著者 : 大沢在昌
外国人娼婦殺害の現場に、植物防疫官の甲屋が割り込んできた。日本の稲作を壊滅に追い込む害虫「火の蛹」が、殺された女性によって南米から持ち込まれたというのだ。鮫島は甲屋とともに、娼婦殺害に関わるイラン人の行方を追う。その男は、鮫島が内偵を進めていた窃盗グループの一員でもあったのだ。放火、拉致監禁…。さらに燃え広がる事件に、鮫島が立ち向かう!
「冴木探偵事務所」が1億円の借金をチャラにしてもらう代わりに受けたのは、あるものを受け取ってくるという簡単な依頼。ところが受渡人は死亡、渡されたのは生まれたての赤ん坊だった!さらに赤ん坊の奪い合いが勃発。アルバイト探偵の隆は騒動の最中、父涼介に恨みを持つ右翼の大物からの拷問に屈し、仲間を危険にさらしてしまう。死の恐怖を越え、自分を取り戻すことはできるのか?
手軽でお洒落。若者たちの間で流行っている薬「アイスキャンディ」の正体は覚せい剤だった。密売ルートを追う鮫島は、藤野組の角を炙り出す。さらに麻薬取締官の塔下から、地方財閥・香川家の関わりを知らされる。薬の独占を狙う角、香川昇・進兄弟の野望…。薬の利権を巡る争いは、鮫島の恋人・晶まで巻き込んだ。鮫島は晶を救えるか!?直木賞受賞の感動巨編!長編刑事小説。
凄腕の殺し屋・毒猿が新宿に潜入。彼を裏切った台湾マフィアのボス・葉が標的だ。孤独な毒猿に心惹かれた奈美は、その復讐劇に呑み込まれていく…。台湾の敏腕刑事・郭とともに、毒猿の爪痕を追う鮫島。葉を匿う暴力団・石和組と毒猿の全面対決が迫る!新宿御苑を舞台にした決戦の果ては!?そして奈美の運命は!?シリーズ最強の敵が鮫島の前に立ちはだかる。
冴木涼介、隆親子の「冴木探偵事務所」に内閣調査室からの依頼が。来日する東南アジアの島国ライールの王女・ミオの護衛をしてほしいというのだ。王位継承争いに巻き込まれた彼女は、命を狙われていた。殺し屋は2人。狙撃のプロ「ドリル」と爆破のプロ「ヒューズ」。奮戦する隆だが、何者かにミオをさらわれてしまう。決意を胸にライールに向かう隆。異国の地で彼を待ち受ける真実とは…!
最強の親子探偵、冴木隆と涼介が活躍する大人気シリーズ!元諜報員で見てくれも悪くないが女には弱い父・涼介の前に、昔馴染みの美人諜報員、ジョーンが現れる。天才調毒師「タスク」を捜して欲しいというジョーン。涼介は依頼を断るが隙をつかれ毒を盛られてしまう。解毒剤を持つのはタスクだけ。残された時間は48時間、アルバイト・アイ(探偵)の隆は涼介を救えるのか?
警視庁の河合はロシアマフィアを内偵中に拉致されるが、殺される寸前“ブラックチェンバー”と名乗る組織に救われた。この組織は国際的な犯罪組織に打撃を与える一方で、奪ったブラックマネーを資金源にしているという。スカウトされた河合はブラックチェンバーに加わることを決意。その河合たちの前に人類を崩壊に導くおそるべき犯罪計画が姿を現すー。進化し続ける国際犯罪の実態をえぐり出す、クライムサスペンス巨編。
冴木隆は適度な不良高校生。父親の涼介はずぼらで女好きの私立探偵で凄腕らしい。そんな父に頼まれて隆はアルバイト探偵として軍事機密を狙う美人局事件や戦後最大の強請屋の遺産を巡る誘拐事件に挑む!
香港の中国返還目前の1997年。中国本土を経て香港からアメリカへと運び出されるヘロイン(チャイナホワイト)の流通が激減する異常事態に陥った。新規ルート開拓に旅立ったニューヨークのシチリアマフィアの顧問弁護士を追って、連邦司法省麻薬取締局(DEA)捜査官ベリコフはロシアに飛ぶ。新宿で潜入捜査中に同僚を射殺され、麻薬取締官三崎は自らも瀕死の重傷を負うー傑作巨編、怒涛の上巻。
ホワイトタイガーなる人物が率いる麻薬密売組織が香港に代わるルートに日本に目をつけ、日本最大の広域暴力団に取引を持ちかけた。三崎は故あって独自にホワイトタイガーの正体に迫ろうとする。来日したベリコフはホワイトタイガーの情報を求める中国人趙と出会い、同じ目的を持った三人は共闘して世界的な麻薬犯罪の中核に挑んでいくがー一大スケールのエンターテインメント大作、完結巻。
中国人ばかりを狙った惨殺事件が続けて発生した。やがて事件は、刑事、公安、そして中国当局の威信をかけた戦いへと発展する……。かつてないスピードで疾走するエンターテインメントの極致!
中国人ばかりを狙った惨殺事件が続けて発生した。やがて事件は、刑事、公安、そして中国当局の威信をかけた戦いへと発展する……。かつてないスピードで疾走するエンターテインメントの極致!
過去と決別すべく“地獄島”を壊滅させ、釜山に潜伏していた水原は、殺人事件に巻き込まれるが、危ういところを上海から来た女警官・白理に救われる。白は家族を殺した黄に復讐すべく、水原に協力を依頼するがー。日中韓を舞台に、巨大な組織に立ち向かう女性たちを壮大なスケールで描く、『魔女の笑窪』の続編。
「金なし、女なし」で迎えた四十歳の年末。だが元刑事・甲賀悟郎にとっては悪いことでもない。運命の分かれ道には、かならず最悪の選択をしてきたからだ。そこに「奥さんを保護しました……」という警察からの電話。借金苦で戸籍を売り偽装結婚した中国人女性・李青珠が、怪我をしたうえ記憶喪失の疑いがあるという……。15年ぶり書き下ろし、愛と悲しみのどんでん返しに向かって突き進む超高速弾丸エンターテインメント。
この国が行き着く姿とは…。スラム化した東側と西側とに二極化した東京。ネットワークというテレビ組織に多くの産業が吸収されてしまう一方、映画産業は東京湾の人工島で独自の発展を遂げる。折しも、ネットワークを通じた連続予告殺人に、番組は高視聴率を獲得。私立探偵ヨヨギ・ケンが事件の真相に迫るべく、人工島へと潜りこむ!日本の近未来図を壮大なスケールで描くエンタテインメント大作。
ひき逃げに遭って病院に運ばれたオークラ製薬の青年営業マン長生太郎は、強烈な違和感に目を覚ます。自社の研究室で全身の血液を新開発の薬品に置き換えられ、痛みを感じない「生きている死体」として蘇ったのだった。新薬を開発した大学教授の失踪に危険を察したオークラ製薬は、太郎を東京に逃がす。平凡な毎日から一転、危険のただ中に放り出された太郎だったが、恋人の麻美を思う気持ちがさらなる危険に向かわせる…。
自らの特殊能力ー男をひと目で見抜くーを生かし、東京で女ひとり闇のコンサルタントとして、裏社会を生き抜く女性・水原。その能力は、「地獄島」での彼女の壮絶な経験から得たものだった。だが、清算したはずの悪夢「地獄島」の過去が、再び、水原に襲い掛かる。水原の「生きる」ための戦いが始まった。