著者 : 伊東潤
東京オリンピックの開催を翌年に控え、横浜は活気に満ちていた。そんな時、横浜港で若い女性の死体が発見される。死体にはネイビーナイフの刺し傷、爪の間には金髪が残っていた。立ちはだかる米軍の壁に事件は暗礁に乗り上げたが、神奈川県警外事課の若い警察官・ソニー沢田は単身、米海軍捜査局に乗り込んだ。日系三世の米軍SP・ショーン坂口は、ソニーの熱意に応え捜査協力を決意する。やがて明らかになってくる驚愕の真実。互いの人生に共感する二人は、犯人を追い詰めることができるのか。横浜生まれ横浜育ちの作家が放つ、郷愁の社会派ミステリー。
剛腕の歴史小説旗手が放つ川中島合戦! 義を貫いてこそー 上杉謙信と武田信玄が鎬を削る北信濃の地で、若武者須田満親が、才を磨き、戦塵を駆け抜ける! 徹底的な現地取材を基に描く新たな合戦像! 時は戦国、あまたの武将ひしめく北信濃の地。甲斐の武田晴信(信玄)は、今川・北条と盟を結びつつ野望の眼を北に向けた。北信の盟主村上義清に忠義を尽くす須田家の後継満親と、従兄にして刎頸の友でもある須田庶家の信正。川中島に所領を持つ二人の若者は悩み、葛藤する。道は二つ、裏切ってでも生き残りを策すべきか、滅ぼうとも義を貫くか。やがて武田の脅威に抗しきれなくなった時、満親は越後の長尾景虎(上杉謙信)に支援を請う使者に立った……。北信濃を巡って謙信の義と信玄の欲が火花を散らす中、流転を強いられる須田一族の運命はーー。
絢爛豪華たる安土桃山文化の主座を占める茶の湯。それは、死と隣り合わせに生きる武士たちの一時のやすらぎだった。茶の湯文化を創出した男とその弟子たちの生き様もまた、武士たちに劣らぬ凄まじさをみせる。戦国時代を舞台に繰り広げられる“もう一つの戦い”秀吉対利休。果たして実際の勝者はどちらなのか。傑作時代長編。
決戦シリーズ第三弾!!戦国のいちばん長い夜ーー本能寺の変。葉室麟(斎藤利三)冲方丁(明智光秀)伊東潤(織田信房)宮本昌孝(徳川家康)天野純希(島井宗室)矢野隆(森乱丸)木下昌輝(細川幽斎)豪華メンバーがみたび集結!乱世の英雄・織田信長を、討った男、守った男、そして、何もできなかった男たちーー。その瞬間には、戦国のすべてがある。 累計六万部突破!「決戦シリーズ」第三弾!! 戦国のいちばん長い夜ーー本能寺の変。 葉室麟(斎藤利三) 冲方丁(明智光秀) 伊東潤(織田信房) 宮本昌孝(徳川家康) 天野純希(島井宗室) 矢野隆(森乱丸) 木下昌輝(細川幽斎) 豪華メンバーがみたび集結! 乱世の英雄・織田信長を、討った男、守った男、そして、何もできなかった男たちーー。 その瞬間には、戦国のすべてがある。 覇王の血 伊東潤 焔の首級 矢野隆 宗室の器 天野純希 水魚の心 宮本昌孝 幽斎の悪采 木下昌輝 鷹、翔ける 葉室麟 純白き鬼札 冲方丁
江戸時代、紀伊半島の漁村・太地に、世界でもまれな漁法「組織捕鯨」を確立した人々がいた。磨かれた技を繰り出し、集団で鯨に立ち向かう「鯨組」は、仲間との強い絆と厳しい掟により繁栄を極めた。命を削る凄絶な戦いゆえに、鯨にも畏布の念をもって立ち向かう彼ら。江戸末期から明治へ、共同体の熱狂の季節と終焉を躍動感溢れる筆致で描く、全六編の一大クロニクル!
慶長二十年(一六一五年)。最終決戦の舞台は、秀吉が築きし天下の名城・大坂城。戦国時代の幕が引かれようとする中、男たちは何のために戦ったのかーー伊東潤、葉室麟、冲方丁が再び集結! さらには新たな挑戦者も参陣。当代きっての書き手たちの最新小説が一気に読める。まさに時代小説界の群雄割拠!!七人がひとつの戦場を描く、前代未聞の競作長編。今度の決戦は、戦国最後の大合戦「大坂の陣」!! 慶長二十年(一六一五年)。最終決戦の舞台は、秀吉が築きし天下の名城・大坂城。 戦国時代の幕が引かれようとする中、男たちは何のために戦ったのかーー 『決戦!関ヶ原』で東軍大将を務めた伊東潤、西軍大将・葉室麟、そして運命の鍵を握る男・冲方丁がふたたび集結! 前作につづいて天野純希も登場し、当代きっての書き手たちの最新小説が一気に読める。 そして、新たな挑戦者たち、「軍配者」シリーズで新境地を開拓した富樫倫太郎、 「このミス!」大賞&朝日時代小説大賞2冠デビューの鬼才・乾 緑郎、 デビュー作『宇喜多の捨て嫁』が直木賞候補、高校生直木賞となった驚異の新人・木下昌輝が参陣! 波乱あり、下剋上あり、まさに時代小説界の群雄割拠!! 七人がひとつの戦場を描く、話題騒然の競作シリーズ第2弾! 戦国最後の大合戦「大坂の陣」!! 鳳凰記 葉室 麟 日ノ本一の兵 木下昌輝 十万両を食う 富樫倫太郎 五霊戦鬼 乾 緑郎 忠直の檻 天野純希 黄金児 冲方 丁 男が立たぬ 伊東 潤
