小説むすび | 著者 : 佐藤友哉

著者 : 佐藤友哉

放課後にはうってつけの殺人放課後にはうってつけの殺人

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2025年11月26日 発売

目隠しをされて夜のドライブに連れ出されたような緊張感と暴力。 なんて心を抉ってくる小説なんだ。 胸が引き裂かれた後、食い散らされるような読書体験だった。 ーー乙一氏推薦!! 1988年北海道千歳市。クリスマスイブの夜、13歳の浅葉悟は、父の机から「血のついたコート」を発見する。テレビは白いワゴン車が絡む女児殺害事件を報じ、警察は町を巡回していた。父の乗る車もまた白いワゴン車だったのだ。平穏な日常を守るために、悟は少し離れた林に行き、「血のついたコート」を焼くのだが、その一部始終をクラスメイトの見船美和に見られてしまう。見船は悟に「私といっしょに、犯人をさがしませんか?」と意外な提案を持ちかけるのだった。 【著者略歴】 佐藤友哉 (さとう・ゆうや) 1980年北海道生まれ。2001年『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』でメフィスト賞受賞。2007年 『1000の小説とバックベアード』で三島由紀夫賞を受賞。他の著書に『世界の終わりの終わり』『デンデラ』『ナイン・ストーリーズ』『転生! 太宰治 転生して、すみません』『青春とシリアルキラー』等がある。

青春とシリアルキラー青春とシリアルキラー

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2022年4月26日 発売

ーーこの本は、なんだかわからないうちに人生をしくじった僕と、その周辺について書いたものである。 青春が終わっても人生は続く。若さゆえの生きづらさを描いてきた小説家が、新たな苦しみに直面した三十八歳から四十歳までの日々。web好評連載、待望の書籍化! 中年男性は生きにくい。 結婚しても結婚しなくても地獄だ。 どうすれば我々は救われるのか? そんな疑問への答えが描かれたメタフィクション。 面白い! ーー滝本竜彦氏推薦!! 《本文より》 三十八歳だというのに暮らしが崩壊寸前で、キッチンに山積みになった皿を洗う前に、ビールを飲まないと気合いが入らず、夜遅くに帰ってきた妻と顔を合わせるとき、変に緊張してしまうような僕は、まあざっくり云って人生がしんどい。 ーーーーーーー ナイフはすっかり研がれている。僕はそんなナイフを見て、自分と他人のどちらに突き刺すべきかを考える。答えはすでに出ている。臆病者の僕はそもそもナイフなんて使わないし、他人を殺すよりも自分を殺すほうがいいし、自殺するときは首吊りってむかしからきめているから。 ーーーーーーー Q.疲れた人生を救うものはなにか? 殺人と自殺以外で答えなさい。 A.失踪と不倫! 佐藤友哉(さとう・ゆうや) 1980年北海道生まれ。2001年『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』でメフィスト賞受賞。2007年 『1000の小説とバックベアード』で三島由紀夫賞を最年少で受賞。他の著書に『クリスマス・テロル invisible×inventor』『世界の終わりの終わり』『デンデラ』『ナイン・ストーリーズ』『転生! 太宰治 転生して、すみません』等がある。

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