小説むすび | 著者 : 大田朋子

著者 : 大田朋子

アドニスと飛べない白鳥アドニスと飛べない白鳥

飛べなくなった白鳥は、 地上のアドニスに恋をした。 生まれたときに母を亡くしたソフィアは祖父母に引き取られ、 父は死んだと聞かされて、愛のない家庭で育った。 そんななか生きがいとなったのはバレエだったが、 不幸にも交通事故に遭い、右脚の負傷で夢をあきらめた。 けれど今では美術の道に進み、ギリシア大富豪ルーカス・アリティが 名付け親から相続したコレクションの鑑定をするまでになった。 黒髪と黒い瞳を持つ長身の彼は人を寄せつけない雰囲気だが魅力的で、 同じく幼い頃に両親を亡くした者同士慰め合うように一夜を共に。 ところがその後、思ってもみなかった血縁が判明するーー ルーカスの屋敷に眠っていた古い写真から、なんとソフィアの父親が……。 新作家スザンヌ・マーチャントの日本デビュー作! 誰からも愛されずにつらい人生を歩んできたヒロインは、頼れるのは自分だけということを学んできました。逆境にもめげず前向きに生きてきた彼女は、ヒーローとの出逢いによって幸せになれるのでしょうか?

孤独な王と家をなくしたナニー孤独な王と家をなくしたナニー

次期国王と、しがないナニー。 実るはずもなかった身分違いの恋はーー!? 自分が養女と知ってショックを受けた小学校教師のケイトは、 すべて断ち切りたくて、遠い異国でナニーの職を得た。 雇い主の次期国王マルコは、黄金色の肌と黒く凜々しい眉、 セクシーな唇を持つ、彫刻のように美しい男性。 政略結婚した妻がお産で亡くなったあと、幼い娘と距離を取り、 戯れの恋に興じているという。雇い主、それもプレイボーイに 恋するなんて愚か者のすることよ。それでも彼に惹かれる気持ちは 止められず、ケイトはついにある夜、マルコに身を捧げた。 やがてマルコに求婚され、天にも昇る心地になるがーー。 「結婚は娘のためだ」マルコの言葉は冷たく耳に響いた。 政略結婚した不仲な両親のもとに育ち、愛など信じたことのない孤独な傲慢ヒーローと、実の両親だと信じていた人たちに裏切られ傷ついたヒロイン。読み書きに障害を持つヒーローの娘が恋のキューピッド役となる、キム・ローレンスの珠玉のダイバーシティ作品!

いたずらな愛の使者いたずらな愛の使者

待望の“我が子”は幻だった……。 失意の大富豪に訪れる、小さな愛の使者。 法律事務所で働くエリーはイタリア大富豪レオニツィオを担当している。 “レオ”の名のとおり獅子のごとく専制君主的な彼は、 すでに結婚生活が破綻して別居している妻と離婚協議中で、 妊娠している妻に対して親権を要求していた。 ところが妻側の弁護士から、出生前DNA鑑定の結果、 レオニツィオの子ではないと知らされ、離婚は決定的となった。 彼にとって、不実な妻などどうでもよかったが、 この腕に抱くはずだった我が子がいなくなった事実は大きな衝撃だった。 エリーはそんな彼を支えようと慰めるうち、情熱の夜を過ごしてしまう。 まさか、レオニツィオの子を身ごもることになるとも思わずに! 情熱的なイタリア人男性と結婚した作家ルーシー・ゴードンによる、予期せぬ妊娠をテーマに描いた名作をお届けします。いつもは傲慢なレオニツィオが落ち込む姿にほろりとさせられてしまったエリー。予定外の妊娠のため、子供は独りで産み育てるつもりでしたが……。

遅れてきた二つの奇跡遅れてきた二つの奇跡

望むことさえあきらめていた奇跡が、 ある日突然、やってきたーー 体調を崩した産科医ダンを心配し、食事に招いた助産師のジョージー。 惹かれ合った二人は、帰り際のキスが高じてベッドをともにする。 “妊娠の心配はない”と、ジョージーはダンに伝えた。 かつて妊活を4年間続けたものの叶わなかったうえに、 元夫の浮気相手の妊娠によって離婚し、自分は不妊症だと確信していた。 一方、ダンは大学時代に恋人と子供を出産で失い、 命を救えなかった罪悪感から産科医になったのだった。 二人はその後も仕事を通じ、互いのつらい過去を知るようになっていった。 そんなある日、思いもよらない事実が判明するーー なんと、ジョージーのお腹に新しい命が宿っていたのだ! もう完全にあきらめていた妊娠が実現したことに、驚きながらも喜びの涙を流すジョージー。ダンに伝えると、彼は責任をもって関わっていくと約束し、結婚を視野に入れることも提案しますが、ジョージーは子供のためだけの形ばかりの結婚を受け入れられず……。

