小説むすび | 著者 : 中村美穂

著者 : 中村美穂

プラトニックな結婚プラトニックな結婚

まさか田舎町の事務員が、 異国のプリンセスになるなんて。 イギリスの田舎町で暮らすルビーの家に、遠いアシュール国の 宮廷顧問だという老人と、目も覚めるようなハンサムな青年が 突然訪れた。かつてルビーの母はこの国の王と結婚していたが、 世継ぎの男子を望む王が第二夫人を娶ったことで離婚になった。 だが現在、血縁は途切れ、ルビーが王家唯一の後継者だという。 しかも隣国と和平協定を結ぶためには、どうしてもルビーに 隣国のプリンスと結婚してもらわねば困るというのだ。 茫然自失となったルビーに、青年は厳しい顔で告げた。 「これは義務と責任のためのプラトニックな結婚だ」 じつは彼こそが花嫁を迎えに来たプリンス、ラジャだった! 大スター作家リン・グレアムのエキゾティックなシンデレラ・ロマンスをお贈りします。平和のため、公の場でのみ夫婦のふりをする偽装結婚だと信じて異国へ嫁いだヒロイン。ところが二人の間にはつねに熱い緊張が走り、ある日ついに均衡が破られて……。

愛を宿したウエイトレス愛を宿したウエイトレス

わたしは日陰の愛人── けっしてシンデレラにはなれない。 ウエイトレスのダーシーは、イタリア富豪レンツォに見初められ、 誘惑に抗えず純潔を捧げて、彼の愛人になった。 太陽の下でデートすることもなく、逢瀬はベッドの上だけ。 やがて虚しさに耐えきれなくなったダーシーが別れを申し出ると、 レンツォはトスカーナの別荘に彼女を連れ出した。 初めて恋人同士のように過ごし、幸せの絶頂を味わった直後、 ダーシーはずっと秘密にしてきた出自を彼に咎められ、 ひどく侮辱されて、追い出されてしまう。 今になって、これほど身分違いを思い知らされるなんて。 途方に暮れる彼女は、身ごもっていることさえ気づかず……。 身重の体で働き続け、ついに過労で病院へ運ばれたヒロイン。そこに現れたヒーローから愛なき結婚を申し込まれ、子どものためにと受け入れますが……。大スター作家シャロン・ケンドリックがドラマティックに描く、感涙必至のシンデレラ・ロマンス!

屋根裏の聖母屋根裏の聖母

ボスの子を宿した秘書は、 幸せになってはいけないの? 「その結婚に異議あり」突如響いた声の主に、エリンは驚いた。 ディミトリ・マカロフ! 美女と酒に目がない放蕩富豪。 7年前、彼の秘書をしていたエリンはボスに誘惑され、 あろうことか一夜を共にして、身ごもってしまった。 だが、ディミトリは結婚も子供も不要と公言する独身主義者だ。 エリンは黙って姿を消し、ひとりで出産するしかなかった。 屋根裏部屋に住み込んでの息子との生活がいよいよ困窮し、 裕福な友人の申し出で形式的な結婚を決めた矢先だったのに。 今ごろ現れて、ディミトリは私たちをどうするつもり? 「僕の息子なんだな?」彼が燃える目でエリンに詰め寄り……。 妊娠を告げようと訪ねると、そこには女性と抱き合う最愛のボスの姿が──深く傷つき、黙って姿を消したヒロイン。貧しいながらも懸命に息子を育ててきた彼女に、ヒーローが突き付けたものとは?S・ケンドリックが贈る珠玉のシークレットベビー物語です。

ひざまずいたプレイボーイひざまずいたプレイボーイ

誘惑は熱心に。別れは冷淡に。 女泣かせのギリシア大富豪が、ついに……? インテリアデザイナーのエバに、大きな仕事が舞いこんだ。 大企業の副社長マルコス・リオネデスの住むペントハウスの改装だ。 噂によれば、彼は興味を抱いた女性を熱心に追いかけるけれど、 いったんものにして冷めてしまうと、とたんに残酷になるという。 それは単なる噂ではなく、エバの従妹がそんな仕打ちを受けたばかりだ。 だからエバは顔合わせの約束を二度までキャンセルし、 従妹に代わって、傲慢な大富豪にせめてもの仕返しをした。 ところがあるパーティで、エバはマルコスの興味を引いてしまい、 自己紹介された際、「エバ」とだけ名乗ってクールにあしらった。 ほどなく正体がばれ、彼のオフィスに呼び出されるとは思いもせずに! HQプレゼンツ作家シリーズ別冊より、キャロル・モーティマーの2部作〈ギリシアからのプロポーズ〉2話目をお贈りします。冷酷なはずのプレイボーイが見せる予想外の素顔に、ヒロインのみならず読み手も魅了されること請け合いです!

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