺言のせいで売れずにいる島があるのだが、その島を取り戻したいチェザーレは、同じく奇妙な遺言に従い彼女と契約結婚をして、子どもをもうけなくてはならないという。提示された莫大な金額にリジーは驚く。だが悩んだすえ、一家を救いたい一心で承諾する。ただしー無垢なリジーは子どもは人工授精で作りたいと条件をつけた。身も心もすぐに彼の虜になってしまうとは、夢にも思わずに。
「この契約には、 どんな種類の親密さも必要ない」 亡き継父の借金を返済するため、アラナはホテルのメイドとして 必死に働いていた。けれど、不法な高利貸しのせいで、 借金は膨らむ一方だ。絶望の日々のなかアラナは、 美貌のギリシア人大富豪アレスが「形だけの妻が必要だ」と、 話しているのを偶然耳にする。 彼を初めて見かけたのは、メイドとして働くホテルでのことだった。 とても美しい彼に憧れを抱き、ずっと忘れられなかった。 裕福な彼なら、私を苦境から救ってくれるかもしれない。 アラナは一縷の望みを託し、契約花嫁に名乗りを上げる! 大スター作家リン・グレアムの2部作〈灰かぶり姉妹の結婚〉。『今夜だけはシンデレラ』に続く2話目は妹アラナの物語です。人を寄せつけず感情もあらわにしないヒーローが、感情豊かなヒロインとの出会いで変わっていく姿が描かれます。
幼い息子と質素に暮らすケリーが交通事故を起こしてしまった日、病院に運ばれた彼女の前に、4年前に別れた夫アレックスが現れた。「医師に、僕に会いたくないと言ったそうだね」イタリア大富豪らしい優雅な身のこなしも、挑戦的な琥珀色の瞳も、すべてをかけて愛したあの日のままの彼がそこに立っていた。これまでずっと絶縁状態だったのに、なぜ今になって会いに来たの?離婚原因はケリーが浮気したこととされているが、彼女自身はまったく記憶がなく、実のところ異母姉が仕組んだ罠だった。そうとは知らないアレックスはなおも怒りをたたえ、言い放った!「罪の償いをしてもらう。僕たちは再婚するんだ」
リン・グレアム本人がおすすめする、 “お気に入りのヒーローとヒロイン”の物語! キャットは父が遺した家を宿にして生計を立ててきたが、 不景気で今は差し押さえ寸前まで追い込まれていた。 ところがある日、弁護士に呼ばれ、驚くべき話を聞かされる。 億万長者の石油王ミハイルが彼女の宿を買い取ったというのだ。 ミハイル……つい先日泊まったばかりの、あの謎めいた宿泊客だわ。 いったい彼はなんの目的でそんなことを? キャットは真相を問いただそうとミハイルを訪ねたが、 逆に彼から買い取った見返りとして不可解な提案を受ける。 「ひと月だけ僕のクルーザーに滞在してほしい。体の関係抜きで」 男性を知らない彼女にとって願ってもない取り引き、のはずが……。 今や押しも押されもせぬハーレクインの大スター作家となったリン・グレアム。本作はそんな彼女自身が特に気に入っているというヒーローの物語です。「タフだけれど、傷つきやすい一面を持っているところ」がチャームポイントだそうですので、ぜひご注目ください!
恋人から暴力を受けたスカイは、幼い弟たちを連れ、着の身着のままで逃げ出した。けれど、車が故障してどこにも行けなくなってしまうーどうすればいいの?車を修理するお金もなければ、連絡できる人もいない。困りきったところを助けてくれたのが、ハンサムなイタリア富豪エンツォだった。琥珀色の瞳をした黒髪で長身の彼は、スタッフに怪我を診させ、スカイにハウスキーパーの仕事を提案。エンツォの屋敷に住みこみで働くことになったスカイは、彼に「偽の恋人役を演じてくれないか?」と頼まれて…!?
赤ん坊を乳母車にのせて、深夜のロンドンの街をさまようホリー。子供の父親に捨てられ、行くあてもない。このままでは…。物思いにふけるあまり、交差点に近づいていると気づかなかった。次の瞬間、車道との段差に足をとられ、ホリーは転倒した。イタリア人の富豪リオ・ロンバルディはリムジンから飛びだし、頭を打って意識を失った、うら若い女性の姿を目にした。婚約を破棄したばかりの彼は、どうしても妻を必要としていた。この子連れの女性を屋敷に連れ帰り、妻にするのはどうだろうか?
