著者 : ロレイン・ホール
あなたを愛し、子供も産んだのに、 なぜ私は妻になれないの? 貧しい画家のブリアンナは商談も兼ね、シチリアの美術展を訪れた。 だがそこで、一番会いたくなかった相手とでくわしてしまう。 辣腕の実業家ロレンツォ・パリジ。大切な息子の……父親だ。 2年前、画学生だったブリアンナは彼と出会い、恋に落ちた。 夢のような蜜月のときが続いたある日、彼は素性も明かさぬまま 忽然と姿を消してしまった。そこへ追い討ちをかけるように妊娠が わかるが、ブリアンナは彼の正体が有名な大富豪だと聞かされて、 身分差ゆえに、ひとりで産み育てようと決めたのだ。 ロレンツォは息子の存在を知って驚き、すぐに彼の屋敷の敷地内に ブリアンナ母子を呼び寄せるが、結婚する気はないようで……。 息子と共にシチリアへ呼び寄せられたヒロインは、ヒーローのプロポーズを密かに期待します。ところが彼の提案は、“同じ敷地内で暮らすが僕は別の女性と結婚する。きみとは二度と関係をもたない”という奇妙なもので……。実力派ロレイン・ホールの新機軸!
すべてを失った絶望の夜に、 希望の光を宿すことになるなんて。 農場で働くレベッカは、幼い頃からオリンピック選手になることを 夢見ていた。ところが練習中に大怪我をして、無念にもその夢を 絶たれてしまう。さらに恋仲だった農場主の息子にも捨てられ、 どん底に突き落とされた。元恋人の結婚式の夜、惨めで耐えきれず 逃げ出したレベッカは、偶然出会ったセオの彫像のような美しさに 我を忘れ、一夜限りと誓って身も心も捧げた。 さよなら、昨日までの私。ようやく新たな一歩を踏み出した矢先、 彼女は妊娠に気づき、しかもセオがギリシアの大富豪だと初めて 知って動揺するが、彼から子供のためだと便宜結婚を提案される。 本当にそれでいいの? 惑いつつレベッカはエーゲ海へ旅立った。 愛らしいヒロイン像と圧倒的筆力で人気急上昇の作家、ロレイン・ホール。今作では、運命の一夜で命を授かったヒロインが結婚へと導かれる、切ないロマンスを描きます。ストレスから早産になってしまったヒロインを心配して付き添うヒーローの姿に要注目!
仇敵との結婚は、家族を救うため? いいえ、心に嘘はつけない。 リンナはギリシア富豪アサン・アカキオスに依頼され、 彼の別荘で結婚式の料理を担当することになった。 じつはリンナはアカキオス父子を憎んでいた。彼女の父親を 辱め、破滅させたからだ。それでも料理は彼女の人生そのもの。 拒む理由はなかった。ところが式の直前、アサンは花嫁を彼の父に 奪われてしまう。リンナはそのとき初めて、この結婚が契約結婚で、 以前から父子が反目し合っていたと知った。そしてアサンから、 驚くべき提案を告げられた。「代わりにきみが花嫁になればいい」 彼女の家族の汚名をそそぎ、借金も肩代わりするからといって。 私が悪魔の花嫁に? なぜかリンナの胸は密かにときめいて……。 幼いころは家族ぐるみの付き合いもあったヒーローとヒロイン。互いに抱いていた淡い恋心も、いつしか運命の荒波に翻弄され、思わぬ展開に。2023年に日本デビューを果たしたロレイン・ホール。愛らしいヒロイン像と圧倒的筆力で要注目の作家です!
