小説むすび | 著者 : 大江健三郎

著者 : 大江健三郎

晩年様式集晩年様式集

出版社

講談社

発売日

2016年11月15日 発売

作家自身を思わせる主人公の長江古義人は、3.11後の動揺が続くなか「晩年様式集(イン・レイト・スタイル)」と題する文章を書きだす。妻、娘、妹の「三人の女たち」からの反論。未曾有の社会的危機と自らの老いへの苦悩。少なくなる時間のなかで次世代に送る謎めいた詩。震災後の厳しい現実から希望を見出す、著者最新にして「最後の小説」。 作家自身を思わせる主人公の長江古義人は、3.11後の動揺が続くなか 「晩年様式集(イン・レイト・スタイル)」と題する文章を書きだす。 妻、娘、妹の「三人の女たち」からの反論。 未曾有の社会的危機と自らの老いへの苦悩。 少なくなる時間のなかで次世代に送る謎めいた詩。 震災後の厳しい現実から希望を見出す、著者最新にして「最後の小説」。 前口上として 余震の続くなかで 三人の女たちによる別の話(一) 空の怪物が降りて来る 三人の女たちによる別の話(二) アサが動き始める 三人の女たちによる別の話(三) サンチョ・パンサの灰毛驢馬 三人の女たちによる別の話(四) カタストロフィー委員会 死んだ者らの影が色濃くなる 「三人の女たち」がもう時はないと言い始める 溺死者を出したプレイ・チキン 魂たちの集まりに自殺者は加われるか? 五十年ぶりの「森のフシギ」の音楽 私は生き直すことができない。しかし私らは生き直すことができる。 解説 未来の扉は開くのだろうか  尾崎真理子

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP