著者 : 海堂尊
「チーム・バチスタ」「ブラックペアン」の著者が挑む新境地! 幕末、東西に私塾を創った二人の蘭方医が天然痘撲滅に挑む、著者渾身の歴史医療小説。 <STORY> 江戸時代後期、医者に憧れを抱くひとりの青年が、大坂なにわ橋の上で佇んでいた。青年の名は田上惟章ーーのちに「緒方洪庵」と名乗る人物である。貧乏藩士の三男坊だった彼は、大坂で師・中天游と出会い、蘭学にのめり込んでいく。 同じ頃、江戸で祝言を挙げるひとりの青年が、医者の道へ歩み出そうとしていた。彼の名は田辺昇太郎ーーのちの「佐藤泰然」である。知り合いの商人から異国の話を聞いた昇太郎は、蘭学がこの先の世に役立つと考え……。 真面目な洪庵と、破天荒な泰然。長崎で同じ時期に蘭学を学んだ二人は、互いをライバル視しつつも、その歩みは蘭学を大きく発展させ、それぞれ立ち上げた私塾は「西の適塾、東の順天堂」として、若者にとっての憧れの学び舎となっていく。そして二人は、世間を脅かす「天然痘」の撲滅に挑むのだったーー。
TBS系日曜劇場 2024年7月スタート 『ブラックペアン シーズン2』原作シリーズ最新刊! 昭和の終わりの足音が聞こえる中、東城大学医学部総合外科の佐伯教授は、若きヒラ医局員・渡海征司郎を大抜擢した。彼は周囲の医局員の反感を買いながらも次々に高度な手術を成功させる。やがてオランダの国際学会に教授の名代として送り出された渡海は、その地で新たな因縁と巡り会う。 そして帰国後、ある患者のカルテに不審を抱いた彼は、佐伯外科の深い闇へ足を踏み入れていく……。 『ブラックペアン1988』『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』、そしてその後の「桜宮サーガ」のすべてはここから始まった! メディカル・エンターテインメントの最高到達点!
未知のウイルスが露わにしたものはーー 厚労省の変人役人vs中抜きハイエナ!? 東城大学医学部付属病院に新しく赴任してきた中堅医師・洲崎は、医師のワークライフバランスを主張。 さらに、病棟に「効果性表示食品」を導入しようとし、上司である田口医師と対立して…… 累計1080万部突破の「バチスタ」シリーズに連なる、「コロナ」三部作、堂々の完結! (あらすじ) 2022年7月ーーコロナ新規感染者は一日10万人を超えていた。第7波、第8波と、波状攻撃で新型コロナウイルスは日本社会に襲いかかる。 医療現場は医療崩壊の状況を超え、今や「医療麻痺」に陥っていた。 その頃、ホスピス病棟とコロナ病棟の責任者を兼務している田口公平は、新任の中堅医師・洲崎に手を焼いており、 この問題を解決するため、禁断の一手、厚生労働省の白鳥圭輔を東城大に召喚するが……。
『チーム・バチスタの栄光』の著者による衝撃作!大好評につき、重版出来! 明治時代のニッポンにも、感染症との終わりなき闘いに挑んだ二人の男がいた。 コロナ禍で、「感染症学」に注目が集まるなかで、医師である著者が、北里柴三郎と、軍医・森鷗外のライバル物語を描く。 ドイツ留学を経て、ペスト菌を発見し、「日本の細菌学の父」の異名を持つ北里。 一方の鷗外は、同時期にドイツで学び、帰国後、陸軍で最高位である軍医総監にまで上り詰めた。 二人は、互いへのライバル心を燃やしながら、「感染症から国民の命を守る」という同じ目標へと突き進んでいた。 その二人がなぜ道を違え、対立したのか。 誰も描かなった、北里と鷗外の相克の物語が誕生した。
あれから1年。浪速では医療が崩壊し、東京には聖火がやってきたーー ワクチンをめぐる厚生労働省技官・白鳥の奔走。そして、ついに東城大学医学部付属病院で院内クラスターが……。田口医師はこの難局をどう乗り越えるか!? 混迷を極める日本の2020-2021を描き尽くす、最新コロナウイルス小説! 『コロナ黙示録』に続く、現代ニッポンの“その後”。 累計1000万部突破『チーム・バチスタの栄光』シリーズ、書き下ろし最新作 (あらすじ) 2020年9月、新型コロナウイルスは第二波が収まりつつあった。安保宰三は体調不良を理由に首相を辞任、後継の酸ヶ湯政権がGotoキャンペーンに励み、五輪の開催に向けて邁進していた。 そんな中、日本に新型コロナウイルスの変異株が上陸する。それまで目先を誤魔化しながら感染対策を自画自賛していた浪速府知事・鵜飼の統治下、浪速の医療が崩壊し始め……。 浪速を再生するべく、政策集団「梁山泊」の盟主・村雨元浪速府知事が、大ボラ吹きと呼ばれるフリー病理医の彦根医師や、ニューヨーク帰りの天馬医師とともに行動を開始する。
