著者 : 枝豆ずんだ
黒化から無事に元通り…と思ったのも束の間、カレーにクリームソーダ、南瓜プリンにシュトーレンなど、いつものように陛下に献上すべくお料理に励むシェラ姫に異変が起こる。どうやら寝ても覚めても同じ一日をループしている、ということに気づいたシェラだったが…もがき、苦しみ、他人を巻き込み、血反吐を吐き散らしながら進むヒロインを救うのは???
エルフの国エルザードでイヴェッタとギュスタヴィアはお互いの心を通じあわせ、王位簒奪を果たす。挙式も無事に終わり、これでめでたしめでたし…かと思いきや、ある日ドルツィア帝国皇帝カーライルが突然イヴェッタの元へ訪ねてくる。話を聞くと、カーライルはなぜか自称美食の神ヴェンツェルに気に入られ、様々な料理を献上しなければならないという。カーライルが料理集めに奔走するなか、復讐に燃えるマリエラと因縁の相手スカーレット王妃の争いが幕を開けようとしてー大人気捨てられ聖女の自由気ままな冒険ファンタジー、リターンズ!
第一皇子の息子カイ・ラシュとの一悶着を、鞭打ちに耐えるという苦行で乗り越えたシェラ姫。これをきっかけにカイ・ラシュはシェラに惹かれていく…。城の外の様子を知りたくて、イブラヒムを言いくるめ城下に繰り出したシェラ姫は、そこで出会った奴隷マチルダ(元パン職人)を雇用し、ピザパーティーを開幕させたり、戦勝祝いの宴でイブラヒムをうっかり落としてしまったりと大忙し。そこに、聖女バルシャが現れ事件を起こすがーやることが全て裏目(?)にでて、人々を沼らせる、天然人たらし系幼女の絶品グルメをご堪能あれ!
誰だって、一度は試してみたい『異世界へ行く方法』。それが、ただ紙に『飽きた』と書いて眠るだけなら、お手軽&暇つぶしには丁度いい。人生に飽きたわけではないけれど、平凡な生活に何か気晴らしをと、木間みどりはささやかな都市伝説を試して眠った。そうして、目覚めたら本当に異世界!目の前には顔の良い…自称お兄さま!どうやら木間みどりは、『婚約者である王太子が平民の少女に心変わりして婚約破棄された末、首を吊った』悪役令嬢の代役として抜擢されたらしい。舞台から自主撤退された御令嬢の代わりに、「連中に復讐を」と願うお兄さまの顔の良さにつられて、ホイホイと木間みどりは公爵令嬢ライラ・ヘルツィーカとして物語の舞台に上がるのだった。
自分のために祈ったイヴェッタは“ラングツェラトゥ”から追われる身となった。人の世から「出ていけ」と言われたイヴェッタは、大切にしてきたものをすべて捨ててルゴの街を去り、ギュスタヴィアの故郷であるエルフの国へ結婚のため訪れる。かつて国を恐怖と混乱に陥れたギュスタヴィアの帰還に恐れおののきながらも国王ルカは、イヴェッタ一行の滞在を許可する。しかし、エルフの国はイヴェッタをよく思わない者達が大勢いて、結婚準備も困難を極める。さらには祈りを止めたイヴェッタに軍神“ガレス”が牙を剥きー。おっとり聖女の冒険物語、堂々の完結!
母が娼婦だったため、レンツェの王族なのに虐げられてきたエレンディラ。敵国アグドニグルに攻め入れられ、皇帝に「有益か、無益か」問われた彼女は咄嗟に「陛下、プリンを召し上がりませんか!?」と提案。前世日本人の知識を生かし、千夜新しいメニューを献上することを条件に、レンツェの民を救う無謀な申し出をしたエレンディラだったが、なぜかヤシュバル皇子の妻になることに!?半分大人な幼女エレンディラは溺愛に戸惑うが…
ルゴの街が魔物の大規模侵攻を受けてからおよそ1カ月後。ドルツィア帝国皇帝カーライルは、ルイーダ国を追放されたイヴェッタの保護のため、商人に変装して街の視察に訪れていた。しかしカーライルが目にしたのは、被災したとは思えないほど復興が進み、活気にあふれる街の様子だった。街中の人々が力を合わせ着々と復興が進むルゴの街では、イヴェッタ一行もやりたいことや目標のために前へ進んでいた。そんな生活が続いたある日、イヴェッタはルゴの街の冒険者組合長に赴任となった。初めての仕事に追われながらも、日々楽しく過ごしている。しかし、想像よりも組合長の仕事は大変でー!?おっとり聖女の冒険物語、第三弾!
神の「切り花」としての自分が将来、竜になってしまうことを知ったイヴェッタは、ギュスタヴィアに対して「あなたが、わたくしを竜にしたくないと切望するほど、愛されてみせます」と宣言。迷宮遺跡を進んでいく道中、ギュスタヴィアによって徐々に明かされていく「切り花」の秘密。イヴェッタが自分という存在を理解し始めた頃、突然、二人の前にある集団が現れるー
イヴェッタ・シェイク・スピア伯爵令嬢は、卒業式後のパーティで婚約者であるウィリアム王子から突然婚約破棄を突き付けられた。自分の代わりに愛らしい男爵令嬢が殿下の結婚相手となるらしい。先代国王から命じられているはずの神殿へのお役目はどうするのだろうか。あぁ、なるほど。王族の婚約者の立場だけ奪われて、神殿に一生奉公し続けろということか。「よし、言われた通りに、出ていこう」これは、その日のうちに荷物をまとめて国境を越えたイヴェッタの冒険物語。