著者 : 干刈あがた
黄色い髪黄色い髪
「自分が学校から脱落するのではなく、自分から学校にさよならする」と決めた14歳の少女夏実。「ほかの子がちゃんと行ける学校へ、行けないような子に育ててしまった」と自らを責める母の史子。肉親、隣人・教師たちはそれぞれの立場から、この母娘を見守る。無機質なシステムと化した学校をめぐる問題を、現代を生きるすべての人々に関わるものとしてとらえた社会派小説。
80年代アメリカ女性作家短篇選80年代アメリカ女性作家短篇選
輩出する才能、拡がる人種や世代、多様化するテーマやスタイル。今、最も活気にあふれたアメリカ女性作家たちが、この10年に送り出した短編小説の中から、12人の12篇を選り抜いたアンソロジー。