東城大医学部に通う中学三年生の曾根崎薫は、クラス委員の進藤美智子、ガキ大将の平沼雄介、医学部を目指すガリ勉の三田村優一ら同級生たちと、洞穴の中でみたこともない巨大な「たまご」を発見。薫たちは孵化した謎の生物に〈いのち〉と名付け育てようとするが、動物実験の材料にしようとする文科省に囚われてしまう。〈いのち〉の奪還を試みる薫たちだったが、やがて「こころの移殖」という壮大な陰謀が明るみになり、米国政府をも巻き込む巨大な騒動に発展していく……。「中学生医学生」シリーズ完結編! 装画・挿絵:ヨシタケシンスケ
ひょんなことから東城大医学部に通うことになった、生物オタクの中学3年生・曾根崎薫。仲間たちと洞穴を探検していると見たこともない巨大な「たまご」を発見する。大事に育てようとする薫たちの前に立ちはだかったのは、動物実験を目論む研究者と日本政府だった。薫たちは、おとなたちの謀略から大切なモノを守り切れるのか? <いのち>を巡る大冒険、開幕! 装画・挿絵:ヨシタケシンスケ
フィデル・カストロは、独裁者か、それとも英雄か! 若きJ・F・ケネディや、アレン・ダレスCIA長官が活躍する大国アメリカの影響を受けながら、米国の傀儡政権が支配するキューバで、革命への土台を作るために戦った若き日のフィデルを描く! 祖国キューバのためを思い、立ち上がったフィデル・カストロは、時の権力者・バチスタ将軍に何度も敗れた。 それでも、フィデルに私心はなく、国民のために戦っていたからこそ、多くの国民に支持をされた。 キューバ革命への礎を築いたフィデル・カストロの壮絶な激闘譜。 英雄チェ・ゲバラを描いた『ゲバラ覚醒』『ゲバラ漂流』、カリスマ指導者フィデル・カストロの幼少期から青年時代を綴った『フィデル誕生』に続く、ポーラースター・シリーズ最新刊。 アメリカと対峙し続けた、キューバの歴史を読めば、世界の現代史が読み解ける。
手術室で行われた前代未聞の連続殺人「バチスタ・スキャンダル」。 被疑者の担当となった新人弁護士・日高正義は、 有罪率99.9%を誇る検察司法の歪みに、正義のメスを入れる! 医療と司法の正義を問う、リーガル×メディカル・エンタテインメント! 「私が絞首台に吊されるその時、日本の正義は亡びるのです」 新人弁護士・日高正義が初めて担当する事件は、2年前、手術室での連続殺人として世を震撼させた「バチスタ・スキャンダル」だった。被疑者の黙秘に苦戦し、死刑に追い込めない検察。弁護をも拒み続ける被疑者に日高正義は、ある提案を持ち掛けた。こうして2人は、被疑者の死刑と引き換えに、それぞれの戦いを開始するーー。(「氷獄」) 『チーム・バチスタの栄光』のその後を描いた表題作を含む、全4篇。 待望のシリーズ最新作。田口・白鳥も登場! ◆収録作 「双生」……医師・田口公平のもとで研修に励むすみれ・小百合の桜宮姉妹。外来患者の夫の異変に気付いたすみれは、ある斬新な治療法を提案する。 「星宿」……十字星を見たいーー。看護師の如月翔子は、手術を拒否し続ける少年・村本亮の願いを叶えるため、便利屋・城崎を呼び出しーー。 「黎明」……末期癌の妻が入所した東城大学医学部付属病院のホスピスは、治る希望を捨て、死を受け入れるという方針だった。夫・章雄は反発するが……。 「氷獄」……新人弁護士・日高正義は「バチスタ・スキャンダル」の被疑者のもとを訪れる。弁護の拒否を続ける被疑者に、日高正義はある提案を持ち掛けて……。
八年ぶりに現れた悪友は言ったーー。 「一億円、欲しくないか?」 桜宮市で実家の鉄工所に勤める平沼平介のもとに旧友の久光穣治が現れ、バブル期に桜宮水族館に設置された「黄金地球儀」を強奪しようという。ちょうどそのころ、市の管財課は黄金地球儀の警備システムの一部を平沼鉄工所に委託しようとしていたが、そこにはある企みがあった。市役所VS. 町工場、痛快コンゲーム!
