著者 : 桜花舞
絵を具現化できる力を持ちながらも、とある理由から異能を失い、継母である皇后や、腹違いの兄姉たちから虐げられて育った公主・翠蓮。 後宮の隅で唯一の友達である小龍と暮らしていた彼女は、異母姉の企てで残虐非道と噂の隣国、焔国の王に嫁ぐことに! 人質同然の婚姻に不安を感じる翠蓮だが……嫁ぎ先で待っていたのは、王のいない穏やかな生活!? 戸惑う翠蓮が後宮の庭で【煌】と名乗る純朴で穏やかな青年と出会う。園芸という共通の趣味を通じ、徐々に距離が近づく二人。 しかし、国王主催の宴で翠蓮が目にした煌の正体は……! 更に彼のもう一つの秘密も目の当たりにすることになりーー? 二重人格な国王と異能の公主が運命を紡ぐ。中華風シンデレラストーリー
第一王子の婚約者フェリシティは結婚式当日「お前は相応しくない」と何者かに命を奪われ、目覚めるとなぜか一年前に戻っていた。これまで妃になる重圧に加えて、婚約者バージルの冷たい態度に耐えていたフェリシティ。殺されるくらいなら婚約解消してやる!そう決意したが…バージルが別れないでくれと懇願&全力で謝罪してきて!?しかも別人級に溺愛してくる彼にフェリシティは困惑MAX。長年冷遇してきたのに、バージルの目的は一体ー!?
ラスボスフラグ再来!? 皇宮に渦巻く企みも婚約者と一緒に暴いてみせます! リアムのラスボスフラグを折ることに成功し、無事に婚約を済ませたグレイス。 彼女は皇族の妻としての教育を受けるため宮廷に通いながら、リアムとの甘い婚約者ライフを満喫していた。 そんなある日、第一皇女に怪しいもやがまとわりついている現場に遭遇する! それはリアムが闇堕ちしかけたときに見たものと酷似していてーー!? 咄嗟にもやから皇女を庇ったグレイスだったが、なぜかグレイスにはもやがきかないことが判明。 魔術の使えない体質が原因だと考え、もやも魔術による誰かの企みの可能性に気付く。 同時に小説内で起きた宮廷パーティーにて皇后と皇女が襲われた事件を思い出し、グレイスはリアムのラスボスフラグの再来を疑うように。 想定外の事態に不安を抱えながらも、リアムとの未来のために調査を始めるグレイス。 その際、リアムを巻き込まないために秘密で行動するのだが、グレイス第一なリアムには全てお見通しのようでーー?
「君は金にがめつすぎる。婚約を破棄させてくれ」 ずっと王妃教育を受けてきたベアトリーチェは王太子に婚約破棄を告げられた。毎晩開かれる無駄なパーティー。浮気相手に送る豪華なドレスの数々。ベアトリーチェは最後に臣下として浪費を抑えるように進言するも、逆に『金の亡者』と虐げられ、王宮から追放されてしまう。 しかも、王太子は自分の借用書を実家に擦り付けて来た。 「お前のせいで領地が潰れるではないか! どうしてくれるんだ!」 領地を立て直そうと一生懸命だったのに、ベアトリーチェは父に『ブタ公爵』と名高い辺境のアベル・オルロー公爵に売られ、借金のカタにされてしまった。 しかし、オルロー公爵領は荒れ地で有名。 城もボロボロ、収穫は見込めず、辺境に相応しい有様だった。 「この領地には無駄が多すぎます!」 ベアトリーチェは公爵領の改革を決意する。成金令嬢と呼ばれたトラウマから最初は尻込みしていたが、なりふり構っていられない。 改革が進むにつれて税収も上がり、順調に借金を返済していく。 そしてオルロー公爵も『ブタ公爵』からだんだんと変わってきて……。 「俺の容姿を気にせず旦那と呼んでくれた君を、心から愛している」 「私は異性からの愛よりお金のほうが好きです」 これは、ちょっとズレた令嬢と距離感のおかしい公爵のじれったい恋愛譚。
弱小貴族の令嬢グレイスは社交界デビューを控えたある日、前世で読んだ小説の悪女に転生していることに気が付いた!作中ではヒロインを虐めて破滅する悪役。しかし、それはグレイスの夫リアムに仕組まれたもの。リアムはある事件から国を滅ぼそうと企むようになったラスボスで、彼に心酔したグレイスは利用され道を踏み外してしまったのだー。そんな記憶を思い出し、婚約&破滅回避のためにリアムを必死で避け始めるグレイス!しかし、聖人公爵と慕われるリアムにはその行動が珍しかったようで、目を付けられてしまう。さらにはグレイスの秘密を知られ、秘密を口外しない条件として婚約することになり…!?