孤高の富豪を愛したら孤高の富豪を愛したら

愛を返してくれない富豪に、 悲しいほどときめいてーー トスカーナのワイナリーを父親と切り盛りしていたマルシアは、 元婚約者に資金を持ち逃げされ、絶望のどん底に突き落とされた。 経営難に陥ったワイナリーを家屋敷ごと買い取り、 引っ越してきた新オーナーは、アメリカの大富豪トレイス。 マルシアは1年間、彼の下で働くことになった。 ワイナリーの付属品として買われたも同然の状況だったが、 自分のせいで家族が失業し、住む家を追われたという罪悪感から、 マルシアは身を粉にして働き、夜はトレイスに料理もふるまった。 しかしある夜、ふいに唇を奪われた瞬間、否応なく気づいてしまう。 ひとつ屋根の下で暮らすには、彼は魅惑的すぎるということに。 互いの魅力に抗いきれず、ついに結ばれた二人。しかしトレイスは、マルシアの家族の再出発に尽力してくれる一方で、突然心を閉ざします。じつは彼には、愛に挫折した悲愴な過去があって……。孤高の富豪と買われた乙女の、甘く切ないシンデレラ・ロマンスです。

スター作家傑作選〜小さな手をにぎって〜スター作家傑作選〜小さな手をにぎって〜

レイシーは大実業家のジョンを本気で愛し、子を授かった。愛ゆえの結婚を望む彼女が妊娠を告げずに求婚すると、「きみとは究極の快楽で結ばれた関係だけにしたい」と断られた。失意のレイシーはジョンと別れて密かに娘を産んだが、今ふたたび彼が現れて…(『ギリシア富豪に追われて』)。アナリアは愛のない政略結婚を憂えて、せめて今夜だけはと、仮面舞踏会へ。黒髪の美男に強く惹かれ、仮名を名乗って情熱を分かち合った。翌朝、我に返って逃げ出した彼女だったが、数週間後、実は大富豪だった“サーシャ”の子を身ごもっていることがわかる!(『ヴェネツィアの秘夜』)。どうしても赤ちゃんが欲しい。そう願うキャロルは、産むなら、別れてもいまだ愛している元夫スティーヴの子しか考えられなかった。彼にもう一度会って、新しい命を授かれればーでも彼にそれを告げるつもりはない。独りで産み育てる覚悟はできているから(『赤ちゃんはキューピッド』)。「命の恩人よ」出産を終えたベスは、路上で陣痛に襲われたところを助けてくれたジャクソンに言った。薄情な元恋人とは大違いね。なぜかジャクソンにもっとそばにいてほしい。だがベスはまだ気づいていなかったー彼が、ハリウッド随一の独身貴族とは!(『ハリウッドに恋して』)。J.ルーカス、A.グリーンの新作を含む、シークレットベビー物語など人気の名作集!

天使のカルテ天使のカルテ

こんなにも大切に思っていることを 伝えたいのに、伝わらない……。 「きみの息子は無事だ」夫のモーガンの声に、カトリーナは身を震わせた。 いくら夫に会いたいとは思っても、病室での再会は望んでいなかった。 モーガンから一方的に別れを切り出され、家を飛び出したのは4年前。 カトリーナは南アメリカで看護師として支援活動中に、 病死した少女の忘れ形見を引き取って独りで育ててきた。 今回の帰国は、夫の手を借りて正式に養子縁組をするためだった。 なのに、モーガンのもとへ向かう途中で事故に巻き込まれ、 運び込まれて手術を受けた先が、なんと彼の働く病院だったのだ! 病床から、あの子の父親になってほしいと懇願すると、夫は言った。 「きみの厚かましさには驚くよ。ぼくを苦しめて楽しいのか?」 心に沁みる愛と懊悩のドラマを綴った名作家、ジェニファー・テイラー。今作は、お互いに片想いを続ける二人のもどかしくて切ない感動ラブストーリーです。“この作家のほかの作品も読みたい!”と思わせてくれるような珠玉作ですので、ぜひ見逃しなく。