19世紀末、キューバの独立戦争に米西戦争で介入した米国が勝利し、スペインの後釜に居座った。スペイン軍の少年兵アンヘルは仲間と脱走し、サンチャゴ・デ・クーバで戦後、財を築く。その彼が小作の娘に産ませた男子こそ“幼き獅子”フィデル・カストロだった。キューバ革命の英雄カストロ父子を描いた、シリーズ第3弾。
『ブラックペアン1988』から20年。世良雅志、院長就任! 財政破綻した街の超難題は、「救急医療」だった。極北市民病院再建のため世良の改革が次々と繰り出されるが、患者数は激減してしまう。そんななか今中は、雪見市の救急救命センターへの出向を命じられ……。 財政破綻した極北市民病院に、院長としてやってきた世良雅志。病院再建のため次々と繰り出される改革。そんななか今中は、雪見市の救急救命センターへの出向を命じられ……。
母国アルゼンチンで医師免許を取得したエルネストは中南米への新たな旅に出る。ボリビアで革命を目の当たりにし、さらにペルー、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、グアテマラなどを訪れ、大物とも遭遇。そこで見たのは米国の搾取や暴政に蹂躙される市民の姿だった。武装革命家を目指すゲバラを描く第2弾。
存続ぎりぎり、財政難の市民病院に、巨大ブリザードが吹き荒れる。新任非常勤”外科部長・今中良夫は、この病院を生き抜けるのか!?このままでは財政が破綻すると言われている極北市民病院に、極北大から派遣されてきた今中良夫。慣れない病院でローカル・ルールに翻弄される日々の中、存続ぎりぎりの病院に「医療事故疑惑」という痛烈な一撃が。地方医療の過酷さ、医師たちの格闘を描く傑作! 存続ぎりぎり、財政難の市民病院に、巨大ブリザードが吹き荒れる。 新任“非常勤”外科部長・今中良夫は、この病院を生き抜けるのか? このままでは財政が破綻すると囁かれている極北市の市民病院に、極北大から派遣されてきた医師、今中良夫。 慣れない病院で数々のローカル・ルールに翻弄される日々が始まった。 しかし、存続ぎりぎりの病院に、「医療事故疑惑」という痛烈な一撃が……。 過酷な地方医療の現場と医師たちの格闘を描いた傑作長編!
喘息持ちだった少年エルネストは舞台女優ジャスミンとの恋など青春を謳歌しつつ、やがて医学生となる。1952年、ペロン政権下の母国アルゼンチンを出て親友ピョートルと共に南米大陸縦断の旅へ。社会の弱者らと出会いながら成長していくー。キューバ革命の英雄たちが躍動する著者渾身のシリーズ、原点を描く青春編が開幕!
世界的天才外科医・天城雪彦。 手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せと言い放ち顰蹙も買うが、その手技は敵対する医師をも魅了する。 東城大学医学部で部下の世良とともにスリジエ・ハートセンターの設立を目指す天城の前に立ちはだかる様々な壁。 医療の「革命」を巡る、メディカルエンターテインメントの最高峰! 巻末解説・竹内涼真 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 7月7日スタート! TBS日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』主演 二宮和也、待望の続編が今夏放送決定! 原作は海堂尊 著 「ブラックペアン」シリーズ! 前作のスケールと興奮を超えるメディカルエンターテインメントが再び始まる!
新型インフルエンザ騒動で激震した浪速の街を、新たな危機が襲う。今度は「ワクチン戦争」が勃発しようとしていたー霞が関の陰謀を察知した異端の医師・彦根新吾は、ワクチン製造に必要な鶏卵を求めて加賀へ飛び、さらに資金調達のために欧州へと旅立つ。果たして、彦根が挑む大勝負は功を奏するのか?浪速の、そして日本の医療の危機を救えるのか。メディカル・エンタメの最高傑作!
チェ・ゲバラを、そしてラテンアメリカを描く大長編第2部。医師となったゲバラは、母国アルゼンチンを離れ、中米にたどり着く。軍人養成学校生、夜間救急医、街頭カメラマンなどをしながら、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、グアテマラ…とカリブ諸国を“漂流”するうち、大国アメリカに蹂躙される小国の苦悩を目の当たりにする。義憤に燃えた彼は、やがて革命家としての道を歩みはじめるー。