小説むすび | 著者 : 柳広司

著者 : 柳広司

太平洋食堂太平洋食堂

著者

柳広司

出版社

小学館

発売日

2020年1月24日 発売

ベストセラー作家が秘された歴史に命を宿す 「目の前で苦しんでいる人から目を背けることは、どうしてもできん」 山と川と海に囲まれた紀州・新宮。この地に誰からも愛された男がいたーー。 大石誠之助(享年43) 歴史の闇に埋もれた傑士の知られざる半生に光をあてる、著者2年半ぶり渾身の長編小説! 一九〇四年(明治三十七年)、紀州・新宮に西洋の王様がかぶる王冠のような看板を掲げた一軒の食堂が開店した。 「太平洋食堂」と名付けられたその食堂の主人は、「ドクトル(毒取る)さん」と呼ばれ、地元の人たちから慕われていた医師・大石誠之助。 アメリカやシンガポール、インドなどに留学した経験を持つ誠之助は、戦争と差別を嫌い、常に貧しき人の側に立って行動する人だった。 やがて幸徳秋水、堺利彦、森近運平らと交流を深めた誠之助は、“主義者”として国家から監視されるようになっていくーー。 なぜ彼は死ななければならなかったのか。 彼が犯した「罪」とは一体なんだったのかーー。 ドラマチックな筆致と徹底した歴史考察が融合した、超近代的歴史長編!!

風神雷神 風の章風神雷神 風の章

著者

柳広司

出版社

講談社

発売日

2017年8月30日 発売

扇屋の絵師から法橋にまで登り詰めた鬼才、俵屋宗達。生没年不詳の男の一生を、同じ時代を生きた天才らとの出会いから紐解く、波瀾万丈、一気呵成の歴史エンタテインメント。 評判の扇屋「俵屋」の後継ぎとして大旦那の養子となった伊年は、秀吉が開催した醍醐の花見で見た屏風絵や、出雲阿国の舞台、また南蛮貿易で輸入された数々の品から意匠を貪る。彼が絵付けをする「俵屋」の扇は日に日に評判を増していた。伊年が平家納経の修繕を頼まれ描いた表紙絵は、書の天才、本阿弥光悦の興味を惹く出来となる。伊年は嵯峨野で出版・印刷事業を始めた幼馴染みの角倉与一より、光悦が版下文字を書く日本語書物の下絵を描かないかと持ちかけられる。その料紙を手配するのは、これまた幼馴染みの紙屋宗二。かくして本朝の美と叡智の粋を結集した「嵯峨本」が完成した。次に、伊年が下絵を描き、光悦が書をしたためた「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」が完成。京の知識人はもちろん、伊年自身もその出来に驚嘆し、涙を流す。その後光悦に鷹峯へ共に移住しないか問われた伊年は、嘗て観た阿国の舞台や来し方を脳裏に浮かべ、誘いを断り、俵屋を継ぐ決意をした。 京都国立博物館120周年記念 特別展覧会「国宝」クーポン付き! カバー:国宝「風神雷神図屏風」(所蔵):建仁寺(俵屋宗達) 表紙:重要文化財「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」(所蔵):京都国立博物館(本阿弥光悦/俵屋宗達) 口絵:国宝「平家納経 願文見返し『鹿図』」(所蔵):嚴島神社(俵屋宗達) 以上三点をカラー掲載した豪華造本!

風神雷神 雷の章風神雷神 雷の章

著者

柳広司

出版社

講談社

発売日

2017年8月30日 発売

絵画界に革命を起こした「風神雷神図屏風」。爛熟した時代、天才たちとの出会い、天皇直々の評価ーーそのすべてが、扇屋の絵師を鬼才・俵屋宗達にした。 万能の天才・本阿弥光悦からの鷹峯移住を断り、京で「俵屋」を継いだ宗達は、堺の商家の娘・みつを娶り、二人の子を生した。都で一番の扇屋の主人として忙しく働いていたある日、名門公卿の烏丸光広が前触れもなく俵屋を訊ねてくる。烏丸光弘の手引きで養源院に唐獅子図・白象図を、相国寺に蔦の細道図屏風を完成させる。後水尾天皇から法橋の位を与えられ、禁中に立ち入れるようになった宗達は、さらなる名品を模写する機会を得、その筆をますます研ぎ澄ませる。日本の絵画に革命を起こした関屋澪標図屏風、舞楽図屏風、そして風神雷神図屏風ーー世界が憧れた謎の絵師はいかにして生まれ、没したのか。美術界きっての謎が斬新かつ丹念に描かれる。 京都国立博物館120周年記念 特別展覧会「国宝」割引クーポン付き! カバー:国宝「風神雷神図屏風」(所蔵):建仁寺(俵屋宗達) 表紙:重要文化財「舞楽図屏風」(所蔵):醍醐寺(俵屋宗達) 口絵:重要文化財「白象図」(所蔵):養源院(俵屋宗達) 以上をカラー掲載した豪華造本!

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