シンデレラの眠れぬ夜シンデレラの眠れぬ夜

疎遠の父に日陰者扱いされてきた娘は、 恋も、愛も、すべてが怖ろしくて……。 私を妊娠して捨てられてもなお、父を想い続けて一生を無駄にした母。 そんな母を見てきたので、シャーロットは恋愛に臆病になっていた。 ある日、父の突然の事故死で、莫大な遺産を継ぐことになり、 シャーロットのもとに警備会社経営の大富豪ジェイスが派遣されてきた。 たくましくて男らしい、黒い瞳と髪を持つ端整な彼に、思わず胸が高鳴る。 だが、働きながら大学院に通い、苦学の末に社会に出た芯の強い彼女には、 護衛は必要なかった。疎遠な父の遺産なんて放棄するつもりだから。 一方ジェイスにとっても、守るべき相手との特別な関係は禁忌だった。 惹かれ合うはずのないシャーロットとジェイスだが、 相続の話し合いのためNYへ向かう機上、唇と唇が触れ合い……。 王道シンデレラ・ストーリー『ガラスの靴のウエイトレス』(I-2637)の関連作です。ベテラン作家スーザン・メイアーの描くヒロインは、自立心が旺盛な努力家で、好感度抜群! 疎遠の父がNYの大富豪だったとわかっても、独立独歩を貫こうとするヒロインにご声援を。

愛のかけらを拾って愛のかけらを拾って

あの夏の日々が戻るなら、何もいらない。 失った赤ちゃんの記憶が戻るなら……。 あれからもう、7年がたつ。ミーナはあの夏、交通事故に遭った。 頭に大怪我をし、2年ものあいだ入院してつらいリハビリに耐え、 記憶を一部失ったままとはいえ、ようやく普通に暮らせるようになった。 今は生まれ故郷で、自然保護の仕事をしている。 そんなとき、近くでリゾート開発の計画が持ちあがった。 開発会社のオーナーである大富豪のガイと仕事で会うことになり、 彼を前にしたとたん、ミーナの全身に雷のような衝撃が走った。 そばに近づくだけで体が反応し、胸が高鳴り、手に汗がにじむ。 この男性には、以前会ったことがあるような……。 もしかしてこれは、失ったあの夏の記憶の一部なの? 本作の邦題は、ハーレクイン公式Twitter上で行われた一般投票によって選ばれました! 運命のいたずらか、記憶喪失のせいですれ違う恋人たちのもどかしいロマンスをお届けします。情感豊かに描かれ、読み終えたあと心にじんわりと感動が広がる物語です。

バージンロードをもう一度バージンロードをもう一度

どうして私の人生に再び現れたの? 私を捨てて億万長者となった彼が……。 モーガンは自宅で開かれたパーティーで驚くべき人物と再会した。 リバー・アトキンソン! 10年前、駆け落ちして結婚したものの、 父に口止め料を渡され、婚姻を無効にして私を捨てた人……。 茫然とするモーガンに、リバーは告げた。 「君のお父さんの会社の仕事を請け負ったから招待されたんだ」 今やリバーは建設業で大成功を収めて億万長者となり、 強健な体と洗練された雰囲気を持つ男性へと変貌を遂げている。 でも、私はもう二度と同じ過ちを繰り返したりしない。 リバーに捨てられたあと、私のおなかには彼の娘が宿っていたけれど、 不幸にもその子の命は失われてしまったのだから。 予測不能なストーリーで一躍人気作家となったアンドレア・ローレンスがお届けする〈運命の歯車〉。『大富豪との二度目の恋』に続く本作では、元恋人との突然の再会に加え、出生時の病院での取り違えという衝撃の事実に見舞われたモーガンの物語が描かれます。