『誰も知らない結婚』大富豪ロエルが交通事故に遭い、会いたがっていると聞いて、ヒラリーは戸惑った。ある事情から彼と入籍はしたものの、4年前から一度も会っていない。彼女は誰も知らない妻なのだ。ヒラリーが病室に駆けつけると、ロエルは記憶を失っていた。当然のことかもしれないけれど、彼が退院したら、夜には妻を求めてくるだろう…。ロエルは知る由もないが、ヒラリーはじつのところ彼を愛していた。だから、罪悪感にかられながらも彼女は自分の真実について言い出しかねていたー男性経験すらない、名ばかりの妻だということを。『忍び寄る過去』アンナはロンドンで事故に遭い、病院に運ばれた。身元不明のまま1週間が過ぎた頃、とある新聞記事とアンナが持っていた写真から身元が判明するー彼女はイタリア大富豪リカルドの妻だった。傷は順調に回復していたが、アンナはこの1年間の記憶を失っていた。夫の出自の恐ろしい秘密を知ってしまい、ショックのあまり階段から落ちて流産したことも、すれ違いの結婚生活に耐えかねて家出したことも忘れているのだった。イタリアの家に戻った彼女は、時折夫が鋭い視線でこちらを見ていることに戸惑うしかなかったが…。
『魅せられた富豪』受付係のスージーは、会社の新オーナーでギリシア富豪のレオスの到着に怯えていた。以前彼の下で働いたとき、二人は恋仲になったーつかのまで終わった恋だった。9ヵ月後、スージーは彼の子を密かに産んだ。妊娠を利用する女を忌み嫌うレオスには言えなかったから。だが今、リムジンを降りた彼の目がスージーをとらえ…。『愛は戯れでなく』末妹を心配する7人の兄に囲まれて育ったせいか、アントネットは29歳の今も生涯の伴侶と巡り合えずにいた。結婚しなくてもせめて子供を授かれれば…。そんなことを考えていたとき、ふいに雷が落ち、飛行機が墜落した。アントネットは知る由もなかったー彼女が救い出した男性レインに、抱いてほしいと頼む日が来ようとは。『大停電に祝福を』テキサス州ダラスのオフィスビル。半年前までつき合っていたクインランと、エレベーターに乗り合わせたエリザベスは気まずかった。男らしく強引で魅力がありすぎて、一緒にいると怖くなるような人。早く地上階に着かないかしら…。そのとき、がたんと音がして、エレベーターが止まった。7月21日、午後5時23分、大停電発生!
「あなたの身代わりで見知らぬ人と結婚しろというの?」双子の妹からの懇願に、アリッサは仰天した。大富豪セルゲイ・アントーノヴィッチ。彼が期限付きの花嫁を募集していると知った妹は、姉の経歴を詐称して応募したらしい。審査を通り、すでに受け取った多額の契約金は母のために使い、恋人の子を妊娠した妹は追いつめられ、泣きついてきたのだった。これは家族を守るためよ。アリッサは覚悟を決めたー契約には、子づくり必須の条項があるとも知らぬまま。夫セルゲイに魅了され、思いがけず身ごもった彼女は、出産後は用済みで契約終了だと聞き、ショックで家を出るが…。
彼がほかの女性を愛していると知りながら、 私は花嫁になったーーおなかの子のために。 人生でいちばん緊張した顔で、クレアは贅沢なソファに座っていた。 数カ月前、彼女は偶然出会ったレイフに惹かれ、純潔を捧げた。 でもまさか、彼が異国の王子だったなんて。 彼女は勇気を振り絞って、レイフに妊娠したと告白した。 誠実で高潔な彼の対応は早かった。赤ん坊を嫡出子にするために クレアに結婚を申しこみ、身重の彼女をなにかと気づかってくれた。 中絶を望まれるとばかり思っていたので、クレアはほっとした。 王子の花嫁なんて恐れ多いけれど、赤ちゃんのためにがんばろう。 しかしレイフの次の言葉で、彼女の前向きな気持ちは打ち砕かれた。 「君と結婚はするが、僕には長年思いを寄せている人がいる」 HQロマンスはおかげさまで3800号を迎えました。大切な読者のみなさまに感謝をこめてリン・グレアムの作品をお届けいたします。巻頭には作家からのメッセージも収録。ヒーローと彼が愛する女性、夫を愛してしまったヒロインの切ない三角関係の行方は……。