花嫁泥棒に心まで盗まれるなんて、 いったい私はどうしてしまったの? 挙式当日、フランチェスカは密かに胸を弾ませていた。 ようやく暴君のような父親の支配から自由になれるのだ。 たとえ、愛のない契約結婚の花嫁であったとしても。 だが礼拝堂へ赴く寸前、花婿の異母弟アリスティドが突然現れ、 「今日、きみを兄から盗んで僕の花嫁にする」と宣言して、 強引にフランチェスカを連れ去った。花婿が誰であれ、 父親から救い出してくれるのならと彼女は承諾し、その日のうちに 二人は結婚した。意外にも新婚生活は順調で、フランチェスカは 日ごとアリスティドの魅力に惹かれ、心が揺れ動いていた。 悩みはひとつ。なぜ彼は盗んだ花嫁に指一本触れようとしないの? 『路地裏で拾われたプリンセス』で華々しい日本デビューを果たしたロレイン・ホールが、イタリア富豪と無垢な乙女の切ないロマンスを描きます。本作はケイトリン・クルーズ作『身重の花嫁は一途に愛を乞う』の関連作としてもお楽しみいただけます。
運命はあまりにも残酷ーー愛する義兄に 別の男性との結婚を強いられるなんて。 婚約者に騙され、マティがスコットランドに引きこもって3年。 スペインから、亡き父の再婚相手の息子ハビエルがやってきた。 ハンサムなのにどこか謎めく義兄が黒い瞳を光らせる。 「一緒に帰るんだ。金目当てでない花婿を見つけてやる」 亡父の遺言どおりマティを25歳の誕生日までに結婚させるーー さもないと相続財産を失うのだ。マティはしぶしぶ帰国し、 義兄の選んだ花婿候補と次々会う。でも結婚なんてしたくない。 「私は競売にかけられる牛じゃないわ」それに…… 私が好きなのは、ハビエルーーあなたなのに! 期限までに花婿が決まらなければ義妹と結婚しなければならないヒーロー。義妹がやっと好意を示した男性を前にひと安心するはずが……? 『路地裏で拾われたプリンセス』『秘書は一夜のシンデレラ』が大好評を博したロレイン・ホールの義兄妹もの!
二度と会えない愛しいひと。 彼の面影を胸に、この子たちと生きていく。 カリヴァ国王ディアマンディスの秘書カテリーナは、 長年恋い焦がれていた彼と、ある夜ついに結ばれた。 一夜の夢と知りながら。けれど思いがけず双子を身ごもり、 パニックに陥る。身分違いの恋が幸せな結末を迎えるはずがない。 愛するひとの子を守るため、カテリーナはひそかに国を出た。 だがアテネで独り暮らし始めた彼女のもとを訪ねてきたのは、 誰あろう、怒りの形相のディアマンディスだった! カテリーナを強引に連れ帰り、結婚を宣言。 愛を信じぬ冷酷な国王の、愛されぬ花嫁となるがーー。 ドキドキはらはらの圧倒的筆力! 日本デビュー作『路地裏で拾われたプリンセス』が大好評を博した、気鋭の作家ロレイン・ホール。過酷な運命に翻弄されて家族を失い、愛を渇望しながらも得られなかった国王が、幸福をつかむ感動作です。
路地裏で少年のふりをして暮らす私が、 プリンセスの代役ですって……!? 路上で生きのびるため、情報屋のアルは少年のふりをしている。 女らしい体のラインをだぶだぶの服で隠して。 路上に放り出される前の記憶はなく、本当の名前もわからない。 ある日、古代ローマ時代の剣闘士を思わせる男性が訪ねてきた。 鋭い光を放つ瞳は金色で、そのオーラに誰もが道を空けた。 彼は大富豪リシアス。行方不明のカリヴァ王国プリンセス、 ザンドラの情報を集めるようアルに依頼してきた。 だが折しも暴漢に襲われ、アルは実は女だと気づかれてしまう! するとリシアスは大金と引き換えに途方もない仕事を依頼する。 「きみにプリンセスのふりをしてほしい」 気鋭の作家ロレイン・ホールの日本デビュー作は、大人気の男装ヒロインの物語。薄汚い少年の服の代わりに、生まれて初めて美しいドレスを着たヒロイン。過酷な境遇にもめげずひたむきに生きる彼女の初恋の行方は? そして、思いもよらぬ出生の秘密とは……?