武田信玄、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉ーー天下に手を伸ばした英雄たちの下、負けられない一戦に挑む者たちの生死の際を描く。 牢人大将 戦は算術に候 短慮なり名左衛門 毒蛾の舞 天に唾して 国を蹴った男
大政奉還の江戸城で独り気を吐く男がいた。日本初の金属活字を作るなど貪欲な学究精神で、彗星のごとく歩兵奉行に上り詰めた大鳥圭介である。わずか四尺九寸(一四九センチ)の短躯にみなぎる武士の反骨と、フランス式軍学の圧倒的知識で、実戦未経験ながら陣頭指揮を執り、幕末最後の激戦を戦い抜いていく。怒り、笑い、涙する快男子を描く熱血歴史長編。
慶長五年九月十五日(一六〇〇年十月二十一日)。天下分け目の大戦ーー関ヶ原の戦いが勃発。--なぜ、勝てたのかーー東軍伊東潤(徳川家康)天野純希(織田有楽斎)吉川永青(可児才蔵)--負ける戦だったのかーー西軍葉室麟(石田三成)上田秀人(宇喜多秀家)矢野隆(島津義弘)--そして、両軍の運命を握る男ーー冲方丁(小早川秀秋)当代の人気作家七人が参陣。日本史上最大の決戦を、男たちが熱く描いた「競作長編」。 慶長五年九月十五日(一六〇〇年十月二十一日)。 天下分け目の大戦ーー関ヶ原の戦いが勃発。 ーーなぜ、勝てたのかーー 東軍 伊東潤(徳川家康) 天野純希(織田有楽斎) 吉川永青(可児才蔵) ーー負ける戦だったのかーー 西軍 葉室麟(石田三成) 上田秀人(宇喜多秀家) 矢野隆(島津義弘) ーーそして、両軍の運命を握る男ーー 冲方丁(小早川秀秋) 当代の人気作家7人が参陣。 日本史上最大の決戦を、男たちが熱く描いた「競作長編」。 「人を致して」 伊東潤 「笹を噛ませよ」 吉川永青 「有楽斎の城」 天野純希 「無為秀家」 上田秀人 「丸に十文字」 矢野隆 「真紅の米」 冲方丁 「孤狼なり」 葉室麟
「私は卑怯な男だ」。明治十年、死の床についた長州の英雄・木戸孝允こと桂小五郎が、かつての同僚にある真実を語り始めたー。「池田屋事件」。その後、日本は明治という近代国家に向かって急激に加速していく。池田屋で新選組に斬られ散っていった各藩の志士たち。吉田松陰や坂本龍馬といった熱源の周囲で懸命に生き、日本を変えようとした男たちの生き様と散り際を、最注目の作家が熱く描いた「志士たちへの挽歌」。幕末京都の、熱くて一番長い夜。道半ばで斃れ、日本の礎となった男たちを描ききった連作長編。
信長でも秀吉でもなく、家康こそが天下人たりえた理由とはー。幼き頃、師より凡庸の烙印を押された男は、いかにして戦国の世を生き抜き、のちに天下を覆すことになったのか?本能寺の変、信長死すー。家康の人生最悪の危機は、最大の転機でもあった。大胆不敵の大仕掛け、当代無双の本格歴史長編。
関東の覇者、小田原・北条氏に生まれ、上杉謙信の養子となってその後継と目された三郎景虎。越相同盟による関東の平和を願うも、苛酷な運命が待ち受ける。己の理想に生きた悲劇の武将を描く歴史長編。
文禄・慶長の役ー。日本軍の先陣・加藤清正の鉄砲隊をあずかる佐屋嘉兵衛忠善と、朝鮮の北辺・咸鏡道の役人である金宦。日本軍が破竹の進撃を続ける中、他国を侵す戦いに疑問を抱き始めていた嘉兵衛と、都を落ちのびて咸鏡道にきていた王子を守る金宦があいまみえる。嘉兵衛と金宦、二人の人生が交錯する時、戦場に奇跡が…。日本と朝鮮、戦う男たちの間に何があったのか。著者渾身の戦国大河小説。
網を打つ者。とどめを刺す者ー。おのおのが技を繰り出し集団で鯨に立ち向かう、世界でもまれな漁法「組織捕鯨」を確立し繁栄する紀伊半島の漁村、太地。しかし、仲間との信頼関係が崩れると即、死が待ち受ける危険な漁法であるため、村には厳しい掟が存在した。流れ者。己の生き方に苦悩する者。異端者ー。江戸から明治へ、共同体で繰り広げられる劇的な人生を描いた渾身作。
平和を享受してきた伊賀国に暗雲が垂れ込める。隣国の伊勢を手中にした織田信長の侵攻が、いよいよ始まろうとしていた。伊賀国衆の子弟たち、忠兵衛、小源太、勘六、左衛門の4人は、押し寄せる信長の軍勢を前に、それぞれの選択を迫られる。信長の走狗となる者、屈辱に耐えようとする者、信長の命を狙う者、そして、特別な道を選ぶ者。故郷を愛した竹馬の友は、非情な運命に引き裂かれていく…。
小田原北条氏百年の最期にふさわしい“有終の美”を飾った男・北条氏照。三代目・氏康の三男として生まれ、第二次国府台合戦での活躍、越相同盟の実現、八王子城の築城など、「武」と「智」を兼ね備えた氏照こそが、北条氏を関東制覇へと導いたといっても過言ではない。豊臣秀吉による小田原攻めでは、徹底抗戦を主張し、始祖・早雲の夢「王道楽士」を追い続けた義将の生涯を描く力作長編。