著者 : 笹沢左保
真田十勇士(巻の2)真田十勇士(巻の2)
猿飛佐助と穴山小助、由利鎌之助たちは、駿府へ向かう家康を東海道で襲撃しようと計画を練る。いざ、と身構えたとき、思わぬ邪魔が入った。三好清海入道、伊三入道の二人が、行列に殴り込みをかけたのだ。
旗本奴一代旗本奴一代
戦乱の世も遠く去った3代将軍家光の世、徳川の天下取りに尽くした旗本たちは、いまや時代遅れの無骨者として軽んぜられている。その現状を断固として認めない者がいた。旗本奴水野十郎左衛門は、彼らの壊滅を企てる老中松平信綱の野望を砕くため、町奴幡随院長兵衛と密かに連帯する。滅びゆくおのれの運命を知りつつ侍の意地を通した男の生涯を描く長編。
白昼の囚人白昼の囚人
一流企業大正重電の社員小木曽は、「白昼の囚人」にも等しいサラリーマン生活に焦りと不満を感じていた。そんなある日、タクシーの中で偶然拾った3200万の大金が、彼を現実からの離脱と野望へと駆りたてた。銀座の夜の世界で、愛人の夏子らと華やかな事業をおこした彼は、だが、色と欲にまみれた人間どものエゴと裏切りの前に、やがて…。長篇サスペンスロマン。