小説むすび | 著者 : 坂木司

著者 : 坂木司

紙魚の手帖Vol.04紙魚の手帖Vol.04

【特集】2022年5月映画公開記念 小説と映画でより深く楽しむ『流浪の月』の世界 映画『流浪の月』特別鼎談 凪良ゆう×広瀬すず×松坂桃李 流浪の月 シナリオ版(抄) 原作:凪良ゆう 脚本:李 相日 未来の月へ 凪良ゆう 書店員エッセイ 『流浪の月』文庫化に寄せて  【新連載】 きみのかたち 第1回 坂木 司 【小説】 特撮なんて見ない 第2回 澤村伊智 ジャッカル 乾石智子 青いワンピースの怪談 大島清昭 神の光 北山猛邦 ちゃんとしない息子 君嶋彼方 赤の追憶 櫻田智也 まるで渡り鳥のように 藤井太洋 北の詩人からの手紙 柳川 一 ハンブルパピー ジョーン・エイキン 三辺律子 訳 シャンクスと鍵のかかった部屋 ロバート・ロプレスティ 高山真由美 訳 【特別企画】 有栖川有栖×綾辻行人×今村昌弘 『図書館でミステリー ミステリー作家(ルビ:3 (参上))』開催報告 第22回本格ミステリ大賞候補作決定! 第22回本格ミステリ大賞予選会選評・選考経過 【ESSAY】 ぼくたちが選んだ 第2回 有栖川有栖・北村 薫・宮部みゆき 翻訳のはなし 第2回 仕事椅子の話 中原尚哉 乱視読者の読んだり見たり 第3回 ジーン・ウルフの“Suzanne Delage”を読む 若島 正 ホームズ書録 切り抜き合本から掲載号を推理した「探偵実話 村醫者」 北原尚彦 【COLUMN】 ひみつのおやつ*菓子パン 菊石まれほ 私の必需品*雨の音 一本木透 【INTERVIEW 期待の新人】 床品美帆 清水裕貴 【INTERVIEW 注目の新刊】 『タイムマシンに乗れないぼくたち』 寺地はるな 『獣たちの海』 上田早夕里 【BOOKREVIEW】 [文芸全般]   瀧井朝世 [国内ミステリ] 宇田川拓也 [翻訳ミステリ] 村上貴史 [SF]      渡邊利道 [ファンタジイ] 三村美衣

ショートケーキ。ショートケーキ。

著者

坂木司

出版社

文藝春秋

発売日

2022年4月8日 発売

星の数ほどあるケーキの種類のなかでも、不動の人気を誇る「苺のショートケーキ」。「和菓子のアン」シリーズなど、甘いものを描いた作品に定評のある著者による、誰しも思い出のひとつやふたつはあるだろうショートケーキをめぐる5篇の連作集です。 大学生の<ゆか>と<こいちゃん>はどちらも、母との二人家族。父が出て行ってから買えなくなったホールケーキを求めて、ふたりは<失われたホールケーキの会>を結成、切れていないケーキを楽しんでいる。ある時、離れて暮らす父親から、「大事な話がある」と連絡があり……。(「ホール」) 俺が働くケーキ屋では、残りがちなホールケーキを予約なしに買ってくれるお客さんを天使と呼んでいる。天使の中には常連もいて、女子大生と思しきその二人組が俺は気になっている。どうやら彼女たちは、丸いホールのケーキにこだわっているようなのだ。(「ショートケーキ。」) ケーキ屋で働く私には、嬉しいことがあったときにひとりで行う「趣味」がある。ケーキを冒涜しているようで人には言えないのだが……。 (「追いイチゴ」) ママになった瞬間からさまざまなことがままならなくなった。大好きなショートケーキをもう一度ひとりでゆっくりと味わいたい。その願望を実現すべく、<あつこ>は二人のママ友と互助会を結成する。(「ままならない」) 央介の口癖は「嫁に行きてえ」、何事にも受け身で生きてきた28歳の会社員だ。ある時、領収書の不備を指摘されたのをきっかけに、会社の経理担当の女性のことが気になり始める。弟の学費を捻出するために倹約弁当を続ける彼女だが、どうやら本当はショートケーキが食べたそうなのだ。 (「騎士と狩人」)

ホリデー・インホリデー・イン

著者

坂木司

出版社

文藝春秋

発売日

2017年4月7日 発売

「初めまして、お父さん」。 元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の登場で一変! 思いもよらず突然現れた息子と暮らすことになった大和は、宅配便会社「ハニー・ビー・エクスプレス」のドライバーに転身するが、荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続。 宅配便会社の仲間や、ホストクラブ経営者のおかま・ジャスミン、ナンバーワンホストの雪夜らも巻き込んでの、大騒動を描いた『ワーキング・ホリデー』が刊行されたのは2007年。その後の大和と進の物語を書いた『ウィンター・ホリデー』が2012年、同年には『ワーキング・ホリデー』が映画化され、文庫も含め「ホリデー」は人気シリーズへと成長。 本書には親子の物語ではなく、彼らを取り巻く人々の物語、いわば「ホリデー」シリーズの外伝ともいえる6つの短編が収録。 1「ジャスミンの部屋」 …… ジャスミンが拾った謎の中年男の正体は? 2「大東の彼女」 …… お気楽フリーターの大東の家族には実は重い過去があった 3「雪夜の朝」 …… 完璧すぎるホストの雪夜にだってムカつく相手はいるんだ! 4「ナナの好きなくちびる」 …… お嬢さまナナがクラブ・ジャスミンにはまった理由 5「前へ、進」 …… まだ見ぬ父を探し当てた小学生の進むの目の前にはーー 6「ジャスミンの残像」 …… ヤンキーだった大和とジャスミンの出逢いの瞬間 ハートウォーミングな6つの物語。 作家生活15周年を記念した4社合同企画のチラシ「坂木司特別便〈ホリデーが肉だと先生が困る〉」が、初版限定で挟み込まれてます。 解説・藤田香織

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