神様からの処方箋神様からの処方箋

幸せが崩れゆくのを止められなかった。 忘れようとしたとき、切ない再会が……。 それはローナが新たな人生に踏み出した矢先の交通事故だった。 子宮外妊娠で第一子を失い、すれ違いから夫ジェイムズとも別れて以来、 いつか大切な命を産みたいと、おなかの痛みにも耐えてきた。 10年が過ぎた今、ようやく子供をあきらめて手術を受ける決心をし、 故郷を離れてロンドンで暮らそうとしていたところだったのだ。 病院に運ばれ、病室で意識を取り戻した彼女の耳に懐かしい声が届く。 「ローナ……」ああ、なんてこと。ここはジェイムズの病院! 思わぬ再会後、やがて快復したローナは、彼と一緒に働くことになる。 その前に過去のわだかまりを解くように、二人は一夜を共にした。 ローナは彼の腕の中で、じきに手術で子を望めなくなる切なさに震えた。 かつて愛したジェイムズの姿を再び目にしたとき、ローナの胸には失った幼い命の面影が甦ったのでした。悲しみに押し潰されそうになりながらも、前に進もうともがく彼女の姿に声援を送りたくなります。スター作家C・マリネッリが描く、珠玉の愛の復活ロマンス。

富豪と秘書の秘密の十年富豪と秘書の秘密の十年

「わたし、赤ちゃんができたの」 そのひと言がどうしても言えず……。 憧れの仕事につけて、ミランディは意気揚々と張り切っていた。 ところが、CEOがかつての恋人ジョーと知って仰天する。 十代のわたしのすべてだった男性。でも、彼にとっては遊びだった。 ジョーはミランディと再会すると、何事もなかったように近づいてきた。 そして彼の秘書として、南仏への出張に随行するように命じた。 ジョーは、わたしがまだ言いなりになるものと思っている。 家族がみな心から喜んでくれた、この転職をふいにしたくはないけれど、 彼に誘惑されたあげく、また捨てられたら、わたしは壊れてしまう。 それに10年間、ジョーには言えなかった秘密がある。 彼の子を妊娠していたのに、その後亡くしてしまったのだと……。 十代の悲しい初恋を乗り越え、成長したつもりでいたヒロイン。美しい南仏で過ごすうち、彼女とヒーローは昔のように惹かれ合います。だが想いが深まるにつれ、子どもを亡くしたと誰にも言えなかった10年前の孤独と悲しみも、ヒロインは思い出してしまいます。

英国紳士との秘めた絆英国紳士との秘めた絆

名門の英国紳士が望むのは赤ん坊だけ。 わたしとの絆は求めていない。 「この子はあなたの子よ……」アリスは再会したチャールズに告げた。 ベビーバギーにいる黒髪で青い瞳の赤ん坊は彼にそっくりだ。 チャールズは英国の上流階級出身で、世界中の女性が憧れる有名な男性。 去年アリスは仕事の会議でアメリカを訪れていたチャールズと出会い、 “きみと二人きりになりたい”と言ってくれた彼に純潔を捧げたが、 ほどなく妊娠に気づき、自分の愚かさを痛感したのだった。 出産後、アリスは心に決めるーーこの子はわたしが独りで育てる、と。 それでも、チャールズに何も知らせないのは不公平だと思い、 今アメリカを再訪している彼に連絡を取って真実を明かしたのだ。 彼がこの地に滞在して赤ん坊を自分のものにしようとするとは予期もせず。 期待の新作家ミシェル・メイジャーがディザイアから、ついに日本デビュー! 2017年にRITA賞を受賞した筆才を、胸が切なくなる再会物語でお確かめください。本作は名門フォーチュン家の華麗な恋模様を描く〈富豪一族〉シリーズとも繋がりがあります。

小さなラブレター小さなラブレター

小さな手紙に落とした涙は、 大きな愛の呼び水となり……。 〈ママが死んでしまってそばにいないから手術はこわいけど、 手術でぼくの頭痛をなくして、パパをまた幸せにしたいです〉 病を持つ少年の手紙を読んで、慈善財団で働くギャビは胸がつまった。 少しでも心の支えになりたい一心で少年を訪ねると、そこは、 世界的な富豪一族の当主ルカ・ベレッティーニの家だった。 父親であるルカは不在で、ギャビは幼い息子とその祖母に迎えられ、 少年がしばしでも病を忘れられるよう楽しい時を過ごした。 ただ、この子の手紙のことはルカには秘密と祖母に釘を刺されるーー いつも不幸せそうだと息子に思われていることを知れば傷つくから、と。 だが翌日、少年と同じ黒髪碧眼の大富豪が、突然ギャビの職場に現れた! 実は流産経験を持つヒロインは、母を亡くした少年の気持ちが痛いほどわかり、知らず知らずのうちに魅力的な父子の人生に深入りしていきますが……。思わず涙こぼれる感動作を、HQイマージュを代表する大御所作家レベッカ・ウインターズが書き上げました。

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