父の経営する小さな会社で事務員として働くライラは、会社がギリシア大富豪に買収されたと聞いて驚いた。バスティエン・ジコス!まさかこんな形で再会するなんて。2年前、ライラは彼に誘惑され、きっぱり拒んだ。本当に愛する人としか深い関係になるべきでないと信じ、プレイボーイと噂の彼が相手だなんて考えられなかったのだ。ところが今、バスティエンは会社の再建と引き替えに、ただでさえ古風なライラに、なんと愛人になるよう迫ってきた!父や従業員を救うには、この身を差しだすしかないということ?なんて非情なの!でも、私さえ我慢すれば…。ライラは心を決めた。
愛しの大富豪との結びつきは、お腹の子だけ。 この子に何かあれば、私はただの他人……。 10歳で母と死別し、伯父に引き取られたグレイスは、 伯母と従姉に虐げられ、みじめな暮らしを送ってきた。 あるとき、グレイスは従姉に無理やり連れだされてトルコへ赴き、 ギリシア大富豪レオと運命的な出会いを果たす。 そして、レオの完璧なエスコートで豪華なヨットに誘われ、 身分の違いに臆しながらも、彼の魅力に抗えず一夜を過ごすことに。 これがたった一度きりの逢瀬でも、彼に純潔を捧げたいと思ったのだ。 富も名声もある彼が苦学生の私に会うことなんてもう二度とないはず。 ところが帰国後、グレイスは妊娠に気づいて衝撃を受ける! しかもそこへ、すべてを察知したかのようにレオが現れて……。 グレイスは自らの悲しい幼少期を思い、子供を養子に出すつもりでした。それを聞いたレオは、愛なき結婚を提案しますが……。2部作〈噂のギリシア大富豪〉の1話目です。
欲しいものはすべて手に入れる傲慢富豪が、 ただ1つ手に入れられないものはーー? 父を知らず、幼くして亡くした母の記憶もないジョゼフィーン。 母方の祖父母と大叔母たちの愛に育まれ成長したが、 祖父の死後、財政は悪化し、今や屋敷を失う寸前だった。 万策尽きて、隣家の富豪で初恋の男性ジャンニを頼ることにする。 その逞しい肉体と美貌で女性たちを虜にしても、 当の彼は女性を一時の快楽を満たす相手としか思っていない。 そんなプレイボーイに頼み事をするのはそら恐ろしかったが、 意外にも彼は援助を承諾した。交換条件は、5年間の契約結婚!? 女性はみな自分のベッドに身を投げ出すと自信満々のジャンニに、 彼女は言った。「あなたとはベッドをともにしないわ。絶対に」 幼い頃から憧れてきたゴージャスな若き億万長者。彼の花嫁になることを夢見ていたのに、持ちかけられたのは体裁を繕うためだけの愛なき結婚でした。窮乏する家族を救うにはそんな傲慢なプロポーズにイエスと答えるしかなく……。巨匠リン・グレアムが綴る、愛なき結婚の物語!
重大な秘密を抱えたまま、ビリーはアレクセイと結婚した。結婚初夜、花嫁が無垢ではないと気づいたアレクセイは、激怒してビリーを責め立て、追いつめられた彼女は、ようやくすべてを語り始めたー純潔を捧げた夜のこと、妊娠し、息子が生まれたこと。そして何より、アレクセイが記憶を失ったために真実を伝えることもできず、どれほど惨めでつらかったかを。だが何も思い出せない彼は嘘だと断じると、怒りにまかせて部屋から飛び出していった。これで終わり?もう二度と、あの愛の記憶は戻らないの?傷心のビリーは家を出て、息子のもとへ向かった。数週間後、アレクセイが突然、ビリー母子の前に現れて…。